ケイシロウとトークアバウト

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打ち上げ成功しても着地は------

2024-08-06 23:52:00 | 日記




カイくんの小学生最後の夏休みのできごと。

カイくんは、
ロケットの打ち上げが大好きで、
校庭でよく打ち上げて、
教室や校長室まで、
窓ガラスを割ったものやった。

この日、
昼の打ち上げを予定してて、
セッティングまでしていたのに、
ヨウイチとアキノリくんが昼間は用事があるからということで、
夜の打ち上げになった。

それで、
カイくんの家の裏庭で、
日暮とともにやってきたヨウイチとアキノリくんの目の前で、
カウントダウンとともに、
ロケットは発射された。
発射成功の喜びも束の間、
ロケットはしのぶの部屋に突っ込んだ!

カイくん、ヨウイチ、アキノリくんがあ然としていたら、
ロングヘアーのふわふわパーマしたしのぶが、
頭のてっぺんにロケットが突き刺さったままの格好で出て来た。
カイくんとヨウイチとアキノリくんは、
しのぶに視線を合わせないように、
夜空を見つめた。
そして、
カイくんが空に向かって、
「流れ星だ🌠❗️」と叫び、
同時に猛ダッシュで逃げた!
しのぶも頭にロケットが突き刺さったまま、
すぐにカイくんを追いかけた!

カイくんは必死に逃げたが、
しのぶに捕まってしまった。
しのぶは、
「カイよ。お前は死ななければならない」と言った。
すると、
三味線の音色とともに、
般若の面を被った和服姿の男が下駄を履いて、
近づいて来た。
そして三味線の音色とともに、
「ヤスコは罪だとわかっていた。しかしオンナの情欲は男の体を求めることが宿命なのだから、目の前の男に犯してと言わざるを得なかった」と、
弾き語り風に語った。
カイくんはうれしそうにしのぶに、
「ラッキーだぜ!また、お前は終わったな」と言って、
せせら笑った。
般若は相変わらず三味線を弾きながら、
「ヤスコは心に、肉欲の炎が男のイチモツを照らし愛撫する価値こそがオンナなんだと呟き喘いで、幸せそうに男の腕に身を委ねた」と語りながら、
カイくんとしのぶの横を通ってそのまま歩き去って行った。
カイくんは必死に、
「何シカトしてんだよ❗️助けろ、般若❗️」と叫んだが、
般若はそのまま三味線を弾きながら去って行ってしまった。

カイくんが顔面蒼白になっていると、
頭にロケットが突き刺さったままのしのぶはカイくんに、
「お念仏しなされや」と言って、
首筋に噛み付いた!

カイくんの絶叫が響き渡る道を、
ヨウイチとアキノリくんは、
目に涙を溜めながら、
消毒液と絆創膏を持って、
カイくんのところに走った!