
田舎町にある安食堂の丸めろに、
一人の若い女性が、
3人の厚化粧にゲバいドレス姿の低学年の女子小学生を連れて入ってきた。
(当ブログ2000年3月17日記事「喫茶『ニューヨークシティ・ナイト』の開店」参照)
そして、
店員の洋子の前で、
女性は財布からぎっしりのお札を数えながら、
「この娘たちを預かってくれるかしら?」と問うた。
洋子は財布のお札に目を奪われて「はい」と答えた。
女性は微笑んで「助かるわ」と言って、
財布から千円札一枚出して洋子に渡して、
店を出た。
洋子は心の中で、
「千円しか出さないのなら数えるな😡」とキレた!
そして残された厚化粧のゲバドレスの女の子たちこと、
カシマ、ヒルコ、モリエの三人は早速、洋子に、
「ホホホホホ」と笑いかけ、
「秘書とともに避暑に参りましたの」と言った。
洋子はこの言葉使いが気に入らず、
「お東京から参りましたの?」とからかった。
するとモリエがキレて、
「神田の生まれよ❗️」と叫んでテーブルを叩いた!
カシマが嫌な顔をして、
「モリエさん。セレブがそんなこと言うもんじゃございませんのよ」と注意した。
洋子はツンツンしながら、
「ご注文は?」と尋ねると、
ヒルコが「うさぎですか」と答えたので、
ナンでいきなりアニメの話になったのか🤔と不思議がってたら、
ヒルコはちょうどスマホで、
お友達のうさぎちゃんに電話していたんやった。
呆気に取られる洋子に、
カシマは、
「カシミールなおクッキーといちごミルクいただけない?」と答えた。
洋子はツンツンしながら、
「かしこまりました」と言って、
厨房に向かった。
その間に、
カシマが他の二人に、
ヒソヒソ声で、
「とっておきのゴシップあるのよ」と言った。
他の二人は身を乗り出して、
「ナンでございますの?」と問うた。
カシマは二人の顔を見渡して、
「クラス委員のアケミがdocomoに1G(イチギガ)買いに行ったんですのよ」と言うと、
他の二人は驚き、
「うっそー❗️」と叫んだ!
ヒルコは目を剥いて、
「50ギガも持たれてるのに、ナニに使われたのかしら?」と問うと、
カシマが周囲を確認して、
「あたしの想像では元クラス委員のショウゾウにLINEやお電話しまくったんじゃないかと考えてんでございますのよ」と答えた。
ヒルコはコソコソと、
「駆け落ちでも企んでのことと存じますわ」と言うと、
モリエが声を荒げて、
「駆け落ちどころかあなた方------あの二人はかけっこしたのでございますよ」と言い、
他の二人が驚いて、
「うっそー❗️」と叫んだ!
そこに洋子が、
ザルに盛られた草加煎餅とどんぶりに入ったいちごを丸ごと入れた牛乳を持って来た。
カシマはキレて、
「ちょっとお方😡❗️これのどこがカシミールなおクッキーといちごミルクでござりますの😡😡⁉️」と言うと、
洋子はツンツンしながら、
「こんなモンしかございません!」と吐き捨てるように言った。
カシマは息を整えて、
「これだからカルチャー果てたお田舎は嫌なんでございますのよ😡」と訳の分からん嫌味を飛ばした。
その時、
ヒルコが、
店の奥にナマズが泳いでる水槽を見つけた。
それで水槽のそばに行き、
「ナマズっておしゃれではござりませんのね」と言って、
「ホホホホホ」と笑った。
カシマが、
「ナマズの子供にてござりますのね。水槽にお手を突っ込まなくてよ!」と言うと、
ヒルコは、
「あたくしのお指を噛んで許されるのはジャスティン・ビーバーだけでござりますのよ」と言って、
水槽に指を入れた。
すぐに、
ナマズの子供が噛み付いた。
ヒルコはナマズの子供が噛み付いたままの姿で席に戻り、
「ナンということでござりましょうか?指が張り裂けるように痛うござります!」と言って、
爆泣きし出した!
洋子と店主が来て、
ナマズの子供をヒルコから離したが、
ヒルコは泣き続け、
他の二人も泣き出した。
そこに、
子供達を連れた若い女性が迎えに来た。
丸めろの洋子は、
コトの次第を丹念に説明した。
若い女性は洋子に、
「あなたの責任ではござりません。けれど、病院に寄りますので先程のお手付けをお返し願います」と言い、
丸めろの洋子に渡した千円を取り上げて、
子供達が飲み食いしたものを踏み倒した。