
これは俺の高校時代の話や。
現国の教師に、
伊達メガネして冗談の通じん教師がいた。
名は、
マツモト。
戦前の国文学にハマり過ぎて、
自分のことを「わが輩」と言っていた。
それで、
生徒たちはマツモトのことをわが輩と呼び、
同僚の教師たちからも、
わが輩と呼ばれた。
気位の高いわが輩は、
生徒たちはおろか、
同僚教師とも距離を置く始末やった。
そんなわが輩も、
土曜日に必ず行ってた、
とある喫茶店の経営者の娘に惚れていた😍
お近づきの印に『古事記』を贈ったりした(フツー、そんなもん読むやろか🤔❓)。
わが輩は、
常に娘の視線を意識し、
おしゃれに気を使い出した。
ある日、
わが輩は、
歯痛起こし、
歯科医院のドアを通る。
そこで、
上の前歯を削られた。
差し歯🦷にすることを告げられたわが輩は、
歯科医から、
仮歯をつけられた。
そして、
歯科医から、
仮歯で物を噛まないように注意された。
そして土曜日。
わが輩の好物のトンカツがランチに出た。
娘は、
トンカツがわが輩の大好物であることを知っていたので、
微笑みかけた。
わが輩は、
うれしくなって、
トンカツを深噛みして、
娘に微笑み返した。
仮歯が折れて、
欠け歯微笑みになった😮
そこにちょうど居合わせた数学教師が、
「なんだ😦❓わが輩。シンナー吸って、歯が溶けたんか😨❓」と言った。
瞬間、
娘は厨房に入ってそのまま出て来なくなった。
わが輩も、
金も払わずに、
いきなり外に走り去って行った(わが輩のランチ代は数学教師が払うことになったらしい😳)。
涙をこぼしながら走るわが輩を見た俺のダチが、
そのことをわが輩に言ったら、
わが輩は、
「涙🤔❓あれは雨が降ってて濡れただけや」とうそぶいた。
けどわが輩、
今になって言うけど、
ビルの地下街内で、
どうやって雨に濡れたんか🤔🤔❓❓