goo blog サービス終了のお知らせ 

ケイシロウとトークアバウト

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

嶋のオンナ

2021-01-06 17:28:00 | 日記




この前、
しのぶのチア部のクルミのことを書いたけど、
再び、
ミョーっぽい情報入ったから、
即、
カキコ!

今から10年前。

クルミは会社でお局様の怒り💢を買って、
「顔も見たくない!」と言われた。
クルミは悲しそうにお局様に、
「わかりました。そしたら、手や胸や足を見てください」と言うと、
「殺すぞ❗️おんどれ」と言い返された。
クルミは悲しみのあまりに辞職した。

一方、
クルミのボーイフレンドの嶋も、
建築士として全く振るわず、
仕事をしなくなった。

そんな二人が、
居酒屋でグチり合ってた時、
嶋は、
自然豊かな故郷の孤島に帰るから、
クルミも付いて来るように言った。
クルミは嶋に惚れていたので、
ついでに、
結婚して孤島に行きたいと言い出し、
二人は、
ウエディングベルのCD鳴らす中、
役所で、
籍入れの手続きした。

あえて夫婦となった二人は、
嶋の生まれ故郷の島へと渡った。

嶋の実家は、
古びた木造家屋で、
いかめつい母親と無表情の父が二人を出迎えた。
嶋には、
100キロもあるメタボな妹がいた。
この妹も、
スルメを食いながら出てきた。
クルミは笑顔で、
「これからお世話になるクルミちゃんです」と陽気に挨拶した。
母親は仏頂面でデブい妹に、
「新しい嫁さんだ。賞味期限の切れたパインジュース持って来な」と言った。
妹はむっつりと奥に引っ込んだ。
父親はクルミに、
「あんたがどんな名前か知らんが、ここでは嶋のオンナや」と吐き捨てて、
席を外した。

クルミは、
島を見て回ったが、
娯楽施設一つ無い状況に不満の二文字を心に抱いた😤😤

夕食には、
大皿に乗せられた、
大きな生ダコを、
互いで分け合う形式やったので、
クルミは戸惑いながらも、
タコの腹に箸🥢を刺したら、
凄まじく、
顔に、
墨をぶっかけられた🙀‼️
嶋が上手にタコを切り取って、
クルミに渡した。
その時、
「ポ~~~ん」と言う音が響き渡った。
すると、
嶋の家族は、
音が消えるまで、
そのまま、
静止した😱

夜中、
クルミは嶋に、
激しく愚痴っていた。
そしたら、
外で、
10人くらいのオヤジがみんな三味線弾きながら、
こまどり姉妹の「祇園エレジー」を合唱しながら歩いて来た。
「🎤富士の高嶺に降る雪も、京の祇園に降る雪も------」
クルミは吹いて🤣しまった!
オヤジたちはガチギレして、
「島のこまどりが絶滅の危機やから、こまどり呼び込もうとしとんじゃ!笑うな😡❗️ヨソモノが🤬‼️」と怒鳴って来た。
クルミは、
ナンデおばさん達やなくてオヤジたちがこんなことをするのか尋ねたら、
「メスのこまどり呼ぶのに、オンナが唄ったら、どうしようも無いやろが!」と言い返して来た。
嶋は、
島の風習を理解するようにクルミに注意した。

翌日、
漁で、
たくさんの魚が網にかかっていた。
島民たちは大喜びしながら、
みんなで、
大漁を祝う般若心経を唱えた。
クルミが唱えなかったので、
嶋の妹から、
持ち上げられて、
海に放り込まれた!
その際、
二回転するほどの落ち方をしたらしい。
鼻に水が入って、
クルミは絶に苦悶した😖

クルミは気分直しに、
ボロ小屋の映画館見つけて入った。
が、
何も写ってないフィルムが上映されていた。
嶋に理由を聞いたら、
映画作品を借りる金が無いからやというもんやった。

来る日も来る日もこんな日が続き、
もう限界---と思ってたら、
村長さんが、
公民館の客室に来るようにいったので、
クルミは出掛けた。

そこには、
デカいコケシが置かれていた。
クルミがこれは😳❓と思ったと同時に、
コケシから、
「クルミよ。頭が高いぞ。わらわの前に控えよ」という、
あの女性の声が響いて来た。
クルミはすぐに土下座して、
「クイーンギャラクシア様‼️」と叫んだ!
コケシから、
「クルミよ。お前は嶋と四国に渡るのじゃ。そこで、チア部の非常勤顧問として働いてもらう。嶋にもマイクロバスの会社を経営してもらう。すぐに四国に行くのじゃ」と告げられた。
クルミは驚いて、
「でも、クイーンギャラクシア様---」と語りかけてた途中で、
コケシは、
「わらわに逆らう気か⁉️」と凄んだので、
クルミは、
「申し訳ございませんでした」と詫びた。

そして、
家に戻れば、
嶋が荷造りして待っていた。
嶋の両親と妹はにこやかにしていた。
母親は、
「船が来るまで、賞味期限の切れてないパインジュースを飲んでなさい」とやさしく言った。

そして船の中で、
クルミは、
嶋に、
何事があったのか?尋ねたが、
嶋は、
ポツリと、
島の生活は、漁と民芸品用コケシの生産で成り立っていることを告げた。
そして、
それ以上の理由を語ることはなかった。
クルミは、
玉虫色の結末ながら、
あんなチンケな島には居たくなかったから、
心の底で、
クイーンギャラクシアに感謝した。