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ケイシロウとトークアバウト

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禅禅(ぜんぜん)大丈夫👍

2021-01-08 16:49:00 | 日記




俺の元ダチで、
とある仏教大学在学中に、
必修の禅寺修行の際、
体験した、
不愉快な事柄の一つ😢

求道(くどう)はむちゃ緊張していた。
なぜなら、
口頭公案(禅問答)の日で、
僧正(そうじょうと読む。坊主の頭格)によって執り行われるからや。
この口頭公案(こうとうこうあんと読む)の結果次第で、
大学の成績に響くばかりか、
指導僧の於道(おどう)と、
所属寺院の評価にもなる。
そして、
近くの木から、
於道(おどう)が顔を半分覗かせているのも気になった。

小僧が来て、
「僧正はん。いらっしゃいます」と呼びかけ、
すぐに、
僧正が入って来た。

僧正はじっと無言で、
求道(くどう)に向き合う。

求道(くどう)は、
前日まで、
徹底的に公案を勉強して、
90%以上の自信があったことは事実やった。
あらゆる法理(ほうりと読む。ここでは仏法の意)を覚え込み、
自身に、
「ぜんぜん大丈夫👍」と、
自己洗脳した。

僧正はいきなり求道(くどう)に、
「すべての物事は何によるか?」と問うた。

求道(くどう)は気絶しそうになった😱
やって、
公案の模試にないから😱😱
求道は黙ったままやった。
心臓バクバクやった🤢

そしたら木から顔半分覗かせていた於道(おどう)が、
いきなり腹を押さえ、
「お腹が痛い!お腹が痛いよ!!え~ん😭え~ん😭え~ん😭お腹が痛いよ!!」と、
泣きじゃくりながら歩き去った。
求道(くどう)は僧正に、
「答えを申し述べます。それは縁(えん)にてござりまする」と答えた。
僧正は、
「いかにも」と答え、
去って行った。

公案合格👏🎊㊗️‼️

そんな求道(くどう)を、
於道(おどう)が仏堂に呼び付けた。
そして、
於道(おどう)は、
「求道(くどう)はん。悉有仏性(しつうぶっしょう)に僧正を欺いても、仏の目はごまかせなんだ。七回向(しちえこうと読む。7回読経すること)しはって」と言う。
求道(くどう)は了承した。

於道(おどう)は紫布に包まれた大きい物と、
赤布に包まれた小さい物を指し、
「赤いもんと紫もんのどちらかを選び、悉有仏性(しつうぶっしょう)に拝みはって」と言う。

求道(くどう)は考えた。
よく、
日本昔話などでは、
大きい方を選んで苦労する。
小さい方を選ぶのがスジなんやけど、
於道(おどう)は、
裏を読んで、
大きい方が楽するカラクリを設けているに違いない------

求道(くどう)は胸を張って、
「紫をいただきたもうござります」と答えた。
於道(おどう)が頷いたので、
紫布を取ったら、
分厚い、
『大般若経典』(だいはんにゃきょうてんと読む。一番厚くて長い経典)やった。
於道(おどう)が赤布を取ったら、
『般若心経』(はんにゃしんぎょうと読む。一番薄くて短い経典)やった。

求道(くどう)は悲鳴を上げて、
「於道(おどう)様。赤布に変えてください❗️」と懇願した。
於道は、
「シツうブッしょォ~ッ‼️」と叫んで、
鈴の錫杖で求道(くどう)の頭を叩いた!
鈴の「ガシャ!!」っという音とともに、
求道(くどう)は頭を押さえて絶叫した。
そして、
「於道(おどう)様。悉有仏性(しつうぶっしょう)に頭が痛うございます❗️」と叫んだ!
於道(おどう)は、
「愚か者め。楽をしようと思索しおって。仏の道は直球の道。極楽で変化球は通用せんのや」と言った。
求道(くどう)は頭を押さえながら、
「そしたら、ダルビッシュ有は極楽に行けないということですね」と言うと、
於道(おどう)は、
再び、
「シツうブッしょォ~ッ‼️」と叫んで、
錫杖で、
求道(くどう)の頭を叩いた!
再び頭を押さえて絶叫する求道(くどう)に、
於道(おどう)は、
「仏堂で馬鹿なことを言ってはならない」と答え、
目を閉じ、
拝み出した。