
当画像と本記事は、大いに関係あります。
オリンポスの館に住み着いたタカヤマ。
住むには極楽浄土に等しい喜びの日々。
モチ、
あの、
謎の部屋には興味津々。
やけど、
入ったら何かいるかもしれない😦
それに、
また叩かれる😨
やから、
スルーしていた。
ある日、
玄関前が騒がしい。
若いあんちゃん同士が口論している。
タカヤマは聴き耳した👂
「お前馬鹿だよ!こんなイイ物件出て」
とひとりが言うと、
「じゃあお前は、オリンポスの12のオヤジと一緒に住めと言うんか⁉︎」と荒々しい返答。
タカヤマはガチに訝った🤔
オリンポスの12のオヤジ🤔🤔❓
「あの部屋には---」と言う言葉の続きが遮られ、
「わかった!わかった!ごめん!ごめん!」と言う声に消されてしまう。
その日、
タカヤマは、
考えに考えた。
「あの部屋」「オリンポスの12のオヤジ」
これらの言葉が数珠玉のように、
頭にめり込む。
タカヤマは決断した。
あの、
開けてはいけない部屋に入ることを!
(決断せんとブログ記事にはならんのよ😡)
タカヤマは、
部屋の前に来て、
鍵を差し込んで、
中に入る。
そして電気を付けた。
足元に封書があった。
拾い上げると、
『今からでも遅くありません。すぐに引き返してください』と、
書いてあった。
タカヤマはシカトすることにした。
そして、
前から気になってた壁を覆う黒い布🧐
タカヤマが布を取ろうとしたら、
布の間から、
メモ紙が落ちた。
拾い上げたら、
『この布を取れば、おわる』と記されていた。
タカヤマはしばらく躊躇したが、
布の隅を外した。
すると、
全部の布が取れた。
そして、
壁には、
12人のオヤジの裸体が美しく彫られていた。
タカヤマは絶叫した😱😱😱‼️
そして、
すぐに、
退去することにした。
たくさんの季節が過ぎた。
オリンポスの館の取り壊しのニュースを聞いたタカヤマは、
久しぶりに、
現地に向かった。
そこには、
12人の品の良さそうなおばあさんがいた。
タカヤマに気付き、
口を開いた。
「わたしたちは、陽の降り注ぐオリンポスで、すべてを変えようと決断しました。金持ちであることを止めて、芸術家であることを止めて、男であることを止めたのです。人生は価値に縛り付けられない生き方が勝ちなのですから。わたしたちこそ、12人のオリンポスのオヤジなんですよ」
タカヤマは、
あの壁の彫り込みを思い出す。
そして、
あれに対する自分の嫌悪と憎悪の決断が、
どういう価値からのものやったのか?
タカヤマはかつての12人のオリンポスのオヤジであった老女たちに言った。
「わたしは、あまりにも内に閉じこもっていた男でした。しかし、あなた方との出会いに、内側にはない、広い外の世界を知らされました。あなた方の言う通りでした。内海なる瀬戸内海よりも、外海なるエーゲ海が美しいことが」
この日から一週間が経ち、
オリンポスの館は壊されて、
当画像の空き地と化した。