ケイジロウと同じ歳のヨウイチとカイ君の高校時代の話。
この二人は、
やたら夜遊びしまくり、
遊んだ後の一服と称して、
喫煙していた。
と、
そこに、
五十代の男性補導員が来て、
「貴様ら、どこの学校のモンや⁉︎学生証出してみ!」と怒鳴った。
ヨウイチは、悲しげに、
「補導員さん、かんにんしてください」と言ったが、
「やかましい!」と言い返されて、学生証取られた。
カイ君は、
「帰ろう」と呟いた。
補導員は、
「待ちな!罰金払わんで帰るつもりか⁉︎」と凄んだ!
ヨウイチは、驚いて、
「ば、罰金って、お前」
補導員は、
「お前⁉️誰に向かってそういう口きいとんや。ハヨ金出せ!」言うて、ヨウイチのポケットに手を伸ばした。
ヨウイチとカイ君は、
「補導員さん!補導員さん!かんにんしてください!!」言うて、
補導員の腹部に蹴りを入れて、
商店街のシャッターにぶつけた!
補導員は、悲鳴を上げてしゃがみ込んだ。
カイ君は、
「補導員さん、ごめんなさい。小遣いもらったばかりで、お金取られたら困るんです」と言った。
二人が帰ろうとしたら、
補導員が、
「金も払わず俺をシャッターに叩き付けて、このまま帰すか!」と、二人に掴みかかった。
ヨウイチとカイ君は、
「補導員さん!補導員さん!かんにんしてください!!」言うて、
再び腹部に蹴り入れて、
互いに相手の腕をそれぞれ後ろに捻り、
「補導員さん!補導員さん!かんにんしてください!!」と叫んだ。
補導員は、悲鳴を上げた。
二人は補導員の腕を離した。
腕を抱えてうめく補導員を見て、
ヨウイチは、カイ君に
「終わったね」と言った。
と、
又々補導員が立ち上がり、
「何が終わったねや!!不良どもが。金払え!」言うて、
二人にむかって来た。
二人は、驚いて、
「補導員さん!補導員さん!かんにんしてください!!」言うて、
腹部に蹴りを数発入れて、
「補導員さん!補導員さん!」と叫び、
自分達のカバンから、ゴミ箱から、広告用ののぼりから、あらゆる物を投げ付けて、
「補導員さん!!補導員さん!!」と叫んで、
二人でドロップキックをカマした‼️
補導員は、
その勢いで商店街のシャッターに突っ込み、シャッターが崩れて、絶叫した!!
同時に、
警報ブザーがけたたましく鳴り出した。
警察署で、
ヨウイチとカイ君は、
あの補導員が偽物であることを知らされた。
ヨウイチとカイ君は、
「正義は勝つ!」言うて、喜び合ったが、
改めて、
補導された。