映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

夏、紅い花

2024-07-28 14:53:00 | 歳時記雑感

この花が咲いている間はずっと、燃えるような熱い夏が続く

暑さでは無く、熱いとしか形容できない日々


そんな日本から遥か遠方の街でオリンピックが始まった

参加する選手や観客からするとどうなのかわからないけど

開会式が街中を舞台にして行われたのには驚いた

どれほどの観光アピール映像もこれには敵わない


コロナに怯えながら開催された、三年前の東京オリンピックはいったいなんだったのか

大昔の出来事のように風化しつつある事に戸惑う感情


世界中から集うアスリートのために

競技にだけ集中できる大会になることを願う



2024夏ドラマのはじまり

2024-07-21 15:12:00 | 旧作映画、TVドラマ

オリンピックの夏だからか、どの作品もスタートが早くて、もうすでに3話目を観せてくれたドラマもある中
やっぱり大本命は生方美久脚本だろう
毎年夏ドラマに傑作は無いと思っていたが、この暑い夏はちょっと違うかもしれない


「海のはじまり」
丁寧に丁寧に、染み渡るような余韻をもって喪失感が優しく心を震わせる
生方美久の脚本はセリフやナレーションなんかで誤魔化さない本物のドラマを観せてくれる
前作がいささか主張が過ぎてしつこい後味だけが残る失敗作だったし、なんと言ってもあの月9枠。大昔は傑作を多数生み出していたフジテレビの看板枠だったのに、今や駄作を観るならこの枠で決まりみたいな酷さが続いているので嫌な想像しか湧かない
1話から3話まで二回観直して、これはひょっとして「silent 」を超えるような傑作になるのではないかという予感がする。生方美久の前職が助産師だったことを考えると上辺だけの感動ありがとう物語になろう筈もなく、重いかもしれないけどチープな感想で除外するのは余りにも短絡的だろう(まあ、その程度の人はこのドラマを観なくて良いし、ピントのずれた感想述べられても作品が穢れるだけなので早々に離脱して欲しい)
目黒蓮のために書き下ろされたとしか思えないナイーブな佇まい。天衣無縫のようで深い洞察を感じさせる古川琴音の瞳。抑えた演技が孤独感を際立たせてくれる有村架純を観れたのは有難い。わかっていたけど、大竹しのぶの凄さに打ちのめされる、あの目線呑み込む言葉尻の哀愁。そして、泉谷星奈ちゃんの健気さ
もしかしたらとんでもない名作ドラマにわたくし達はめぐり逢うのかもしれない






「マウンテンドクター」
初回で脱落しようかと思ったけど、2話目に持ち直したかも
大森南朋や檀れいに変な演技させているのは狙いなんだろうか?
岡崎紗絵に僅かな期待をしながらもう少し様子見してみる

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
NHKらしい攻めのドラマ。こういう作品をサラッと作ってしまうから受信料払っちゃうんだよなぁ
今年になって急に、私が発見しました的に紹介される河合優実が主人公。地上波より先にBSか何かで放送されたみたいで、その時は彼女がブレイクする前だったから特に目立った評判は聞いていない
大方、大衆が目を向ける頃になって過去の作品も見直され、こうして地上波に登場できたのだからありがたいことには変わらない。映画「愛なのに」を観たあとの感想に河合優実の名前を覚えておこうと書き記したのは2年半前だったか、あの頃の女子高生となんら変わりはしないけどこんなにも期待される女優になろうとは思いもしなかった
ドラマは題名通り、思いっきり家族を描いている
父親は既に亡くなり(そんなんだったら死んでしまえ。と捨て台詞を吐いたあと実際死んでしまったというエピソード付き)弟はダウン症を抱えている。家計を担っていた母親が病に倒れ下半身不随で車椅子生活を余儀なくされ、派手好きで多少アウトローな祖母との4人生活が始まる
最近社会問題になっているヤングケアラーの厳しさを描くのかと思えばそんな事はなく、慎ましいが決して悲観的な向き方ではない乾いたポジティブさがある。学校の友達(マルチってあだ名の由来も面白い)との絡みも風変わりな味で楽しみだ

「新宿野戦病院」
クドカンの悪いことが集まっちゃったかな
一人一人の登場人物は魅力的で面白いのに、集団劇になると煩いだけで胃もたれしてしまう
歌舞伎町にある怪しげな病院を舞台に、米軍医上がりの女医が命を助けるためだけに奮闘するお話だけでも充分面白いのだけど、クドカンは過剰に詰め込み過ぎて崩壊させてしまっている。最近の快進撃で誰も彼の間違いを指摘できないのか

「降り積もれ孤独な死よ」
これまた視聴する動機はあいみょんの楽曲が使われるからだけで、ドラマそのものの興味はほとんどない
いまどき陳腐な警察組織を見せられてもなあ。あんな学芸会みたいな刑事ごっこはウンザリだ
リアルにするのか思い切り端折るのかセンスだな

「光る君へ」
停滞気味
ここを乗り切るのは少々厳しいかも。選挙やオリンピックで中断せざるを得ないNHKのジレンマもある
早いとこ内裏で才覚を披露して、政争に絡むようになれば面白くなろうに

「虎に翼」
こちらも停滞気味
裁判官として一人前になるために新潟へ赴任するけど、親子の絆なのか仕事のスキルアップなのかがぼやけているので退屈に感じてしまう。やっぱり早いとこ家裁に戻り、軋轢と闘いながら奮闘してほしい
それにしても、岡田将生との絡みはどうなるのだろう。なんか不思議なキャラ設定で掴めない




また、会いに行くのに

2024-07-17 23:34:00 | お遊び


あいみょんって
幸せなアーチストなんだなぁと、そんなことを思わせてくれた温かい対バンライブでした
sumikaというバンドを知りませんでしたが、ファンの方は沢山いらっしゃるみたいで
会場全体大いに盛り上がっておりました






デビュー当時からの知り合いらしく、
お互いbigになってこのような大きい会場でライブし合うのは感慨深いものでしょう
ショウビジネスの世界ではライバルなのでしょうが、心情は戦友みたいなものなのでしょう


あいみょんのセットリスト
前半5曲は今までの会場と同じ、彼女の常連からすれば馴染みの曲ばかりですが
初めてライブに来たsumikaファンには少し戸惑う選曲だったかもしれません

中盤に「マリーゴールド」「愛の花」新曲「会いに行くのに」を挟んで
誰もが知ってる名曲を並べました

sumikaのタオル振り回しを自分の曲にもやって貰いたかったらしく
終盤に「朝陽」(初めてライブで聴くことができました)の後、「貴方解剖純愛歌」「夢追いベンガル」
思惑通り会場は最高潮の盛り上がりでした

「goodnight baby」で締めくくられた1時間強のステージでした
本当にあっと言う間に終わってしまい寂しさも残りましたが、嬉しそうなあいみょんに逢えて幸せです 

彼女のおしゃべり聴いているとなんで心がホンワカするのでしょう?
人間性って言葉で枠にはめた感想は述べたくはありませんけど
良い子なんだなぁ
そう、再認識することのできたライブでした

9月から始まるドルフィンアパートツアー
また、会いに行きます


そして最後に、
今回も親娘設定で一緒に行ってくれたゆかりんに
ありがと
ゆっくりgoodnight baby 





アニメ2024上半期

2024-07-08 09:53:00 | 旧作映画、TVドラマ
プライムビデオで観ることのできるアニメの中で、縁あって観続けられた作品を振り返ってみた

僕の心のヤバイやつ2


1期から大好きなアニメだったけど、この2期で世界観は完成された
中学生の初々しい恋の物語が還暦過ぎたおじさんの心を揺さぶるのって凄いこと
中二病の男の子が好きになった女の子のために勇気を出して自分を変えてゆく、その原動力になったヒロインもやっぱり男の子に認めてもらいたくて一生懸命成長しようとする清々しさに、心震えながら応援した
ヨルシカの楽曲もしっくりして、初恋の味を思い出させてくれた
原作はまだ続いているのかもしれないが、アニメはここでハッピーエンディングでいいのじゃないかしら



葬送のフリーレン


質・量とも圧倒的な作品で、今年このアニメを超えるのは難しいのじゃなかろうか
単純なバトルものなら食指は動かないし、転生ものや伝記ものもそれほど好きじゃないから、この作品を2クール楽しめたのはストーリーもキャラクターも魅力的だったということ
主人公のフリーレンの抱える過去への贖罪めいたわだかまりが深みを与え、一緒に旅するフェルンやシュタルクの生き様も薄っぺらいものではないから、大河ドラマのような重厚感がある
根底にある擦れ違わずにはいられない生と死の哲学的ジレンマを匂わせながら進む物語は日本人の死生観を含んでいる。この感覚が海外の人々にも享受できるのだろうか
今後の展開はじっくり時間をかけてもいいから、今まで以上の質を保ちながら丁寧な制作を望む



ガールズバンドクライ



ガールズバンドのお話は今までも結構あって、近いところだと「ぼっち・ざ・ろっく」あたりが思い出される。のほほんとバンド活動を描いた「けいおん」のような名作もあってか、この系譜は面々と引き継がれているようだ
ただし、題名にクライと付いていることからも、上記作品のような素人バンドの友情と青春の思い出つくり的なお話ではない。主人公は高校時代の挫折から逃げ出し東京で隠れるように暮らしている。心にトゲを沢山とんがらせて生きている姿はキツイ。紆余曲折あって他の4人のメンバーとメジャーになることを目標に退路を絶った選択をする
正統派ロックな生き方をしている女の子たちがてっぺんを目指す結構硬派なアニメだった




怪獣8号


ジャパニーズアニメーションの十八番とも言えそうな題材で、特別な驚きはなかったけれど安心して楽しむことができた
正体不明の怪獣が不定期に現れて人類を脅かす。その脅威から身を守るために組織された防衛隊のチーム内のお話がメインで、こう書いてみるとエヴァーのプロットそのものである事がわかる。30年前に作られたアニメの偉大さに改めて愕然としてしまう
目新しいのは主人公が怪獣に身体を乗っ取られて変身する事で起こる顛末だろうか。これからシリーズ化されて色々な謎も解明されてゆくのだろうから、しばらくはこの物語に付き合うとしよう
防衛隊の面々もキャラクターが活きていて、これからの活躍が楽しみだ



響け!ユーフォニアム3


劇場版映画も含めて長大なシリーズの完結
京都アニメーションの意地を見せつけられたような美しい描写の数々が印象に残る、音楽を通じて青春時代の煌めきや苦しさを活写した稀有な作品として評価されるだろう
テレビアニメ3期では主要登場人物に加え、九州の強豪校から転校してきた女子が物語の核として関わってくる。原作では京都予選は久美子がソリを吹くが、関西予選ではその座を転校生に奪われチームに波紋が広がるも、本選では久美子と麗奈のソリで金賞を勝ち取る事になる。当然、原作通りだと思っていたら、アニメでは本選もオーディションで久美子が負けて転校生がソリストになる
原作を曲げてでもそのようにしたのは、主人公久美子と親友麗奈の音楽に対する意識の違いを明確にするためだったように思う。それでも2人はきっとこの先も音楽を通じなくたって親友でいられることを暗示しているように思えた
京アニの勲章がまた一つ増えた



その他楽しんで観ることができたのは

道産子ギャルはなまらめんこい
ゆびさきと恋々
オーイ!とんぼ
夜のクラゲは泳げない

七夕の願い

2024-07-07 20:59:00 | 歳時記雑感

今日は40度を超える地域もあるような予報なので、朝のうちに8000歩数のためお家を出ました

道端や小さな公園に七夕飾りがあって、今夜は年に一度の逢瀬の晩なんだと思い至るのです

今年はどうやら天の川を挟んで、織姫と彦星は愛を語りあえることでしょう


短冊に書かれた願い事を拾い読みしました

・あいどるになれますように
・ゲームがほしい(にんてんどう)
・じゃすみんになりたい
・「う〜ん」ままだいすき

子供の願いはどれも直球で微笑ましく、最後のお願いは声をだして笑ってしまいました

大人のも、

・奥さんが優しくしてくれますように

切実です


わたくしのこの夏にお願いしようと思うことは二つ、

・7月17日 あいみょん対バンライブに元気な身体で参加できますように
・8月の利根川釣り三昧が天気に恵まれて怪我や事故なく楽しめますように

子供のとは違い、ずいぶん邪なお願いでしょうか?