映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

春の日

2023-04-16 07:48:00 | お遊び


あいみょんライブコンサートツアーのセットリストが分かりました
ライブで聴きたかったお歌が沢山リストにありました。嬉しい






新曲の愛の花は当然だとして、3636、姿は予想通りお披露目されます
三曲ともわたくしたちの世代には懐かしさを感じさせる可愛らしいお歌です。楽しみ






去年のツアーで歌われなかった名曲が披露されるのも有難いなぁ
ハルノヒ、空の青さを知る人よ、goodnight baby 一緒に口ずさんでも良いんですよね?幸せ






なかでも心待ちにしているのが、恋をしたからの弾き語りです
恋する女の子の感情を切々と歌うあいみょんに、父親目線でウルッとしてしまうのです
100%泣きながら応援します






早く逢いたいような、この待っている日々が愛おしいような
そんなふうに感じながら、他のお歌の予習も怠らないように勉強します
未だ半年先なのにねぇ







この歳で感じる、生きることの意味

2023-04-13 20:10:00 | 新作映画
実はわたくし、黒澤作品の中でも「生きる」は鬼門で、名画座でも何度か観たのだけど必ず寝てしまう
映画に飢えていた学生の頃なのに、何でだろう?暗い画面で志村喬がボソボソと陰気に話すからなのか、若い頃に反発した綺麗事な物語に納得いかなかったからなのか
今日、イギリス映画でリメイクされた作品を観て、もう一度「生きる」を観てみようと思った

ここで描かれている死に向かう最期の生き方は、還暦過ぎてある程度実感としての死を受け入れはじめたからこそ分かるような気がする。ただし、イギリス版「生きる」で唸らせてもらったのは、余命を告げられた主人公の美談ではなくて、小さな公園を一緒に整備した部下たちが主人公の死後志を引き継ごうと結束するのもつかの間、いつしか旧態然と業務を行うその諦めのエピソードだった

嫌な言い方をするなら、主人公の志とは最期の時にパッと燃える炎のようであり、個人的な自己満足だったのかもしれない
黒澤作品がその辺りをどう観せたのか忘れちゃているから確認してみよう
雪の中、整備された公園のブランコに楽しそうに乗っていたのは、自分のためだけの矜持だと思うのだけど
それが彼の生きる意味だったかどうかは未だ理解できていない

日本人の几帳面さとイギリス人の融通の利かなさがうまく溶けあった作品だと思う
アメリカやフランスでリメイクされたらこんなにしっくりこなかったろう
ルーツが日本にあるイシグロカズオ氏の脚本である事も大きな要因だろう

存外、コンパクトに作られた分、分かりやすくてわたくしはこのイギリス版が気にいってる





桜散る、桂川にて

2023-04-09 10:06:00 | 釣り
西桂から富士吉田までの区間を釣り上りました
初っ端に掛かった尺鱒は飛ばれた後、針が外れてしまいました
淵では40オーバーの丸々太った重量級の奴と5分くらい格闘しましたが対岸の岩場に潜られ糸を切られてしまいました
そんなこんなで、最初に玉網におさめたのは岩魚でした

午後は先月まで護岸工事していた境橋の下流で遊びました
取水堤の下流では虹鱒が溜まっていて、一つのポイントで数尾の釣果です
小さなポイントの瀬尻から今季初めての山女魚が釣れました
20cmくらいの小さな魚体でしたが、やっぱり山女魚は美しいですね
カメラ持って行かなかったので写真は撮れませんでした

西桂上流の桂川です


段差のある渓相にも夏になれば魚が入って楽しませてくれるのですが、今のところはお留守のようです
若い頃はなんでも無かった遡行が、やっぱり辛くなってきます



下流に向かって右岸の壁沿いに深い溝ができていて、居着きの魚がいれば喰いついてくるのですが・・・
今回はしつこく餌を流したのですが無反応でした
またこの次楽しみましょう



かつて大きな淵に被るように桜の老木が咲いていました
今日もその桜を楽しみにしていたのですが、昨日の風で大方散らされてしまったようです
それよりも、桜木そのものの盛りが過ぎ、枝の張り小さくなってしまい年月の流れを感じます



2日目は寒さを警戒して、道の駅で車中泊しました
朝方は風も強くかなり冷え込みました

川茂の吐き出し口を2時間ばかり攻めましたが、アタリが一つだけで竿はしなりませんでした

早朝の高速道路を快適に運転して、温かな横浜に帰ります



2023冬ドラマが終わって

2023-04-01 15:57:00 | 旧作映画、TVドラマ
「リバーサルオーケストラ」
清水友佳子の単独脚本なので少々心配していたのだけど、最後までしっかり走りきれたと思う。特に中盤の各挿話はオーケストラのまとまりも相まって感動的なものが多かった
やっぱり集団音楽ものは鉄板のコンテンツなんだと実感した。主要なキャラクターに沿ったエピソードを散りばめる事で半分以上の尺を確保できるし、みんなの力を合わせる事でだんだん音が鳴って行くところなんか、映像と音響のダブル効果が狙える。医療もの刑事物にも通づる集団劇の良いとこ取り
門脇麦じゃなくともこの役はできたと思うけど、彼女も普通の女の子がやれるんじゃないかと変なところに感心してしまった
あまり期待していなかったけど、平均点以上の出来に十分楽しむことができた

「100万回言えばよかった」
井上真央もしぶとく長い間女優やっているなぁ
彼女の良いところは駆け出しの頃から変わらない。その一生懸命な生き方を共感をもって暑苦しくなく伝えてくれる真摯さは、他の俳優ではなかなか体現することはできない
安達奈緒子の作品としては見劣りがしてしまったけれど、幽霊モノのお約束もそれなりのサスペンスも卒なく按分されていて、最後はきっちりラブストーリーとして綺麗にまとめたところは流石
久し振りに松山ケンイチを観たけど、上手くて味のある役者だと思い出させてくれた

「ブラッシュアップ ライフ」
バカリズムを毛嫌いしていたわけじゃないけど、芸人なのか役者なのか劇作家なのか掴み所がなくて、単なる器用貧乏芸人風情と下に見ていた。元々あまりお笑いとかに不案内であるし、コントを見るならしっかりしたドラマや映画の方が格上だとの思いもある
このドラマを観て考え方が変わった。才能ある劇作家だったんだ
何度も生まれ変わり同じ人間の人生をブラッシュアップしていくお話なんて、今までもありそうでそうは無かったな。2度ならず5回目6回目の輪廻転生している人が本当にいたとするなら、きっとその人は社会的に必要とされている偉人とかになっていたり、天才的な学者とか芸術家なのかもしれない。そんな妄想さえさせてしまうほどこのドラマは良くできていた
わたくしが転生するとしても徳を積んでいるわけじゃないから人間は無理だろうな。できれば鳥がいいな。渡り鳥は大変そうだから清流に住む留鳥が良い。もし2回目の人生やり直すなら失った四人の友達に寄り添いたい。二人は病気だったから抗えない運命なのかもしれないが、もう二人は事故死だったから100%未然に防ぐことができる。もしは無いけれど、そんなことも考えさせてくれる
また、主要な安藤さくら、夏帆、木南晴夏、水川あさみは勿論、脇役ちょい役で登場する方たちの豪華で癖があって上手こと上手いこと。志田未来、松坂桃李、黒木華、染谷将太、江口のりこ、三浦透子・・・最終話にワンポイントで登場させた浅野忠信には大笑いさせてもらった
間違いなくこの冬一番面白かったドラマとして記憶に残る

「夕暮れに、手をつなぐ」
北川悦吏子にかつての煌めきを期待しているわけじゃ無いけど、このドラマも散漫な印象を残したまま終わってしまった。もう開き直ってド直球の恋愛ドラマをベタにやってみるのもありなんじゃないかな
広瀬すずの魅力を掴んでいるのに出し切れていないし、周囲の取り扱いも皆んな半端で勿体無い
ヨルシカの楽曲と余韻ある題名が優れていただけに残念だった
今後は多分北川作品を選んで観ることは無いだろうな

「舞いあがれ」
正統派朝ドラって感じを最後まで貫いた
航空学校まで行ってパイロットになったのだから、飛行機乗りのお話だと思っていたのに、中小企業の町工場で奮闘する女起業家の物語になった。そこが正統派朝ドラらしいので、終わってみればしっくりと馴染んだ良質なホームドラマとして記憶に残る
福原遥の笑顔は日本の朝にピッタリ合う事も成功の要因だったと思う。当初無名の脚本家がリレー方式で物語を紡いでいくと聞いていたので不安だったけど、杞憂に終わった。最後にきて夫の創作へのスランプとかお兄ちゃんの結婚とか空飛ぶ車への挑戦とか詰め込みすぎて、コロナ社会の描かれ方に物足りなさを感じたけれど、それを深掘りし過ぎると重たい話になっちゃうからあの程度がいいのかもな
五島の暮らしをもう少し観たかったというのもあるけど、美しい島に町工場はないか
back numberの主題歌も良かった