映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

戦後日本と空母いぶき

2019-05-29 19:35:41 | 新作映画



映画として期待していたわけではなかったから、そこそこ満足できた。

日本のイージス艦と空母(トランプ大統領と安部総理が乗船した「護衛艦かが」こそ戦後日本初の航空母艦となりそうだ)が大海原を行くシーンは、ふんだんにCG加工されているとは言え見応えのある絵だった。
兵器オタクじゃないので詳しいことは分からないが、艦載されている戦闘機は先月墜落したF35だと思う。
専守防衛の戦いだから、敵のミサイルや魚雷を阻止する対戦防御システムの精度が見せ所となるので、見慣れたアメリカ映画の戦闘シーンとは大分違う。

自衛隊のあり方
憲法9条と戦争の解釈
防衛とは何なのか

戦後と言う言葉が風化し始めているこの日本において、わたくしたち大人がしっかりとした考え方をもって子供たちに示さなければならないと思う。
口先だけで戦争反対と言ってても、上記した三つに関してさえ明確な意見が出来ない大人ばかりだから、全くもって説得力が無い。(わたくしも自分の子供に語れない)まあ、下手な論拠で分かったようなことを言われるより、戦争は人殺しだから反対と言われたほうが納得できるか。

アメリカなら物語にもならないような専守防衛の考え方。
確かにまだらっこしい。現場の上層部も政府の要人も苦虫を潰した顔で煮え切らない。
領土が占領されそうになったら武力行使は当たり前なのが世界の常識だけど、日本は日本人は近代の歴史と罪悪感からその常識を行使できないでいる。

戦後日本人のジレンマだから仕方ないけど、この映画もわたくし自身の思いもすっきりとした答えは出せない。映画の結末のように常任理事国がそろって喧嘩の仲裁に入るとは思えないし。なんだかモヤモヤしたままだ。



薔薇の季節

2019-05-26 05:09:13 | お遊び

横浜は薔薇の季節が終わろうとしている





桜木町へ映画を観に行った帰りに、イングリッシュガーデンへ寄ってみた





数知れぬ彩に溢れ真夏のような陽射しを受け輝いてる




お隣の施設からウエディングパーティーの笑い声が届く







釣りもそうだけど御朱印巡りもね

2019-05-24 20:15:51 | 釣り



鮎釣りが始まるまでに中流域を釣っておこうと思い、5時前に城南橋の駐車ポイントへ着いた。手早く用意して川へ降りようとしたら、一台分空いてる隣に川越ナンバーの車が止まり4人のおじさん達が現れた。続け様にもう一台お連れの車もやってきて路側に駐車しようとしている。都合7人がここから釣ろうとしているのかと思うと、とても一緒に竿出す気にはなれない。駐車場所を気前良く譲って退散する。ちゃんと日釣券を買っていたので、組合員としては大人の対応をしておこう。

前回楽しい思いをさせてくれた川茂の吐出し口で大物を狙うことにする。
いつも釣りの神様が微笑むわけじゃない。1尾大物が掛かったけど糸を引きちぎられそれ切り。

川茂堰堤の下流でも覗いてみようかと場所を変えてみたが、テンカラ釣りの組合員が先行していた。同じ組合員ということもあって情報交換をして上下流に分かれる。淵で美しく大きな虹鱒が掛かり何度も跳ねられるうちに04の糸はあえなく切られる。瀬で中型の虹鱒が釣れたけど、ここも水量が無く貧果。

お昼はいつものうどん屋さん。そろそろ食べ厭きた。





午後は最近凝っている御朱印集め。山梨県都留市にも七福神巡りがあることを知ったので、早速取り掛かる。
20年以上通っている街だから大体の地理は頭に入っている。5件訪問して3件から朱印をいただけた。めったに御朱印集めにこないからか、皆のんびりしている。どこも判子タイプの印でちょっぴり味気ないが、必ずお土産が付いてくる。最初に行ったお寺さんの奥さんはおしゃべり好きで、30分ほど世間話をした後何故かしら食品ラップをくれた。次回の釣行時には残りの4件からも朱印をもらおう。





夜は大月の梁川まで下り、川に続く道端の空き地でテントを張る。




それ程寒くも無く、テントで寝るには一番良い季節だ。19時に就寝し、4時に目が覚める。鶯が四方八方から囀り煩いほどだ。




瀬に出ている山女魚を狙おうとして、3時間ばかり頑張ってみたけど釣れたのは虹鱒が1尾だけ。前のように大月地区に通ってはいないけど、やっぱり釣れないなぁ。




御朱印と散歩と神社仏閣と

2019-05-13 20:32:01 | お遊び

もともと神社仏閣を訪れるのは好きだったから、去年も一昨年も鎌倉散策を定期的にしてます。
それでも御朱印集めだけはまるで興味がなく(そもそも収集癖皆無)他人事だったのに、平成から令和への元号変わりを何らかの記録に残したいのと、小説の影響を受けて鎌倉七福神巡りをするにあたってやっぱり記録に残るものが欲しくなった。
目の前で筆で書かれる美しい文字と、鮮やかな朱印のコントラストは最早芸術品だ。墨の香りも麗しい。

自転車でいける自宅近所には御朱印をいただける神社が2つしかなく、すでに貰ってきているので定期券でいける沿線の神社仏閣を歩き廻った。

保土ヶ谷天王町 橘樹神社
天王町駅からすぐの商店街にある神社。日曜朝の九時に行ったから社務所は閉まっていたが、お掃除している神職にお声かけしたら気持ちよく対応してくれました。

保土ヶ谷天王町 神明社

天王町と星川の中間にある横浜ビジネスパークの目の前にあるお社。結構広い敷地なので驚いたのと、人形流しというお祓いが無料でできるのも珍しいところです。

保土ヶ谷星川  星川杉山神社

帷子川沿いから神社までは勾配のきつい坂を10分以上上らなければならない。年寄りにはキツイだろうな。
かく言うわたくしもゼイゼイいいながら汗まみれで辿りつく。昔は海を渡る船から灯台代わりにこのお社が見えたそうです。おしゃべり好きな宮司(かな?)さんが色々教えてくれました。

保土ヶ谷和田町 真福寺
横浜国大に上がる坂道の麓にあるお寺。幼稚園が隣にあるからか、本堂では子供たちを集めて般若心経が唱えられていた。お寺で御朱印を貰うコツは札所になっているお寺に行くことだそうです。


春ドラマのこれから

2019-05-09 20:11:33 | 旧作映画、TVドラマ
春ドラマもそろそろ序盤から中盤へ移る時期となった。
期待も込めて観続けているものもあれば、リタイアしそうなものもある。


「ストロベリーナイト サーガ」
前作があまりにも強いイメージで残っているため、リメイクとしてはかなり損をしている。初回は姫川も菊田も馴染めなかったけど、2回目からはそれ程苦にならなくなった。確かに井岡や勝俣は明らかなミスキャストだけれど、ドラマ全体の色調は原作とも前作とも違和感はない。(それがかえっていけなかったのかもしれない)
誉田哲也の原作はかなり読み込んで好きな作品だから、もしこのドラマがリメイクでなければ褒めていたと思う。二階堂ふみは若干子供っぽい悋気が気になるものの、女だてらに捜査一課の班長をそれらしく演じている。結子さんが原作以上に魅力的だったから比べるのは酷だけど、雰囲気と演技力でカバーしているからこれからも応援したい。

「わたし、定時で帰ります。」
二回目くらいで切り捨てるかもしれないと思っていたが、さすが奥寺佐渡子の脚本はただのOLドラマやお仕事ドラマにはしていない。今シーズンでは思わぬ拾い物だと思う。吉高由里子も適度に力が抜けていて彼女の可愛げある部分が生かされている。物語の作り方はよくある一話完結持ち回りのスポット宛で一緒に働く人たちを題材にしている。縦糸になるのが怪しそうな新任部長と元婚約者との絡み。ユースケ・サンタマリヤも向井理も適役だから今後の展開が楽しみだ。余計な心配として、今の彼と結婚話が進んでいるけど、彼のお母さんと馬が合わなそうだったり、元彼とのよりが戻るんじゃないかとか気にかかる。できればそんなところはさらりと流して本題の働き方多様性をしっかり描いて欲しい。「逃げ恥」が恋愛の多様性を描いて共感を得たように、このドラマが働き方を多角的で魅力的に描いてくれないかと期待している。昨年の秋ドラマで野木亜紀子がやろうとしたことを上手くやれれば新しい女性ドラマの礎になるかもしれない。

「白衣の戦士!」
物語も設定もはっきり言って凡庸。
今まで何度も観てきたような話が薄っぺらに繰り返される。
何故観続けているのかといえば、中条あやみを鑑賞するためだけだ。美しすぎる容姿がナース服のコスプレを連想させる。下手なりに一生懸命演じているからお気楽な気持ちで応援しよう。

「いだてん」
10連休中に観逃したので、ここでリタイアかな。
マラソンの話より若き落語家の話が面白くなってしまったのでは本末転倒だ。
やっと綾瀬はるかが奥さんになってもっと係ってくるのかと思いきや、別々に暮らしていたのでは出番は限られる。これから日本選手がオリンピックの舞台で活躍し、東京五輪誘致へとお話しは続くのだろう。歴史的な出来事に興味はあるけど、観たかったのはクドカンが配置する癖のある人々の悲喜交々だ。余りにもかかわる人物が多過ぎてドラマも整理できていないし、こちらもついて行けそうにない。

「なつぞら」
放送開始から一月以上が経ち登場人物もかなり出揃ってきた。
序盤の立ち上がりは期待以上の出来に満足している。「まんぷく」の時に幾度も書いてきたが、朝ドラはやっぱり若くて可愛い女の子が主人公じゃなきゃダメだ!幼少期の健気に頑張るなつも好きだけど、高校生に成長して明るく元気に生きているなつが魅力的だ。広瀬すずをあてて書いたわけじゃないだろうけど、彼女が北海道の酪農農家に生まれ育ったならばこんな風になっただろうと思わせてくれる。
ロケーションの雄大さが物語に奥行きを与えているのは間違いない。東京新宿へ兄探しに出てきた週は狭苦しい鬱陶しさが漂い、早く北海道に帰って欲しかった。高校を卒業すれば舞台が東京になってしまうのだろうから、ちょっぴり不安ではある。
色々なところで絶賛されているように、草刈正雄のじいちゃんは素晴らしい。前作で松坂慶子が占めていた立ち位置同様、ベテランの役者じゃなきゃだせない懐の深さを感じさせる。今まで草刈正雄はカッコイイだけの大根役者だと思い込んでいたけど、見直さなきゃならない。
なつを取り巻く男の子も朴訥な雰囲気があり好感が持てる。この先どうなって恋話になってゆくのか想像ができないだけに楽しみだ。
個人的には姉妹として育った夕見子と明美の二人が気にかかる。同い年の夕見子は分かりやすくキャラクター設定させており、この先もなつと絡んできそうだが、妹の明美はお手伝いのできるしっかり者だけど影が薄い。何か輝ける挿話を用意して欲しいな。東京編では別れたままの本当の妹も出てくることだろうから、そちらも楽しみだ。
農業高校に通いながら酪農の手伝いをする女の子が、大都会でアニメーション制作にかかわってゆく半生がこれから始まろうとしている。毎日録画した15分のドラマを観ることが幸せだ。

BSで再放送している「おしん」を観てる。
社会現象になるよな。面白いもの。