映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

再生の物語「世界の中心で愛を叫ぶ」TV版

2017-05-29 21:01:14 | 旧作映画、TVドラマ
週末、CS放送で懐かしいセカチューを放送してくれた。
小説より映画よりTV版が一番優れているとかねてより言い続けていたから、録画した11話を一挙に観たのだけれど、色褪せない感動で涙は止まらない。

TV版の優れているところは、単なるお涙頂戴ドラマで終わらず再生の物語として描かれているからだ。映画版でも柴咲コウを登場させた事で原作には無い広がりをもたせたけれど、森下佳子の脚本は深い哀しみからの再生を印象付けることに成功している。

映画に比べドラマの方が詳細なディテールに時間を割く事が出来るのは確かだけど、ややもすると饒舌になり過ぎて感動を損ねる事も多い。その塩梅が凡作と傑作を分けたりする。上記した再生の物語に登場する桜井幸子扮するシングルマザーもそうだけど、親子(家庭)が描けていたのも秀でた部分。

世の中好き同士の二人だけで動いているのじゃ無いから、今作のように田舎の高校生を主人公にするなら、友人先生はもとより親や家族をしっかり見せないと嘘くさい薄っぺらなものになってしまう。二時間の映画ではここまで丁寧に追うことは難しいだろう。朔太郎も亜紀の家族も存在感が有り、山田太一の家族ドラマのようだった。





里山にて

2017-05-20 10:07:10 | お遊び




今、自宅近所の里山ガーデンからこの文章を認めています。

梅雨が始まる前、五月晴れの土曜日の朝、至福の時間です。

横浜と言っても、みんなが知っているミナトヨコハマではなく、

日本の原風景が此処には残っています。

大事にしたいですね。








新旧 綾野剛ドラマ

2017-05-15 20:58:19 | 旧作映画、TVドラマ
2017春ドラマは名古屋時代と違いゆとりが無いため殆ど観ていない。
唯一、「フランケンシュタインの恋」だけ録画している。
昨日四話が終わったところだが、漸く本題に差し掛かって来たところなので次回が楽しみになってきた。ヒロインの二階堂ふみが優等生っぽ過ぎて、彼女の美点を活かしきれていないと思うけど、ピュアな心を持ったフランケンシュタインの相手としては正解なのかもしれない。
美女と野獣じゃ無いけれど、清楚な女子大生と怪物の恋がどう展開して行くのか見守りたい。

CSで再放送している「コウノドリ」を観ている。
放送時から評価が高く、いつかは観たいと思っていたのでありがたい再放送だ。
前半五話を観た感想は、昨今の医療ドラマでは抜群の内容だと思う。ありがちなエセヒューマニズムでコテコテにされてもいないし、御都合主義のチームワーク万歳にもなっていない。一番感心するのは、こじつけのハッピーエンド(右も左も丸く収まりました)が描かれない事。助からない命はあるし、子供を手放す親はやっぱりいる。何もリアルな現実描けば良いというわけじゃ無いけど、その現実の中で苦悶し全力を尽くす医療従事者の姿は感動的だ。





朝顔

2017-05-05 10:55:54 | お遊び





マンションに住むまでは目の前に畑が広がる一軒貸家に居た。
大家が気さくな良い人だったから、冬の乾いた風で畑の土埃が舞うのもそんなに気にはならなかった。その畑の土を拝借して朝顔の花を育てることに凝っていた頃を思い出す。

長子の娘の名前(源氏物語から頂いたんですが)と一緒の花だったし、住んでる区の花が朝顔である事にちなんだ写真コンクールに、お座りが出来るようになったばかりの娘と大輪の花が並んだ写真を投稿した(佳作と賞品もらいました)のも小さな想い出として残っている。

久し振りに横浜で過ごすこの初夏に、タンスの奥で置いてかれてた種を取り出してみた。100均で小ぶりの鉢を買い、土手の土を盛れば気紛れだけど即席なミニ園芸。
夏何色の花が咲くだろう。些細な楽しみが始まる。