週末、CS放送で懐かしいセカチューを放送してくれた。
小説より映画よりTV版が一番優れているとかねてより言い続けていたから、録画した11話を一挙に観たのだけれど、色褪せない感動で涙は止まらない。
TV版の優れているところは、単なるお涙頂戴ドラマで終わらず再生の物語として描かれているからだ。映画版でも柴咲コウを登場させた事で原作には無い広がりをもたせたけれど、森下佳子の脚本は深い哀しみからの再生を印象付けることに成功している。
映画に比べドラマの方が詳細なディテールに時間を割く事が出来るのは確かだけど、ややもすると饒舌になり過ぎて感動を損ねる事も多い。その塩梅が凡作と傑作を分けたりする。上記した再生の物語に登場する桜井幸子扮するシングルマザーもそうだけど、親子(家庭)が描けていたのも秀でた部分。
世の中好き同士の二人だけで動いているのじゃ無いから、今作のように田舎の高校生を主人公にするなら、友人先生はもとより親や家族をしっかり見せないと嘘くさい薄っぺらなものになってしまう。二時間の映画ではここまで丁寧に追うことは難しいだろう。朔太郎も亜紀の家族も存在感が有り、山田太一の家族ドラマのようだった。
小説より映画よりTV版が一番優れているとかねてより言い続けていたから、録画した11話を一挙に観たのだけれど、色褪せない感動で涙は止まらない。
TV版の優れているところは、単なるお涙頂戴ドラマで終わらず再生の物語として描かれているからだ。映画版でも柴咲コウを登場させた事で原作には無い広がりをもたせたけれど、森下佳子の脚本は深い哀しみからの再生を印象付けることに成功している。
映画に比べドラマの方が詳細なディテールに時間を割く事が出来るのは確かだけど、ややもすると饒舌になり過ぎて感動を損ねる事も多い。その塩梅が凡作と傑作を分けたりする。上記した再生の物語に登場する桜井幸子扮するシングルマザーもそうだけど、親子(家庭)が描けていたのも秀でた部分。
世の中好き同士の二人だけで動いているのじゃ無いから、今作のように田舎の高校生を主人公にするなら、友人先生はもとより親や家族をしっかり見せないと嘘くさい薄っぺらなものになってしまう。二時間の映画ではここまで丁寧に追うことは難しいだろう。朔太郎も亜紀の家族も存在感が有り、山田太一の家族ドラマのようだった。