映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

逃げ恥とヨコハマ

2016-11-21 13:59:48 | 旧作映画、TVドラマ



ひょんなことから見始めたTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が待ち遠しい。

名古屋でお勤めのR子さん(可愛いけどおじさんに冷たい)と

A美さん(可愛いけどおじさんをいじめる)から逃げ恥マップを所望されたので、

桜木町駅の観光案内所へ。

とっくに品切れと言われ、食い下がってみるとダメもとで市役所行ってみろとの事。

関内まで足をのばし、観光局に直談判してみれば取って置きの希少在庫をゲッツ。

これで冷たくいじめられることもないでしょう。

ポケモンと遊びながらみなとみらい経由し横浜駅まで歩いて帰りました。


ヨコハマはやっぱりいいなぁ。


みくりさん妄想の街頭演説場所




この世界の片隅に 忘れてはいけないこと

2016-11-20 08:47:38 | 新作映画

また一つ、ヒロシマ原爆を描いた傑作が生まれました。



日々、生きて行く事の大切さをしっかり観せてもらいました。

喪った右手は、 もっと沢山の風景や人の営みを映しとっただろうと。

ボンヤリ夢想するのんびりした性格は、またいつか誰かを温めるだろうかと。

あの時代に十代で見知らぬ町に嫁へ行ったすずさんの人生を想います。

淡々と強く生きた彼女の生き様を想います。

わたくし達は絶対忘れてはいけない。

なんのために人は生き、人を愛するのかを。

戦争はすべて真逆でしかない事を忘れてはいけません。









小春日和に潜む悪意 叫びとささやき

2016-11-14 21:52:58 | 旧作映画、TVドラマ
イングマル・ベルイマンを知っている映画好きは、30年前に比べたらかなり減っているだろうな。



小春日和の日曜日にふとそんなことを考えたのは、北欧の柔らかな陽の中で三姉妹が仲良く散歩する「叫びとささやき」のラストシーンを思い出したから。
実情はドロドロの厭らしさを内服しているものだから、美しいあのシーンは忘れ難い残酷さだった。
何処で観たのか覚えていないけれど、学生時代じゃなければ絶対ついていけなかっただろう。古典的純文学の香りプンプンの作品だから、きょうびの若者に敬遠されても仕方がない。

この作品を感受できたあの頃、わたくしはまだ神(キリスト教)を理解できるだろうと思っていた節がある。ベルイマンが描く「神の沈黙」とか、フェリーニ作品に登場する盲目的な信仰心をもった善男善女を受け入れていたからだ。






永い言い訳 是枝作品との類似性

2016-11-04 17:37:02 | 新作映画

西川美和描く新しい家族     

師弟関係にある事は知っていたけれど、今回の作品ほどその近さを感じたのは初めてでした。

子供使いが上手い。
是枝先品でいつも感心する事ですが、子供の演技ってどうすれば劇団ひまわりにならなくつけれられるのだろう?と言う事です。上手い子役は沢山います。でも、上手さが観たい訳ではなく、本当の子供が見たいのです。弟子の西川監督もやっぱり上手でした。今、NHKの朝ドラで幼児が沢山出てくるシーンがあって、その演出にとても違和感をもってしまうため、特に感じ入ってしまうのでした。

家族を描きはじめました。
西川作品がここまで家族を描いたのは、是枝監督の影響と言うより年齢を重ねた分人に近付いたからかもしれませんね。これまでもパーツパーツで家族を切り取ってはいたのですけど、全体を見ようとしたのは初めてじゃないですか。女流監督が日本人の家庭をどの様に見ているのかをじっくり味わいたいと思います。

奥様に先立たれたらどうしよう。
最近酒飲んで語るお題によく出てくるフレーズです。嫁好きと言うことだけではない不安を抱えています。30年弱一緒に生きてきた信頼できるパートナーを失うことを想像すると、居たたまれません。まして、不意に消える様な失い方は立ち直れないな。竹原ピストル、良かったです。