映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

We Love Sushi

2015-10-23 22:15:18 | お料理
 
食欲の秋ですね。

皆さん、 クルクルしないお寿司屋さんで、腹一杯食べてみたいと思ったことありますよね。
今日会社の同僚5人で、そのささやかな願いを叶えに行って参りました。

カウンター越しに店主お任せスタイルの、食べ放題無制限一本勝負の始まりです。


 カンパチの頬肉なんだって(希少らしい)

二貫ずつ店主のリズムで握られるので、出されたものを只ひたすら口に運ぶだけです。
ビールで乾杯。冷酒も頼んでお食事スタート。

いきなりトロから始まり、カンパチ、海老、マグロの赤身、大ぶりの椀に美味しいあら汁が供され、自家製玉子焼、烏賊、タコ、穴子、雲丹、おっと、店主堪らずビールを飲み始めた、こちらも負けじと冷酒お代わり、牡丹海老、赤貝、青柳、イクラ、ウニ、アジ、コハダ、お口直しのガリも適度なタイミングで盛りつけられ、シャコを食べたところでT課長早くもダウン、鉄火巻、ホタテ、サーモン、カッパ巻きが出た頃にはもう脳味噌には血が通っていませんでした。

最年長A部長と優勝候補F課長もあえなく箸を置く始末。そう言うわたくしも、次の数の子を一貫口に入れたところでギブアップ。もしかしたら他のネタも食べていたかもしれませんが、記憶にあるのはこんなところ。
食後のお茶が美味しゅうございました。

そして何が驚きかといえば、東の横綱M部長の爆食振りです。
そもそも一流の競技者でしたから、わたくしどもとは身体のつくりが違う事は知っておりましたよ。

 
こんな身体ってどうなの (五郎丸みたいだって?そんないいもんじゃないと思うよ)

でもね、二時間食べ続けてあら汁のお代わりまでしたくせに、最後にはこんな太巻きを平然とたいらげちゃうんですからね~。


 60貫食べてまだ物足りないらしい(アホだな)


健啖家の底力畏れ入りました。店主も笑いながら「もう連れて来ないでくれ」とか言ってましたもの。

日本人で良かったと思う事は沢山有りますけど、お寿司をいただく時の幸福感はまた格別ですね。
今や世界の誰もが大好きなSushi❤️また、食べに行きませう。(暫くは要らないけど)





岸辺の旅 辿り着かない道程

2015-10-13 19:53:14 | 新作映画
何の予備知識も持たないで観る映画は新鮮な楽しみに満ちている。
年に何本かはそんな映画に出会えるし、そういう映画に外れはない気がする。(期待してないのが良いのかも?)

  こんな旅、それもあり

 深津絵里と浅野忠信がとってもステキだ。
行方不明(亡くなって)3年たった頃、妻が白玉団子を茹でていると暗闇からのそっと現われる夫は浅野だからこそ説得力がある。(彼は実体の無い世界と行き来している感じがあるでしょ!)この唐突な設定がすんなり受け入れられる作りができたことが一番の勝因だと思う。下手な作品だと違和感だけ残って物語りに入っていけない。
深津の妻もお涙ちょうだい演技なぞすることなく、ファンタジーと現実の境目を上手く漂っていく。
 最後に二人が本当の別れとなるシーンには物足りなさを感じたけれど、黒沢清はそもそもファンタジーラブストーリーをつくりたかったのではないのだろう。だからこの物足りなさは正解なのかもしれない。原作も読んでいないので、岸辺が何を指すのか今ひとつ不明ではあるけれど、彼の岸と此の岸の間を指すのかな。そうだとすれば、死んだ夫との道行きこそが辿り着く事のない「岸辺の旅」になる。

 黒沢作品は今まで相性が悪く、初期の「ドレミファ娘の血が騒ぐ」は歓心できたが、「CURE」「回路」「ドッペルゲンガー」「LOFT」「Seventh Code」どれもが眠くなってしまいつまらなかった。「トウキョウソナタ」「リアル」は都合が合わず今もって未見のまま。本作品が好きになれたのは、所々にあらわれる黒沢的描写(心理的恐怖心を煽る画と音)が心優しさ故のものである事を観ている我々が享受できるからだろう。

 人生の10月(秋真っ只中)を生きているわたくし、連れ合いとの別れをまだ実感できないけれど、でも間違いなくいつかはやってくる。死んでから3年いろいろな場所を漂った後、不意に家族のもとに帰ってこれたなら果たして嬉しいのだろうか?それ以上に心配なのは、家族は喜んでくれるのだろうか?(まぁ、無理な感じがするな)


バクマン 漫画の世界に

2015-10-13 19:48:06 | 新作映画

それほど漫画を読んでいるわけではない。
多分同世代のオジサンたちに比べれば少ない方だと思う。特に苦手なのは少年誌。それもバトル中心のものには嫌悪感さえ抱いてしまう。




 それなのにこの作品を観ようと思ったのは、大根監督作品だから。
「モテキ」がTVシリーズからの映画化であるという束縛にもめげず、とても楽しい作品になっていたので期待せずにはいられない。

 楽しかったっス。

 家の奥様は生粋のアニメ・漫画オタクで、奥様の仕事場兼寝室には週刊ジャンプがうずたかく積まれている。その奥様が言うには主人公の二人は配役が逆らしい。原作を全く知らないわたくしとしては全然違和感無かった。二人とも若手俳優の中では映画監督に良く使われるだけあって、とても上手だ。だから配役の不自然さなど原作を知らなければ、まるで気にはならない瑣末な事。染谷、山田、リリー・フランキーと、これまた映画引っ張りだこの役者がしっかり脇を固めているのも強みだ。欲を言うなら、ヒロインの小松菜奈をもっと躍動させて欲しかった。前作で主人公が訳も無く歌い踊り出すシーンがあるけれど、あのようなグルーブ感をヒロインにもたせてくれたなら言う事なかったのに。


趣味の握り寿司

2015-10-11 20:11:46 | お料理



寿司を握るのは、食べるのと同じぐらい楽しい。
寿司ねたを選ぶのは、どのように包丁入れたら良いかを考える喜びの瞬間。親子四人で鱈腹食べても二千円。(シャリは大きく握りますけど)
今日はお買得のキハダマグロ、ブリの腹身、そしてヒラメ。
田舎から送られて来た野菜を使って、けんちん汁と精進揚げもつくったので殆んどお金を掛けずそれなりに豪華な夕食。


それが好きだと言うこと 10月の頃

2015-10-08 14:11:23 | 旧作映画、TVドラマ
  
     10月の頃  「サウンド オブ ミュージック」   

 学園祭の季節になりました。
街角に告知のポスターが並ぶと、遠い昔映画クラブの文化祭で行なった寸劇を懐かしく思い出すのです。
映画好きは当然観るのが好きなわけですが、お気に入りの映画の特にお気に入りのシーンにはこの上も無く愛着があり、密かに自分でその中に入り込みたいと思ったりしてます。

 今月の思い出の映画「サウンド オブ ミュージック」のあのシーン。
家庭教師のマリアに歌う喜びを与えられた子供たちが、宴会でのサヨナラをするあのシーンですよ。
あの数分の振り真似を会得するためだけに、3時間の映画を3回、合計9時間も観続けた強者もいたのでした。
今のように配信はおろか家庭用ビデオさえない時代、映画は映画館で観るものでした。(TV放映は一度しか観れませんし、こちらのタイミングを聞いてはくれませんし)
そんな不便な時代だったからこそ、あの振り真似を真剣に覚えた時間が今とても愛おしいのです。便利な時代しか知らない若い方にはこの宝物は分け与えられません。残念。

 ジュリー・アンドリュース無くては成り立ちません。アルプスの神々しい美しさがなければあの感動は無いでしょう。子供たちの瑞々しい歌声はどれほど元気にしてくれたでしょう。そして、何は無くとも「ドレミの歌」「エーデルワイス」「もうすぐ17歳」などなど・・・心躍るなじみ深い名曲が忘れえぬ名作映画として50年たった今でも色あせることはありません。

 もし未見の方がいたなら、死ぬまでに一度はご覧になるべき映画のひとつだと申し上げましょう。