映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

遥かなる帰還

2012-02-27 15:34:48 | 新作映画
 日本の宇宙開発やビジネスがこのところ活気付いているという。H2Aの成功が商売として成り立ちそうなのが一番の理由だそうですが、気持ちとしては、はやぶさの帰還が与えた心の問題が大きいのではないかと思います。
 
 映画はそのままの話をそのままやっているだけです。
日本人の大好きな要素が沢山詰まっています。
清貧。どんなに貧しくとも(内之浦の発射センターの描写は事実なんですね)健気に研究を重ねる勤勉さ!
根性。何度も襲い掛かる苦難を知恵と勇気と根性で乗り切る力強さ!
犠牲。小惑星のチリを持ち帰るためだけに燃え尽きたはやぶさの神々しさ!
劇映画じゃなくて、ドキュメンタリーで観たかったなぁ。と言うのが、偽りの無い感想です。


キツツキと雨

2012-02-15 11:53:06 | 新作映画
 何かで読んだのですが、題名が意味不明だとか。
確かに、雨は分かるけどキツツキは分かり辛いですね。
それ以上に分からないのは、主人公二人がキツツキと雨の韻を踏んでいるのかどうかも。

 この監督は「南極料理人」で知ったのですが、どうもわたくしのリズムに合いません。
褒める人も結構いらっしゃるので、力量のある方なのでしょうが、合わないものは仕方ありません。
関心を抱いたのは、林業従事者が主役であったことです。
わたくしごとでありますが、父が林業従事者であり、それで生計を立てておりましたお蔭で、今こうして生きながらえているのです。林業の辛さは子供の頃、さんざ手伝わされたため理解しているつもりです。仕事現場が山深い森の中ですから、まだ暗い内から山を登り始め、一日が終わる頃にはへとへとでした。天気も読めなければならないし、動植物にも詳しくなければなりません。文明の利器なぞあるわけ無いので、山にあるものを活用して利用してました。危険とも背中合わせですので、単なる肉体労働者とは違う、スキルが必要な仕事です。

 映画とはかけ離れたお話になってしまいました。