映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

ハイ!これまでよ。

2008-09-28 13:09:06 | 釣り
 急に空気が変わり、冷たい朝が訪れました。渓流のシーズンも終わりです。
昨日今日と、桂川で思い切り竿を振ってまいりました。来年まで大きく育ちそうな美しい山女魚が楽しませてくれました。今年も怪我なく無事納竿となった事、山と川の神様に感謝いたしましょう。来年もよろしくお願いいたします。
 今シーンはトピックスらしいものはありません。仕事の関係であまり竿を出せなかったことと、体力の衰えを昨年同様痛感したことくらいでしょうか。大物も数釣りにもそれほど執着が無くなってしまった今となっては、せめて体力を保持していつまでも立てるわけではない渓の流れに、一日でも永くいられるよう精進しなくてはなりませんね。
 特に今年の誇りとしては、釣った魚を一つも傷つけなかった事。出来る限り魚に触れず針をはずし、口の奥に刺さったら無理して外さず糸を切って流れに戻しました。その中の幾つかの魚がまた来年わたくしを楽しませてくれることでしょう。当たり前のことですが、川には何も残さず変えず帰ってきました。しからば、今年のお魚釣り、ハイ!これまでよ。


パコの比類なき可愛らしさについて

2008-09-23 08:00:15 | 新作映画
 渓流の漁期も残り少ないので、先週の週末も桂川に行こうとしたのですが、ろくに天気予報も見てない隊長が、台風による荒天につき中止との号令なので、風も雨も無い週末ぼんやりしていても仕方ないく、前々からなるべく早めに観て置きたかった映画二本、レイトショウ・ナイトショウのハシゴをいたしました。
 
 「おくりびと」が大ヒットしてると言う。
職人監督が上手に纏め上げた分かりやすい作品です。かつて、伊丹十三が「お葬式」で見せてくれたような衝撃はありませんが、山形の美しい風景と人情味溢れる方言でのやり取りは心和むものでした。でも、アカデミーを争うのは無理でしょう。モントリオールで評価されたのも何故なのか?不思議です。

 さて、「パコと魔法の絵本」について。
一言、傑作です。わたくしが敬愛するフェリーニの世界観さえ漂っております。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」というこれまたユニークな傑作とは、全然趣を異にした「パコ」の魅力は何なのか。原作の面白さは当然前提として、映画的に計算された映像美の素晴らしさが際立ってます。個性的な役者にそれ以上個性的なコスチュームを着け、輪を掛けるような派手な演技の妙味。
でも、わたくしが一番感心したのはパコを演じたアヤカ・ウィルソンの可愛らしさでした。彼女なしでは、大貫のクソジジイどころか、誰もパコのためにザリガニ魔人と戦おうとしなかったことでしょう。結末のオチも、彼女の比類なき可愛らしさがあったからこそ成り立ったのです。これ程はまってしまうと、次回作が難しくなりますが、あの子は永遠にパコでいいのかもしれません。

 話は全然変わりますが、BSで黒澤監督の「隠し砦」を観ました。中学生の頃観たきりでしたので、ずいぶん久し振りなのですが、この春にリメイク版を観てますのでいろいろ比較できました。と、言いますより、リメイク版はスターウォーズの作り替えですよね。そして、スターウォーズは黒沢版の作り替えそのものなのですね。良く、R2とC3POの事は言われますが、隠し砦もラストの姫様接見シーンも馬上追跡シーンもみんなルーカスはうまくパクッてます。天才は天才の凄い所が分かるんですね。感服いたしました。


桂川の九月

2008-09-15 16:56:22 | 釣り
 仲秋の月が雲間から覗くと、しみじみ秋なんだなあと感嘆するのでした。秋山温泉の露天風呂で隊長と見たあの月は何処に往ったのでしょう。

9月になると静かだった桂川上流にも釣り人が帰ってきて賑やかです。今年の漁期も半月を残すところ。大月の中流部では小さな山女魚をいくつか釣り、都留ではまばらなアタリを取り逃がししてるうちに、丸二日間お魚釣りにどっぷり浸かっておりました。