映画と渓流釣り

僕の彼女は・・・

 今年の梅雨は例年に比べ、ずいぶん早くそして分かりやすく始まったと思いませんか?

 毎日ハードな仕事が続き、お休みの日に仮眠のままお魚釣りに行く体力と根性がありません。わたくしの楽しんでいる渓流の釣りは限られた季節の中で、それもこの梅雨時はベストコンディションなものですから、本来なら毎週でも竿を出しに行かねばならないのですが...

 まあ、そんなこんなで、今週末も映画館に通いました。クァク・ジェヨンの作品であることと、TV版『世界の中心・・・』以降気にして見る様になった綾瀬はるか主演であることが、封切り日に観ようと思っていた三谷の新作に打ち勝ちました。題名の『僕の彼女はサイボーグ』って、監督の過去作品がなければ絶対ありえないネーミングですよね。『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』『デイジー(脚本)』の三作品で力強く健気な女性像を描き続けたその作風は、今作品でも変わりませんでした。
 ただし、作品の出来上がりは前記三作品には及びませんでした。綾瀬はるかはヒロインイメージに合っておりましたし、彼女の紋切り型のパターン演技はサイボーグそのものでした。(ここからはオチに繋がりますのでそのつもりでお読みください)難点は、サイボーグの彼女と生身の彼女の際立った感情のきらめきが分かり辛いこと。それ故にラスト生身の彼女が未来から戻ってきた時に、ボロボロになったサイボーグを抱きしめて泣いていた僕は、喜んでいいのかどうなのか困っちゃうんじゃないでしょうか?わたくしの気持ちはとても複雑でした。
 チョン・ジヒョンはそのへんの切り替えが分かりやすかったし、観客は素直に騙されましたね。日本資本での作品製作にはそれなりの制約があるので、思う存分監督の世界観を出し切れなかったのかもしれませんが、次回作は母国韓国でチョン・ジヒョン主演のたっぷり笑わせて泣かせて抱きしめたくなる映画をお願いします。
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