一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

海抜0メートルから登る十坊山 ……気軽に「ゼロ to ゼロ」ができる絶景の山……

2018年01月21日 | 海抜0mから登る十坊山・単独行


「海抜0メートルから登る」と言っても、
富士山や剱岳や白馬岳のように標高の高い山では大変だが、
家から近い里山などの低山などでは容易なことだ。
「ゼロ to ゼロ」(海抜0nから海抜0mへ)も簡単にできたりする。
今日の休みは、
海に近い低山で、「ゼロ to ゼロ」をすることにした。
その山とは、脊振山地 の最西端に位置する十坊山(535.2m)。
鉄道(JR筑肥線)を利用し、
旅気分も味わうことにしよう。

唐津線の始発で唐津駅まで行き、
筑肥線に乗り換えて浜崎駅で下車した。


唐津湾に面した浜辺へ向かう。


7:11
登山靴を海水に浸し、
いざ出発。




日曜日の朝なので、
町はまだ眠っている。


玉島川に架かる黒田橋を渡る。
日の出が近い。


しばらく歩いた所で、御来光を拝む。
手前にあるロウバイの花が輝く。


ねっ。


スイセンの花もたくさん咲いている。


住宅地を抜けると、竹林が続いた。


8:13
分岐が現れ、


左が「南西登山口へ」、
右が「南登山口へ」となっている。
道なりに左へ進んだが、
地図を見て、目指すのは「南登山口」と判明し、
引き返して右の「南登山口」へ向かう。


しばらく歩いた場所の、左側の見晴らしが良かった。


遠くに「虹の松原」が見えた。


地図では、ここから左へ向かうようになっている。


ここを上がって行く。


だが、それらしい登山口はなく、引き返す。


ツクシショウジョウバカマの群生地を見つけたのが収穫。


元の道に戻り、


しばらく歩くと、こんな道標があった。
「南西登山口へ」と書いてあるが、「南登山口へ」の間違いだと思い、
この道標が示す方角へ向かう。


右側は、ゴルフ場のようだ。


アオモジの蕾が膨らみ始めている。


登山口に到着。


やはり「南登山口」であった。


ここから入って行く。


植林帯で、やや味気ない。


白木峠からの登山道に出合い、
ここを左折して山頂へ向かう。


ひと登りで山頂が見えてきた。


9:11
十坊山山頂(535.2m)に到着。




標識の傍には三等三角点がある。


山頂には「坊主岩」があり、
その上に乗って、眺めを楽しむ。


今日は、「虹の松原」の少し手前から歩いて来た。


スタート地点が見えて、嬉しい。


こちらはゴール地点の福吉漁港方面。


こんな景色を楽しみながらランチし、寛いでいたら、
中年の男女3人組が登って来た。
しばし談笑。
ついでに、坊主岩に乗った私を撮ってもらった。


「横だけでなく縦でも撮っておきますね」
「あっ、すみません」
「ズームして撮りましょうか?」
「いや、人物は小さくてイイです」(笑)
後から写真を見たら、クジラの口の下顎に立っているようにも見える。
今にも食べられそうだ。(笑)


10:06
十坊山山頂を出発。
福吉駅方面(中村登山口)へ下って行く。


十坊山版「根性の木」だ。


急坂を下って行く。


分岐の左は、「鹿家」方面。
「鹿家」にも駅があるので、
「鹿家」を利用した「ゼロ to ゼロ」もできそうだ。


軽快に下って行く。


土道の登山道はここまで。
ここからは舗装された道がほとんどであった。


この分岐も、左は「鹿家」方面となっていた。


かなり下って来た。


里の風景に癒される。


ここが「中村登山口」のようだ。




海に向かって歩いて行く。
「横断歩道」ならぬ「横断老道」。


佐賀の県鳥「カササギ(カチガラス)」を発見。


振り返ると、十坊山が見送ってくれていた。


11:16
海に到着。


山もイイけど、海もイイね~


十坊山での「ゼロ to ゼロ」達成。




海水に登山靴を浸す写真は、
いつも成功するとは限らない。
急に大きな波がきて靴を濡らしてしまうこともある。
今日も……あわわわわ(笑)


休憩時間を除き、歩行時間だけでは、
約3時間で「ゼロ to ゼロ」(海抜0nから海抜0mへ)が達成できた。
気軽にチャレンジできるルートだけど、
「浜崎」から「南登山口」の間が迷いやすいので要注意。


福吉駅から電車に乗って、


唐津駅で乗り換えるために待っていたら、
構内にゴジラが……


このゴジラ、実は「まつぼっくり」で作られていた。
たぶん、「虹の松原」の「まつぼっくり」で……
ビックリ。
今日も「一日の王」になれました~

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