一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

聖岳・弁天山・福寿山・鬼ノ鼻山 ……裏山“プチ七高山巡り”、残りの4座を歩く……

2015年12月20日 | 鬼ノ鼻山・聖岳
12月16日(水)に、
私個人の極私的“プチ七高山巡り”として、
鬼ノ鼻山の麓から中腹にかけての3座、
弁財山、下鶴山(鶴山)、亀峰を歩いた。


〈残りの4座も近いうちに……〉
と思っていたが、
今日、早朝に時間ができたので、
さっそくその4座を歩いてきた。
その4座とは、
聖岳、弁天山(二子山)、福寿山、鬼ノ鼻山。


朝は天気も良さそうなので、
聖岳へは、御来光登山をすることにした。
弁天山と聖岳の鞍部にある林道脇に車を駐め、
ヘッドランプを装着して登って行く。


結構な急坂である。


もうすぐ山頂。


6:48
聖岳山頂(416m)に到着。
今日の日の出時刻は7時18分なので、
30分前の到着。
ゆっくり待つことにする。


下界は、まだ静かに眠っている。


雲が美しい。


この時期、
蛇行する六角川の向こうから太陽は姿を現す。


山の端が赤くなってくる。


雲も、赤く染まり始め、


次第に、色も濃くなってくる。




なんて美しいんだろう。


神秘的ですらある。


太陽が出てくる瞬間を待つ。


もうすぐだ。


雲に、火柱のようなものが突き刺さる。


キタ~~


ズーム。


もっと、ズーム。


美しい~


素晴らしい~


茫然と、立ち竦む。


この聖岳では何度も御来光を拝んでいるが、
これまでのベスト3に入る美しさであった。


多良山系を見ながら、


次の目的地、弁天山へ向かう。


一旦、急坂を下り、


林道へ出て、ここから登り返す。


クスノキの美林を見ながら、ゆっくり登って行く。


普段は薄暗い植林帯も、
朝陽が明るくしてくれる。


この先のピークが弁天山だ。


7:38
弁天山(二子山)山頂(464.4m)に到着。




ふかふかの枯葉の絨毯を踏みしめながら、
次の目的地・福寿山へ向かう。


いくつかのアップダウンを繰り返し、
この縦走路の最高点が近づいてくる。


このピークの左側を見ると、


「福寿山弁財天」がある。


7:48
福寿山山頂(475m)に到着。


反対側から見ると、こんな感じ。
ここは、縦走路から見えにくいので、
知らずに通り過ぎる人が多い。
ぜひ立ち寄っていただきたい場所である。


縦走路では、まだサザンカの花が見られた。


手前味噌ではあるが、実に素晴らしい縦走路である。


ここを登り切ると、鬼のテラスがある。


鬼のテラスに到着。


ここからも素晴らしい眺め。
ここは私の大好きな場所。


さあ、もうひと登りで、最終目的地に到着だ。


8:07
鬼ノ鼻山山頂(434.6m)に到着。




ここでは、
天山(右)と、作礼山(左)を、一緒に見ることができる。


振り返ると、
白石平野に、“天使の梯子”が……


そして、光の彼方に、雲仙が見えた。


早朝の、短い時間であったが、
楽しい時間を過ごすことができた。
感謝。


これで、
極私的“プチ七高山巡り”の7座すべてを歩くことができた。
もし、聖岳から歩き始めるとしたら、
やはり御来光を拝んでから歩き出したい。


弁天
福寿
鬼ノ鼻山

山(山)
弁財

鬼ノ鼻山を挟んだ両3座の、
なんと目出度い山名であることか……
7座目の弁財山の後は、
多久聖廟で、初詣をするのもイイだろう。
逆に、多久聖廟で初詣をした後、
弁財山、下鶴山(鶴山)、亀峰、鬼ノ鼻山、福寿山、弁天山(二子山)と歩き、
聖なる山(聖岳)で七高山巡りを終えるのも素敵だ。
私は大晦日も正月も仕事なので、
多久聖廟の初詣客が途絶えた頃に、
ぜひ、極私的“プチ七高山巡り”を実行したいと思っている。

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