一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

シリーズ「麓から登ろう!」27.両子山 ……JR東多久駅から周回してみた……

2014年02月05日 | シリーズ「麓から登ろう!」
多久市にある両子山(366m)に登ったことのある人は少ないのではないだろうか?
あまり知られていないということもあるが、
山の西側が採石場になっており、
山の半分が削られ、見るも無残な姿を晒していることもあって、
地元の人でさえも、登頂意欲が湧かなくなっているように感じる。
山が削られるほどに、
登頂意欲も削られているというワケだ。

近くに住む私でさえ、
天山や鬼ノ鼻山に比べ、
両子山への登頂回数は極端に少ない。
このブログ「一日の王」に載っているのは、
2007年04月26日のみ。
このときは、麓のバス停から登った。
その数年後にも登ったが、
ある花の確認が目的だったので、ブログには記していない。

両子山も、佐賀県の他の山と同じく、
山頂近くまで車で行くことができる。
車で行ける最終地点からだと、
山頂まで片道わずか15分ほどしかかからない。
それではあまり登山した気にはならない。
よって今回は、JR東多久駅から歩いてみることにした。
ガイドブックには柳瀬地区からのピストンしか紹介していないし、
これまで登った人の記録をネットで見ても片道15分のピストンしかしていないので、
今回、私は、柳瀬とは反対側へ下山し、
周回ルートで歩いてみたいと思った。


9:20
JR東多久駅を出発。


国道203号線にぶつかり、左折。


しばらく進み、東部小学校跡地の先から右折。
県道332号線を横切り進む。


ほどなく牛津川に架かる橋を渡る。




9:55
柳瀬バス停から右折する。






2007年は、ここから登り始めた。


舗装された坂道であるが、
左側に沢がある。


ちょっと沢に降りてみる。
ナメ床のなかなかの雰囲気の沢であった。


竹林が美しく影を落とす道を登って行く。


天山集落の入口付近からは、
天山がよく見えた。


天山がよく見える場所だから、天山集落なのだろうか?


天山集落を抜けると、T字路にぶつかる。


突き当りには、「両子山参道」の道標がある。
ここを左折。




オレンジロードと呼ばれているミカン畑の中の坂道を登っていると、
両子山が見えてきた。
この突き当りを右折。




このオレンジロードからの眺めは素晴らしかった。
天山から彦岳への稜線が一望でき、感動した。


両子山のもうひとつの山も見えて来る。


佐賀平野方面も素晴らしい眺め。


有明海まで見える。


この分岐は、左へ。
採石場の方へは立ち入ってはいけない。


10:40
車で入れる最終地点に到着。
ほとんどの人は、ここまで車で入ってきて、
ここから登り始める。


しばらくは植林帯が続く。


植林帯を抜けた辺りに、眺めの良い場所がある。


そこから先は、自然林になる。


雰囲気の良い道。


すぐ近くに採石場があるとは思えない。


それほどの自然林。


山頂近くには大岩があり、
周囲には、石仏が並んでいる。
建立されたのは、昭和6~7年のようだ。


10:56
両子山山頂に到着。




山頂には両子山奥ノ院の神社があり、
両子大権現が祀られている。


しばし休憩の後、
11:07
両子山山頂を出発。

所々にある大きな木を見ながら下って行く。


木漏れ日が美しかった。


オレンジロードを、天山を見ながら下って行く。


往路では、右から登ってきて手前の方へ進んだが、
復路では、手前から来て、右折せずに直進。


柳瀬地区とは反対側へ進む。


ミカン畑の向うに両子山が見えた。
往路とは違う角度から見た両子山だ。


しばらく歩くと開けた場所があって、
ここから見た天山が素晴らしかった。


牛の放牧場を抜け、下って行く。


すると、左側が開けた道になった。


西側から見た両子山。
削られていく両子山。


さらに下って行くと、


鬼ノ鼻山から聖岳へと連なる稜線が見えた。


八幡岳と船山(女山)も、この角度から見るのは初めてだ。


軽快に下って行く。


もうすぐ下界だ。


牛津川沿いに歩いて行く。


過去、この牛津川は何度も大雨で氾濫した。
橋の下に、危険度レベルを表示してある。




普段はこんな穏やかな川なのだが……


羽佐間の交差点を横切り、JR東多久駅の方へ。


ここで、GPSをOFFにし、軌跡をここまでとする。




12:45
JR東多久駅に到着。
約3時間半の歩き旅であった。
JRの駅から周回ルートで歩いても、
それほど時間はかからなかった。
歩かなければ分からないことも多かったし、
なにより天山をはじめ、周囲の山々を、
いろんな角度で見ることができたのが嬉しかった。
今日も「一日の王」になれました~

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