一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

幻の女優・森和代について

2016年02月26日 | 映画


先日、私とリンクしてもらっている方のブログに、
小椋佳の『彷徨』というアルバムについての記事が載った。

このアルバムに「さらば青春」がはいっていたな~。
私の姉が友達から借りてきて、それが私が初めて「小椋佳」さんを知った、きっかけでした。
はじめは、このレコードのジャケットの人が、小椋佳さんと思ったものです。



と書かれているのを見て、

このアルバム『彷徨』のジャケット写真は、
森和代という女性で、
私の大好きな女優でした。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫) という小説が映画化され、
そのヒロイン・由美を演じていたのが森和代で、
モデル出身だったので、演技は下手でしたが、
その美しい顔に一目惚れしてしまいました。
その後、数作の映画に出ましたが、
森本レオと結婚して引退してしまいました。
アルバム『彷徨』のジャケット写真を見て彼女を思い出し、
ちょっと書き込みさせて頂きました。
懐かしいですね。


とコメントを書き込みさせていただいた。


私の青春時代に憧れた女優だが、
今となっては、
森和代について知る人は少なくなっていると思うので、
彼女についてちょっと書いておこうかなという気になった。


【森和代】もり・かずよ(女優)
誕生日:1950年(昭和25年)9月8日
出身地:愛知県一宮市 
本 名:森本和代 
学 歴:金城学院高校→文化服装学院

1968年
高校在学中に雑誌『装苑』のモデル募集に応募し合格

1969年
高校卒業後に上京
文化服装学院に通いながらファッションモデルとして活躍

1970年
8月、映画『赤頭巾ちゃん気をつけて』
監督の森谷司郎にスカウトされ、共に初主演の岡田裕介とコンビを組む
TVドラマ『兄貴の恋人』(10月1日~12月24日)

1971年
TVドラマ『兄貴の花嫁』(1月7日~3月25日)
1月、映画『初めての旅』
再び森谷司郎監督作品で岡田裕介とコンビ
5月、森本レオと結婚し女優引退



モデル出身で、
女優としての活動は、わずか2年ほどであった。
だからだろう、我々、彼女に憧れた年代の男性以外、
ほとんど記憶されていない。







彼女のファンだった少年たちは、
彼女をさらっていってしまった森本レオを随分と恨んだものであった。


私が、森和代を知ったのは、
やはり映画『赤頭巾ちゃん気をつけて』においてだった。


庄司薫の芥川賞受賞作『赤頭巾ちゃん気をつけて』を読んでいた私は、
映画化されると、すぐに見に行った。
そして、由美役の森和代に一目惚れしてしまったのだった。


その後、TVドラマに出演した後、
再び岡田裕介とコンビを組んで、『初めての旅』という映画に出る。


この作品には、挿入歌として小椋佳の歌が使われており、
「しおさいの詩」「さらば青春」「砂漠の少年」などの曲を聴くことができる。
その縁で、
小椋佳のレコードジャケットに森和代(岡田裕介も)が度々登場するようになった。






あの時代、
あのようにスタイルが良くて、
ショートヘアが似合うボーイッシュな女の子は珍しかった。
現代でも十分に通用する容姿であったと思う。


そんな森和代であるが、
1950年(昭和25年)09月08日生まれなので、
もうすでに65歳。(2016年2月26日現在)
憧れのお姉さんは、
今も美しいままでいらっしゃるのだろうか……(そう願いたい)
いろんな女優との浮名を流した森本レオの妻として、
苦労も多かったのではないか……とも推測する。


幻の女優・森和代は、
我々、彼女に憧れた少年たちの胸に、
いつまでも消えずに残っている。
永遠に……



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