![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/95/f8ff62fa65f5445f0e49e349aff4aa07.jpg)
ここからは「六甲全山縦走」の後半部②になります。
前半部の①をまだお読みでない方は、
コチラ(←クリック)をご覧になってから、お読み下さい。
10:29
「菊水山」山頂を出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/f5/ff1f56a94596f2b92bee61122b5c199d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/dd/abdc8ac96093f3aaa29303c58fec180f.jpg)
美しい縦走路を下って行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/9b/d11fb3e2988ae88f877e686d23c5a7f1.jpg)
途中、模型のような、箱庭のような住宅地を見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/18/28da11adc86b01aff856ece49df3b282.jpg)
10:51
天王吊橋を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3b/d38c4862fac9a6216e78db491d39104e.jpg)
鍋蓋山にとりつく。
ここもかなりの急坂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/58/daa189a16e52304f8292fbb8437ae1e9.jpg)
途中、見晴らしの良い場所があり、
振り返ると、先程までいた菊水山が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/0a/37f6bfde8a4b4bc2e36c675270737046.jpg)
急坂から穏やかな道に変わると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/3d/679547ab9f40ec5da3ba9b8eb6ba3eaf.jpg)
11:24
「鍋蓋山」(486.2m)山頂に到着。
それほど暑くはないが、水をガブガブ飲む。
躰が水分を欲している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/f4/49bf9eea95b94be7f8602235a023c333.jpg)
ここから先も美しい縦走路が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d6/7b6bdc4bf11937c7441b349e211b0e34.jpg)
11:52
大龍寺に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/95/2516c292c467ff3c332a4bee185d3a53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/32/23c51e63094c8ee3ee1c4a6c60e73ea7.jpg)
久しぶりの自販機。
水がなくなりかけていたので、ここで水を補給。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d1/064d1ff4683abf4236eacda172261aec.jpg)
12:11
市が原を通過。
雰囲気の好い素敵な場所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/97/df7ff5429d5bc1dad0c9b9d5b892483d.jpg)
12:13
桜茶屋を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a6/b53c68810b64cc9dc242a68ebbb37405.jpg)
稲妻坂にさしかかる。
ここから摩耶山山頂までは、菊水山手前の急坂に続く第2の難所。
須磨海岸を出発して、すでに8時間が経過している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/b5/897a1898ee8d3b1ab4679be089b680d9.jpg)
この頃から急激に疲れを感じるようになり、登りをキツく感じるようになる。
軽装の地元のハイカーに次々と追い抜かれる。
美しい女性のハイカーにも抜かれ、ガックシ。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/3f/f85b49e6356593d483a729de9998dcf6.jpg)
13:10
天狗道に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/4f/ef6cbeec17ff3151c43c6fca6ac3e538.jpg)
13:38
山頂直下のコロコロ坂へさしかかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/c6/bb00c868f4a88a82ba1bc17b0a9b8768.jpg)
13:57
掬星台(690m)に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/26/822427cff2a7522c7ab0b21197e4f0c6.jpg)
途中で一緒になった中年男性のハイカーが、
「掬星台が摩耶山の山頂ですよ」
と言っていたので、
山頂を踏んだつもりになっていたら、
地図を確認していたら、別の所に三角点があった。
来た道を少し引き返し、
14:02
「摩耶山」(698.6m)山頂に到着。
距離的には、ここが六甲全山縦走の中間地点だそうだ。
もう10時間近く歩いているのに、ここがまだ半分とは……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/b4/59c319d516697fa7f68d8565ab5f54a5.jpg)
掬星台に戻り、展望を楽しむ。
素晴らしい眺め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/d0/62621f20edc62ab0ecfc12aa13e9bf42.jpg)
掬星台周辺は、紅葉も見頃を迎えていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/69/1e1f0f47cab7ececc4f7e4e34fba749c.jpg)
再び歩き始める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/50/5824f1f780bbdbc9854199706d9928cb.jpg)
アゴニー坂を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/06/1cc2d1e63eb81d468830b50b8c34ed98.jpg)
14:30
杣谷峠に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/30/30dac28e2c5579a68b2ac8a0079b060d.jpg)
14:42
間違えやすい分岐。ここは右へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/22/2a510a18ba10cf0fabe409042bc58450.jpg)
15:09
三国池分岐に到着。
地図は直進になっているが、
(左下の)新しい道標は、右(車道へ)を指し示している。
よって、右へ進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/13/76dd403f6f1768e79baf7a060237638a.jpg)
15:22
丁字ヶ辻に到着。
車道の案内ではあるが、「宝塚」の文字があって嬉しくなる。
だが、もう夕刻が迫ってきている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/39/fe3df599aeeccbb526f6dc0f34a6a5ce.jpg)
15:41~15:45
記念碑台に立ち寄る。
「六甲山の開祖」といわれるグルームさんの胸像。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/ea/be9d7887c8478dfd87cb98e285a5d73a.jpg)
六甲山山頂の標識があったので、パチリ。(だが最高峰ではない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/95/f8ff62fa65f5445f0e49e349aff4aa07.jpg)
記念碑台から先へ進んだ地点で、道を間違えた。
〈なんかおかしいな~〉
と思いながらも、地図もGPSも確認せずに、ずんずん進んで行く。
この時点で疲れがピークになっていたのだろう、
精神状態も普通ではなかったような気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/c8/caac38b72ddc4372f6641b6390c872a4.jpg)
オルゴールミュージアムという建物のある場所まできて、
やっと道を間違えたことに気づく。
地図で確認すると、六甲全山縦走路を大幅に外れている。
この時刻、この地点で道を間違えるとは、致命的なミスだ。
〈もうリタイアしようか……〉
〈このまま進めば縦走路に戻れそうなので、このまま進むか……〉
いろいろな考えが浮かんでは消える。
道を間違えた場所まで戻り、正しい縦走路を歩き直すのは、かなりの時間のロスになる。
〈今夜の高速夜行バスに間に合わなくなるかもしれない……〉
精神的にも肉体的にも疲労のピークにあったが、
どこかにまだ正常な判断をする力が残っていたのだろう、
〈やはり戻ろう!〉
と決心する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/51/7e5fdb7993eb6cea89663ff094436977.jpg)
16:20
道を間違えた地点まで戻ってくる。
右の緑色の道へ右折しなければならないのに、直進してしまったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ba/0610e39cb8e2c4306216b3366a77a819.jpg)
ゴルフ場のフェンスネットをくぐって進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c3/583a9d2f15ac685b0036ec43e33b6832.jpg)
16:38
みよし観音を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/8e/0062c1301ac8818f4ecc6e691eec63e7.jpg)
16:44
六甲ガーデンテラスに到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/87/3dc2437e134abd9b3b0a7d4620abdd3e.jpg)
日が沈み、次第に暗くなってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b4/a57490860324eed741197af70c4286cd.jpg)
16:58
極楽茶屋跡を通過。
17時を過ぎると急速に暗くなった。
ヘッドランプを点灯して歩く。
17:42
「六甲山最高峰」(931.3m)に到着。
暗闇の中で撮影。
リタイアをするには、ここが最終判断場所だが、
前へ進むことをあらためて決意する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/03/62836fa7729e85c46b9e5f97c9e472bb.jpg)
17:52
鉢巻山トンネルを通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/8c/8add695dd332886faa28974e188ee4da.jpg)
17:55
石宝殿を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/78/41de4f088fe82ab779d0b06c03eb65f9.jpg)
18:00
縦走路分岐点にさしかかる。
ここより左へ。
ここへ入り込むと、エスケープルートはないし、
最後まで突き進むしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2c/fca111df40b7092c78500b96de05dcfa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4b/2dc2683c455a6e12ed903852aed14d05.jpg)
宝塚まで12km。
真っ暗闇の中を、急ぎ足で3時間ほどの歩行となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/0c/dadba690811d97206e49f00d4b6b8515.jpg)
時折、フラッシュで写真を撮るが、何にも見えず。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/39/bc1e908ae3c27fde8d8714415ea05cc8.jpg)
道標があるとホッとする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/7a/8b521c5f40e3bed4ab6367bd1091eabe.jpg)
とにかく道を間違えないように慎重に進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/66/d543ecd5ecf535b160d8d5bba6641e30.jpg)
なんだか同じ所をグルグル回っているような錯覚に陥る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a4/d5020fa00048dffe850628f9ef383cae.jpg)
道標に励まされる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/6c/d304c7359d89438b3100ba3f7f413ea1.jpg)
19:04
林道に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/00/329a111cd67a109fd6dd38ca3d2fe4fd.jpg)
林道からやや外れた場所に、大平山の山頂がある。
19:08
「大平山」(681m)山頂に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/bb/bff6430c35251e37b388a8cb1fefa3f7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/1f/f325942dc4ef4cdc8c03e0a3a64540f3.jpg)
19:17
再び山道(縦走路)へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/d7/04a700120667b8a998e752689481f431.jpg)
暗闇の中、何度も写真を撮るが、どれも同じような感じ。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/45/eb493211474ab57d4a5353823e449207.jpg)
車道へ出るが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f3/535a7b4d728a9f0410839b313e918021.jpg)
横切るだけで、再び山道へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/7f/0c4883ac04b23cb0a357706357e2569b.jpg)
〈塩尾寺はまだか!〉
と思いながら、ひたすら歩を進める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/16/b356c4a9abec36416ba45c1f2b2b3bdb.jpg)
犬の遠吠えが聞こえてきた。
塩尾寺で飼っている犬だろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/0a/8e8a52ee8b8a39447d53ee7bfe1bbdf6.jpg)
20:15
塩尾寺に到着。
ホッとする。
ここからは車道歩き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ba/622d683277677d6febe0074050fbdf29.jpg)
宝塚の街の灯が見えてきて、
嬉しくなり写真を撮っていたら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/69/061346845b5e1146507e2c5617ab3012.jpg)
背後からラジオの音が聞こえてきたので、振り向くと、
ヘッドランプを装着した人が下ってきた。
話しかけると、その方も縦走路を下ってきたとのこと。
20:25
K・A氏に出会う。
訊くと、何度も六甲全山縦走されている方で、
六甲全山縦走大会にもすでに4回出場されていて、
今年で5回目だそうだ。
今日は、練習と下見を兼ねて、六甲全山縦走路の半分を歩いてきたとのこと。
一緒に宝塚駅に向かいながら、
全縦(六甲全山縦走の略)のことをいろいろお訊きする。
六甲全山縦走大会は人気があり、
応募が殺到して、最近ではなかなか参加するのが難しくなっているが、
必ず参加できる裏技(笑)なども教えて頂いた。
〈来年は応募してみようかな~〉
とふと思った。
私のことも訊かれたので、
九州から来たことを告げると、大変驚かれていた。
「九州からやってきて、初めての六甲全山縦走を、単独で、一日でやってしまったんだから、大したものですよ」
そう仰って頂いて、なんだか嬉しかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/16/4cab967bc1567511d8e7cf9e1dfd0be1.jpg)
20:48
宝塚駅に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/67/16340eb899cba7084dae6460f6f2cfd4.jpg)
須磨海岸から歩いた分や、
道を間違えて余計に歩いた分も入れて、
約17時間で到着。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/e6/cbe4d2f7f94fbaf14321675d929ab7cd.jpg)
ちょっと時間がかかり過ぎたけど、
17時間かけて六甲山系を存分に楽しませてもらったと思えば、
なんと贅沢なことよ……と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/31/bd49fc5386c807a494bcb0bc208f1871.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/10/8883e48b9cf703e026ad2dc7813fb3a8.jpg)
三宮へ戻る電車の中で、
今日一日のことを反芻してみる。
歩いているときは、
〈もう二度と来ないぞ〉
と思っていたが、(笑)
歩き終わった今は、
〈また歩いてみたい〉
と思っている自分がいた。
不思議な感覚だった。
歩いている途中、K・A氏はもちろんのこと、多くの人々との出会いがあった。
励まして頂き、元気をもらった。
六甲山系を歩いているあの素敵な人たちに、もう一度会いたいと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/81/10faa573fa346a7c77b50eba57e68755.jpg)
伝説の単独行者・加藤文太郎が歩き、
今は、関西をはじめ、全国の登山者・ハイカーに愛されている六甲全山縦走路。
〈本当に歩いて良かった〉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/52/9de7b07033ea3609985a8ced95ffcf12.jpg)
高速夜行バスにも間に合い、
翌朝、無事、佐賀に帰ることができた。
ちょっと無謀な極私的弾丸ツアーだったけれど、
存分に楽しめた2日間だった。
……すべてに感謝!
前半部の①をまだお読みでない方は、
コチラ(←クリック)をご覧になってから、お読み下さい。
10:29
「菊水山」山頂を出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/f5/ff1f56a94596f2b92bee61122b5c199d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/dd/abdc8ac96093f3aaa29303c58fec180f.jpg)
美しい縦走路を下って行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/9b/d11fb3e2988ae88f877e686d23c5a7f1.jpg)
途中、模型のような、箱庭のような住宅地を見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/18/28da11adc86b01aff856ece49df3b282.jpg)
10:51
天王吊橋を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3b/d38c4862fac9a6216e78db491d39104e.jpg)
鍋蓋山にとりつく。
ここもかなりの急坂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/58/daa189a16e52304f8292fbb8437ae1e9.jpg)
途中、見晴らしの良い場所があり、
振り返ると、先程までいた菊水山が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/0a/37f6bfde8a4b4bc2e36c675270737046.jpg)
急坂から穏やかな道に変わると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/3d/679547ab9f40ec5da3ba9b8eb6ba3eaf.jpg)
11:24
「鍋蓋山」(486.2m)山頂に到着。
それほど暑くはないが、水をガブガブ飲む。
躰が水分を欲している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/f4/49bf9eea95b94be7f8602235a023c333.jpg)
ここから先も美しい縦走路が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d6/7b6bdc4bf11937c7441b349e211b0e34.jpg)
11:52
大龍寺に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/95/2516c292c467ff3c332a4bee185d3a53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/32/23c51e63094c8ee3ee1c4a6c60e73ea7.jpg)
久しぶりの自販機。
水がなくなりかけていたので、ここで水を補給。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d1/064d1ff4683abf4236eacda172261aec.jpg)
12:11
市が原を通過。
雰囲気の好い素敵な場所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/97/df7ff5429d5bc1dad0c9b9d5b892483d.jpg)
12:13
桜茶屋を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a6/b53c68810b64cc9dc242a68ebbb37405.jpg)
稲妻坂にさしかかる。
ここから摩耶山山頂までは、菊水山手前の急坂に続く第2の難所。
須磨海岸を出発して、すでに8時間が経過している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/b5/897a1898ee8d3b1ab4679be089b680d9.jpg)
この頃から急激に疲れを感じるようになり、登りをキツく感じるようになる。
軽装の地元のハイカーに次々と追い抜かれる。
美しい女性のハイカーにも抜かれ、ガックシ。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/3f/f85b49e6356593d483a729de9998dcf6.jpg)
13:10
天狗道に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/4f/ef6cbeec17ff3151c43c6fca6ac3e538.jpg)
13:38
山頂直下のコロコロ坂へさしかかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/c6/bb00c868f4a88a82ba1bc17b0a9b8768.jpg)
13:57
掬星台(690m)に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/26/822427cff2a7522c7ab0b21197e4f0c6.jpg)
途中で一緒になった中年男性のハイカーが、
「掬星台が摩耶山の山頂ですよ」
と言っていたので、
山頂を踏んだつもりになっていたら、
地図を確認していたら、別の所に三角点があった。
来た道を少し引き返し、
14:02
「摩耶山」(698.6m)山頂に到着。
距離的には、ここが六甲全山縦走の中間地点だそうだ。
もう10時間近く歩いているのに、ここがまだ半分とは……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/b4/59c319d516697fa7f68d8565ab5f54a5.jpg)
掬星台に戻り、展望を楽しむ。
素晴らしい眺め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/d0/62621f20edc62ab0ecfc12aa13e9bf42.jpg)
掬星台周辺は、紅葉も見頃を迎えていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/69/1e1f0f47cab7ececc4f7e4e34fba749c.jpg)
再び歩き始める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/50/5824f1f780bbdbc9854199706d9928cb.jpg)
アゴニー坂を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/06/1cc2d1e63eb81d468830b50b8c34ed98.jpg)
14:30
杣谷峠に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/30/30dac28e2c5579a68b2ac8a0079b060d.jpg)
14:42
間違えやすい分岐。ここは右へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/22/2a510a18ba10cf0fabe409042bc58450.jpg)
15:09
三国池分岐に到着。
地図は直進になっているが、
(左下の)新しい道標は、右(車道へ)を指し示している。
よって、右へ進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/13/76dd403f6f1768e79baf7a060237638a.jpg)
15:22
丁字ヶ辻に到着。
車道の案内ではあるが、「宝塚」の文字があって嬉しくなる。
だが、もう夕刻が迫ってきている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/39/fe3df599aeeccbb526f6dc0f34a6a5ce.jpg)
15:41~15:45
記念碑台に立ち寄る。
「六甲山の開祖」といわれるグルームさんの胸像。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/ea/be9d7887c8478dfd87cb98e285a5d73a.jpg)
六甲山山頂の標識があったので、パチリ。(だが最高峰ではない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/95/f8ff62fa65f5445f0e49e349aff4aa07.jpg)
記念碑台から先へ進んだ地点で、道を間違えた。
〈なんかおかしいな~〉
と思いながらも、地図もGPSも確認せずに、ずんずん進んで行く。
この時点で疲れがピークになっていたのだろう、
精神状態も普通ではなかったような気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/c8/caac38b72ddc4372f6641b6390c872a4.jpg)
オルゴールミュージアムという建物のある場所まできて、
やっと道を間違えたことに気づく。
地図で確認すると、六甲全山縦走路を大幅に外れている。
この時刻、この地点で道を間違えるとは、致命的なミスだ。
〈もうリタイアしようか……〉
〈このまま進めば縦走路に戻れそうなので、このまま進むか……〉
いろいろな考えが浮かんでは消える。
道を間違えた場所まで戻り、正しい縦走路を歩き直すのは、かなりの時間のロスになる。
〈今夜の高速夜行バスに間に合わなくなるかもしれない……〉
精神的にも肉体的にも疲労のピークにあったが、
どこかにまだ正常な判断をする力が残っていたのだろう、
〈やはり戻ろう!〉
と決心する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/51/7e5fdb7993eb6cea89663ff094436977.jpg)
16:20
道を間違えた地点まで戻ってくる。
右の緑色の道へ右折しなければならないのに、直進してしまったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ba/0610e39cb8e2c4306216b3366a77a819.jpg)
ゴルフ場のフェンスネットをくぐって進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c3/583a9d2f15ac685b0036ec43e33b6832.jpg)
16:38
みよし観音を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/8e/0062c1301ac8818f4ecc6e691eec63e7.jpg)
16:44
六甲ガーデンテラスに到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/87/3dc2437e134abd9b3b0a7d4620abdd3e.jpg)
日が沈み、次第に暗くなってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b4/a57490860324eed741197af70c4286cd.jpg)
16:58
極楽茶屋跡を通過。
17時を過ぎると急速に暗くなった。
ヘッドランプを点灯して歩く。
17:42
「六甲山最高峰」(931.3m)に到着。
暗闇の中で撮影。
リタイアをするには、ここが最終判断場所だが、
前へ進むことをあらためて決意する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/03/62836fa7729e85c46b9e5f97c9e472bb.jpg)
17:52
鉢巻山トンネルを通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/8c/8add695dd332886faa28974e188ee4da.jpg)
17:55
石宝殿を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/78/41de4f088fe82ab779d0b06c03eb65f9.jpg)
18:00
縦走路分岐点にさしかかる。
ここより左へ。
ここへ入り込むと、エスケープルートはないし、
最後まで突き進むしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2c/fca111df40b7092c78500b96de05dcfa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4b/2dc2683c455a6e12ed903852aed14d05.jpg)
宝塚まで12km。
真っ暗闇の中を、急ぎ足で3時間ほどの歩行となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/0c/dadba690811d97206e49f00d4b6b8515.jpg)
時折、フラッシュで写真を撮るが、何にも見えず。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/39/bc1e908ae3c27fde8d8714415ea05cc8.jpg)
道標があるとホッとする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/7a/8b521c5f40e3bed4ab6367bd1091eabe.jpg)
とにかく道を間違えないように慎重に進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/66/d543ecd5ecf535b160d8d5bba6641e30.jpg)
なんだか同じ所をグルグル回っているような錯覚に陥る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a4/d5020fa00048dffe850628f9ef383cae.jpg)
道標に励まされる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/6c/d304c7359d89438b3100ba3f7f413ea1.jpg)
19:04
林道に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/00/329a111cd67a109fd6dd38ca3d2fe4fd.jpg)
林道からやや外れた場所に、大平山の山頂がある。
19:08
「大平山」(681m)山頂に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/bb/bff6430c35251e37b388a8cb1fefa3f7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/1f/f325942dc4ef4cdc8c03e0a3a64540f3.jpg)
19:17
再び山道(縦走路)へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/d7/04a700120667b8a998e752689481f431.jpg)
暗闇の中、何度も写真を撮るが、どれも同じような感じ。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/45/eb493211474ab57d4a5353823e449207.jpg)
車道へ出るが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f3/535a7b4d728a9f0410839b313e918021.jpg)
横切るだけで、再び山道へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/7f/0c4883ac04b23cb0a357706357e2569b.jpg)
〈塩尾寺はまだか!〉
と思いながら、ひたすら歩を進める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/16/b356c4a9abec36416ba45c1f2b2b3bdb.jpg)
犬の遠吠えが聞こえてきた。
塩尾寺で飼っている犬だろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/0a/8e8a52ee8b8a39447d53ee7bfe1bbdf6.jpg)
20:15
塩尾寺に到着。
ホッとする。
ここからは車道歩き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ba/622d683277677d6febe0074050fbdf29.jpg)
宝塚の街の灯が見えてきて、
嬉しくなり写真を撮っていたら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/69/061346845b5e1146507e2c5617ab3012.jpg)
背後からラジオの音が聞こえてきたので、振り向くと、
ヘッドランプを装着した人が下ってきた。
話しかけると、その方も縦走路を下ってきたとのこと。
20:25
K・A氏に出会う。
訊くと、何度も六甲全山縦走されている方で、
六甲全山縦走大会にもすでに4回出場されていて、
今年で5回目だそうだ。
今日は、練習と下見を兼ねて、六甲全山縦走路の半分を歩いてきたとのこと。
一緒に宝塚駅に向かいながら、
全縦(六甲全山縦走の略)のことをいろいろお訊きする。
六甲全山縦走大会は人気があり、
応募が殺到して、最近ではなかなか参加するのが難しくなっているが、
必ず参加できる裏技(笑)なども教えて頂いた。
〈来年は応募してみようかな~〉
とふと思った。
私のことも訊かれたので、
九州から来たことを告げると、大変驚かれていた。
「九州からやってきて、初めての六甲全山縦走を、単独で、一日でやってしまったんだから、大したものですよ」
そう仰って頂いて、なんだか嬉しかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/16/4cab967bc1567511d8e7cf9e1dfd0be1.jpg)
20:48
宝塚駅に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/67/16340eb899cba7084dae6460f6f2cfd4.jpg)
須磨海岸から歩いた分や、
道を間違えて余計に歩いた分も入れて、
約17時間で到着。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/e6/cbe4d2f7f94fbaf14321675d929ab7cd.jpg)
ちょっと時間がかかり過ぎたけど、
17時間かけて六甲山系を存分に楽しませてもらったと思えば、
なんと贅沢なことよ……と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/31/bd49fc5386c807a494bcb0bc208f1871.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/10/8883e48b9cf703e026ad2dc7813fb3a8.jpg)
三宮へ戻る電車の中で、
今日一日のことを反芻してみる。
歩いているときは、
〈もう二度と来ないぞ〉
と思っていたが、(笑)
歩き終わった今は、
〈また歩いてみたい〉
と思っている自分がいた。
不思議な感覚だった。
歩いている途中、K・A氏はもちろんのこと、多くの人々との出会いがあった。
励まして頂き、元気をもらった。
六甲山系を歩いているあの素敵な人たちに、もう一度会いたいと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/81/10faa573fa346a7c77b50eba57e68755.jpg)
伝説の単独行者・加藤文太郎が歩き、
今は、関西をはじめ、全国の登山者・ハイカーに愛されている六甲全山縦走路。
〈本当に歩いて良かった〉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/52/9de7b07033ea3609985a8ced95ffcf12.jpg)
高速夜行バスにも間に合い、
翌朝、無事、佐賀に帰ることができた。
ちょっと無謀な極私的弾丸ツアーだったけれど、
存分に楽しめた2日間だった。
……すべてに感謝!