道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

笑い草だよなぁ…

2021-09-05 23:24:00 | 日記

不意に後方から聞こえてきた足音
やたら速いステップ

振り向くと同時に
少年は僕をあっという間に追い越して
軽く駆け抜けていった

僕とて遅いとはいえ
いわゆるゆったりとしたスロージョグじゃなく
キロ6分くらいの普通のジョグのはずなのに…

少年のスピードはキロ4分くらいだろうか?
或いはもっと速くて3分台だったかも…

前を行く彼の後ろ姿
お尻にくっつくほど跳ね上がった脚
バネのある弾むようなフォーム
羨ましいと思いながら
若々しい後ろ姿を見送った

おそらくまだ中学生
僕よりも50歳以上は若い…

50時以上って
50年前なら
このジジイだって…

そう思って
そんな速い少年と比べていること自体
笑い草でしかないのだが…














とうとう今日で
パラリンピックが終わった
なんだか寂しくなる…

ハンデがあるのに
健康な人々より優れている彼ら彼女たち

ひと通りのことしか言えないけど
それなりの生きる勇気をもらった

あと何年
生きられるかわからないけど…




特に彼女!

僕より20歳以上若いとはいえ
目が見えないのに
42キロを僕より1時間も速く
3時間で走りきるなんて…

いくら年老いたジジイでも
男として女に負けるのは情けなく…

そう思うのはアナクロ?
今の時代じゃ通じない?

んだろうなぁ…

それでも
あと20歳若ければ
このジジイだって…

って言ってるようじゃ
やっぱり時代錯誤のステレオタイプ

笑い草でしかないか?

笑い草だよなぁ…

もう10年前か…

2021-09-03 19:01:00 | 日記



地元県内のマラソン大会
コロナ禍で次回も中止に…

3年連続の中止だと報じる地元紙の記事
確かに3年連続か…
ザンネンでしかない

もともとこの大会は僕にとって
初めて参加した記念すべきマラソン大会

10年ほど前だったろうか?
キャプテンに勧められて
無謀にも初参加のマラソンがフルの42キロで…

参加方法は抽選ではなく
エントリーの先着順で
それほど人気の大会でもなかったから
必ず参加できていたのに…

哀しいばかり…

もう10年前か…











お元気でしたか?


待合室で名前を呼ばれ
返事をして彼女の前に行くと
笑顔でそう訊かれた

よく考えると
お医者さんに来て
お元気でしたかという問いかけに
なんだか変な気もするが…

体調不良というわけじゃなく
定期的に顔を出してる健診ということを
彼女も知ってるから
別段不思議でもないか?


まぁそれなりに…笑


そう答えながら
彼女の方こそ元気だろうかと…

前回に見た時
何となく元気がなさそうな雰囲気だったから…

キミこそ元気でしたか?
そう訊き返そうかと思って
「キミ」っていうのが上から目線というか
親しすぎる呼び方かも?
瞬時にそんな気がして…


あなたこそお元気でしたか?


僕の方から出てきたのは
なんとなく奇妙なイントネーションで
変な感じになってしまい…


お元気でしたよ〜笑


コケティッシュな看護師さんから
おうむ返しの言葉と
魅惑的?な笑顔が返ってきて
僕も思わず笑ってしまった

ただ
それだけのことなのだけど…

言葉で言い表せない
彼女と僕のビミョ〜な距離感
遠いようで近いような…

好意を抱いたるような
そうでもないような…




この内科医院に通い始めたのは
すでに10年以上も前のこと

僕がマラソンを走る前から
通院しているのだけど…

つまり
体重が100㎏近くあった
おデブさんときの僕を
彼女も知ってるわけで…

まだ若く魅惑的だった彼女も
すでにアラフォーになったという
そんなところだろうか?

あの頃は独身に思えたけれど…
それとも
すでに結婚していたのだろうか?

しかし
10年以上も定期的に通っていて
彼女のお腹が大きくなったのを
未だに見たことがないということは…

まぁいいか?
ジジイにはカンケーのないこと
知る必要もないし
知ったところで…

ただ
通院時に彼女に逢えることだけが
唯一の楽しみで
長い間の通院生活が続いていると
そう言っても過言ではない

この間
僕はすっかりジジイになってしまったが
彼女は相変わらず美人で
ウエストのキュッとしまった
コケティッシュな看護師さんのままで…


もう10年前か…