くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

国技感

2007年10月06日 | くない観
角界にとって、今年は厄年の様で...
まず,(火蓋は)八百長疑惑から。
某ジャーナリストが声高に叫んでいましたが、「所詮は週刊誌の与太話」。
何やら、これが裁判沙汰になっていて、審理が間も無く始まるようですが、これには聞く耳持たず,信じるに足らずでした・・・と観ていました。
その後の朝青龍“騒動”も、ただただバカらしく,「騒がしい」とだけ見ていましたが、一方で,モンゴル国民の一種異様な“怒り”には、違和感と滑稽さを感じました。
ただ、惜しむらくはこの時の(日本相撲協会の対応。
はっきり「職場放棄は言語道断!」であると、毅然とした態度を表明し、これを世間に発していれば、事態が斯くも複雑怪奇に,こんがらがった糸の如くになることは無かったのでは・・・と、思いました。

そして、今回の時津風部屋の暴力事件。
“かわいがり”なる稽古は、限度内で,純水に“育成”の為に行うことは別段問題ではないと思います。
けど、流石にビール瓶で付ける稽古など、聞いたことがありません(苦笑)から、これに関しては弁解の余地なしかと。
ゆえに、(その結果か)人一人を死に至らしめた“道義的責任”は、部屋主として時津風親方が負うのは当然。
しかし、ここでも惜しむらくは時津風親方の身の処し方。
“心”“技”“体”を重んじる角界に一員たれば、自ら縛に付いて「お裁きを待つ」くらいの心構えが欲しかった・・・というより、必要だったかと。
そうすれば、その後の事態も円滑に,かつ印象も良かったかと思います。

こうして見るに,つくづく感じるのは“情報力”の重要さ。
それは、収集と発信両面で、相撲協会と役員級にはその“観念”が無かったことが、事態をここまで悪化させたのかな...と、感じます。
ゆえに我々も,それ!ここぞ!!とばかりに“話だすヤツ”“書き立てるヤツ”には、眉唾付けて判断し、全面的に信用するのは厳に控えた方がよい・・・とも感じます。
(所詮,そんな連中は地位か名誉か保身か金・・・しか脳裡に無いのですから。)

それにしても...
相撲は、一千年以上も続く日本の誇るべき伝統技(の一つ)。
今の様な相撲“職”として生業とする者が出てくるのは江戸時であり、それ以前は“鍛錬”の一つでした。
平安の頃には「近衛兵」の“技能”であり、その中から最も力強きものは、“邪気”から天子様を御護りする御役目をも任ぜられていました。
“金太郎”のモデルと言われる下毛野公時も名うての使い手で、藤原道長が贔屓として、節会(宮中儀礼)の時に天子様の御前で披露したり、“相撲使”という役目を帯びて地方へ“スカウト”に出向くこともありました。
(公時は相撲使として九州に下向中,1017年(寛仁元年)に18歳で死去します。)

それも、専門“職”化してしまうと、様々な欲と権力としがらみが付きまとうもの。
現在でも,廻し一丁で陛下の御前へ出ることが許される、珍しくて貴重な“職”なのですから、これから(は)正しき方向で,今後とも末永く残って欲しいのです...。

p.s.
マスコミ陣が、出陣する時津風親方を捉えるべく、これが籠る部屋を包囲していますが、彼等のマナーってどうなっているんでしょうか?!
聞けば、カメラマンが一人,部屋子に突き飛ばされて救急車で搬送されたそうですが、ここでカメラマンに“お気の毒”と同情する気など、私はこれっぽちもありません。
諸悪の根源は、メディアスクラムを組んで“時津風部屋”を包囲する愚鈍なマスコミ衆であり、言わば自業自得
もし、突き飛ばした部屋子を訴えるなどするならば、それは言語道断!
それでも敢えて告訴するならば、包囲を解いてからにすべきかと。
花田勝の離婚報道での取材でも見受けられましたが、周囲は路地の中の住宅地。
・・・にも関わらず見えたのが、路駐するワゴン車。
中には、交差点に掛かって路駐している車も見受けられました。
その他,道路を動脈瘤の様に占拠する、他人様の敷地に無断で座り込んでいるであろう報道陣。
マスコミ連中は、アイドリングも平気でやってますから、他人様の罪を論う前にまず自分達のマナーを遵守する様にするか、(第三者が公平に)チェックした方がいいのでは?!とも、思います。

正義感ぶる割には、自分達の身は全く律せ無い今のマスコミなど、反吐が出るほどの嫌悪感があり、信ぜられませんから。



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4 コメント

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友よ!! (わんわ)
2007-10-06 12:59:36
マスコミに対する思いは同感です。
以前高速道路で110Kmで走るわしをズバッと抜いて行った中継車などを思い出したりします。
報道の自由はマナー&ルールなども超越するものなのでしょうか?

あっ、相撲の話はどーでも良いですわ(笑
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なぜ? (つばめ)
2007-10-06 22:36:55
朝青龍の問題はどうでもいいんですが、時津風部屋の暴力事件
一人の若者が死んでいるのに、時津風親方はなぜ捕まらないのでしょうか?
6月ですよね ビール瓶で殴ったのが直接の死因ではないからなのでしょうか
私がその子の親ならやりきれません 
いつもニュースを見て思うんです。今後逮捕されるのですかね
返信する
おー!友よ!!(笑) (記主くない)
2007-10-07 14:14:57
▽わんわ殿
全く,この際相撲の話はどーでもいい・・・ことないですよ(爆)
けど、そうなんですよね。
マスコミ連中は、報道の自由,表現の自由が何にでも許されるパスポートか免罪符だと思っているから性質が悪い。
自己反省すら出来ない連中こそが、この世の中で一番腐敗している...ってのは、言いすぎかな(^^ゞ
でも、仕方ないか。
私はそう思ってるんだから(格爆)

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きっと間も無くです。 (記主くない)
2007-10-07 14:22:11
▽つばめ様
今回の騒動。
さすがは、目先の事に捕われて多角的視野の見えないマスコミ衆!
「権力に対抗できるのは我々だけだ!」とか言っておきながら...
協会と部屋の「対応の拙さ」ばかり論っていますが、元をただせば、愛知県警の初動捜査と監察医の診断ミスですよ,きっと。
ご両親が不審に思わず,何も痕跡を残していなければ闇に葬られて立件すら出来なかった・・・でしょうね。

そういう観点から見ると、ご両親の“執念”が結実したのかもしれませんね。
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