くない鑑

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日本史を読見直す!(上)

2007年10月11日 | 知識補給
我が街の図書館は、多種多様な書籍を実に多く所蔵しており、その中には、既に絶版となって古本屋でも見つけることの出来ない貴重な書籍もあって、大変に重宝しています。
また逆に,出版されたばかりの高価な専門書も、県内の図書館ねとワークを駆使して借りることが出来、思い起こせば10年前...
卒業論文作成に際しては、大いに手助けとなりました。
なにせ、専門学術書は出版部数が少ないので高価か、もしくは絶版してしまっているので...。
この時借りた書籍中,東大史料編纂所教授藤田覚『近世政治史と天皇』(1999年,吉川弘文館)は、ハードカバーで内容も非常に充実していて、目から鱗が落ちること甚だしかったのですが、お値段は8,000円弱...。
後々考えれば、生涯持っていても悔いは無い一冊ではありますが、学生には高すぎます。。。
そこで、一か八か,我が街の図書館へ行って相談(検索)をしたところ、県立図書館で所蔵していたので、そこから取り寄せて頂いて借りました。
ちなみにこの書籍,この数ヶ月前に発売されたばかりだったのです。

大学の図書館にも無かった本を所蔵している公立図書館の“実力”と“有り難味”を、この時ほど痛感した時は無かったですよ,ホントに。

また、藤田覚先生の著書は他にも何冊か,参考文献として用いましたが、
幕末の天皇』(1994年,講談社選書メチエ))という本も、やはり書店に大学の図書館でも見つからず、まさか...と思って当たってみた我が街の図書館にありました。
この本もまた,目から鱗がボロボロと落ちる、非常に興味深くて面白い本(※)ですが、灯台下暗し...とでも申しましょうか,この時にもまた、改めて我が街の図書館の“魅力”に気付き、惚れ直した次第です。
※平安から江戸後期,光格天皇以前の帝には“天皇”では無く“院”という称号が用いられていたそうです。
ですから、厳密に言うと後醍醐“天皇”は後醍醐“院”と言わなければならないよう・・・です。

加えてもう一冊。
『松平定信』(1993,中公新書)は、題名の通り,奥州白河城主久松流松平越中守定信について書いた一冊で、この頃(江戸中期)の朝幕史や対外感を知る上ではとても参考になる,俊逸な一冊です。

さて、話は(我が街の)図書館に戻して...
自宅から3キロ程のところに在る図書館には、「吾妻鏡」や「徳川実紀」を収めた『国史大系』が全巻。
日本史辞典のバイブル『国史大辞典』も全巻。
藩政史を調べる上で重宝する『藩史大辞典』や『藩主人名事典』『陪臣事典』なども全巻。
他にも、『日本史総覧』や『公卿人物事典』等も書架されており、日本史(近世史)に興味のある私にとってはもう,垂涎の品揃え!!

ゆえに、私はこの街から離れられないのです...。

その,我が街の図書館から借りた内から2冊を次に,簡単にご紹介をしていきます。


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