くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

渋谷→代官山経由→目黒(庭園美術館)

2010年11月01日 | くない卿見聞記
歩きました。
およそ3.5キロの道程です。
動機は極めて単純に・・・交通費の節約です(笑)
けど、それだけではなく、真直ぐ目的地へ行くのはつまらないし勿体無いし、あまり最近運動らしい運動もしていないので(^^ゞ
ちょっといい機会かな?!と思って、歩いてみました。

スタートの渋谷を発ったのは13時15分頃。
その30分前には着いていて、マークシティー脇にケータイショップにケータイを預けて充電をし、ハンズLOFTを巡ってから、満充電の頃を見計らってケータイを取り、向かいました。

経由地1の代官山まではおよそ1キロ。
渋谷駅西口に在る歩道橋を使って玉川通り(R246)を越え、3本在る路地の1つに入ると早々に傾斜のきつい坂を迎えます。
渋“谷”と言う地名が表す様に、東西の丘陵の谷地の様なところに渋谷駅は在ります。
南北(恵比寿方面/代々木方面)は、比較的平地が続いていますが、東西は(表参道方面/池尻方面)は坂になっていて、特に象徴的なのが井の頭線渋谷駅脇で、足腰を鍛えるには最適なくらいの坂があります。
どうやら、西側には街が拓かれる以前は急峻な谷か崖だったのかも・・・しれません。

そんなことをちょっと考えながら、鈍った体を叱咤激励し(^^ゞ
カントのきつい坂を越えるとはあとは比較的平坦な道のり。
多少の高低差はありますが、大したことはありません。
玉川通りの北側の喧騒とは全く違い、静かで落ち着きのある住宅街を歩くこと20分ほどで、代官山に着きます。

渋谷から目黒へ向かう途中、ここを経由したのは...
今月一杯で(移転の為に)閉店する【天正記】に立寄りたかったためです。

閉店間際、何かよいモノがお手頃価格で手に入らないかな・・・と思って(^^ゞ

ここに来るのは久しぶり。
華々しく行われた開店後も、1,2度訪れてはいるんですが...
思い起こせばおよそ1年前。
開店セレモニーは、それはそれは賑々しかったです。
関東の武者衆のみならず、関西からも武者が駆け付け、店内に入りきれないお客さんが廊下にも溢れていました。

・・・が、この日この時は如何せん、お客さんが(--ゞ
店に入るだけで入らざる緊張をしてしまっては意味が無いので、ここは一旦仕切り直しで、天正記を訪れた人々が異口同音「美味い美味い!」というレストランで食事を取ろうと見てみました。

けど...
念頭にあったスペアリブは2,000円・・・?!
確か、ディスプレイには4本くらい乗っていて、味も4種類くらいありましたが・・・?!

はしがない中の下のサラリーマンです。
こんなブルジョア的な食事は取れませんので、恵比寿のうまーいラーメン屋にでも行こう!・・・と思ったら、「水炊き専門店がラーメン作っちゃいました」的なポスターを発見。
頭と口の中がラーメンを欲していたので、これ幸いにと、入りました。
そこは、ビルの端っこ。

外装の黒壁が落ち着きすぎて、あえて探さないと見付からない・・・と思うほど地味で目立たない博多水炊き専門店【蟻月】です。
この手の系統で有名なのが木場にあるお店
一度はこのタイプのが食べたい!と思い、入りました。

暖簾を潜り、独りと告げて通されたのは半個室のテーブル席。
この店は水炊き=鍋料理専門店なので、このタイプの席しかないようです。
広々とした席に座り、すぐさま「ラーメン」を頼んで待つこと5分ほど。

運ばれてきたそれは、鶏から取れダシたっぷりの白湯です。
まずは一口目、スープから。

見た目は濃い印象だったんですが、サッパリしていてとてもまろやかで、旨みも十分で体に優しい感じがします。
続いて麺ですが...

細麺のストレートで、茹で加減は・・・少し固めでした。
それが麺の性質上のモノかはちょい分かりませんでしたが、美味しかったことは間違いないです。
具は、水炊き専門店らしく蒸した鶏肉です。
付け合せの白髪ねぎやゆで卵と共に頂きましたが、とても美味しかったです。
ただ、惜しむらくは席に爪楊枝しかなかったこと。
美味しいんですが、もう一つ、アクセントが欲しかったです。
オーソドックスなのがコショウですが、変化球として、唐辛子かゆず、もしくはゆずコショウがあると、格段に美味さが増す!と思うんですが...。
ちなみに、ご飯も一緒に頼んで、時折それを浸してお茶漬け風もしくは雑炊もどきにして食べましたが、私的には目論見通り、成功でした!

さて、満足いく食事が取れたので、いざ!目黒へ・・・向かう前に、折り良くお客さんの入った【天正記】に(便乗して)入り、ちらっと見てからここを発ちました。
ちなみに、この向かいは相変わらず工事中だったんですが...。

目黒まで、代官山からだと2.0キロ。
およそ30分ほどの道程です。
代官山駅を越えて南側へ出ると、閑静な住宅街に入ります。
ここからは、しっかりと充電をしたケータイで地図サイトを検索し、それを頼りに進みます。
ただ、地図サイト(平面上)だと随分遠くに感じた場所も意外と近くにあり、入るポイントや曲がるポイントを危うく間違えそうになりましたが(^^ゞ
ビル名や番地などを頼りに、何とか向かうことが出来ました。

代官山の閑静な住宅街を抜け、一時駒沢通りに出て恵比寿方面に向かって歩くも、再び小道にそれて再び住宅街に。
山手線の一応外側。
後で経路を確認してみましたが、位置的には目黒と中目黒の間を進んでいたようです。

駒沢通りを離れて、バスも通る閑静な住宅街の道を進むと、江戸時代の道祖神と道標がありました。
史跡案内板には読み下しもありましたが、200年以上前もここを歩いていた人が居たのか・・・と思うと、ちょい、ワクワクします(笑)
そして、ここから少し進むと・・・防衛省の施設群が行き着きました。
技術研究本部です。
この日は日曜だったから、衛士も居らず、厳つい感じは全く無く、住宅地の中に何気なくある施設(工場)ぐらいにしか感じませんでしたが、ここにはこのほかにも、艦艇装備研究所、官舎に陸自と空自の駐屯地まで在りました。
恵比寿駅から歩いてすぐのところに、これだけの施設が在ったのは、意外でした。
途中には、江戸期の道祖神と道標や、防衛省技術研究本部、艦艇装備研究所に官舎から陸自と空自の駐屯地まで在ったのは意外でした。

ここから先、路地を抜け出て通り出ると、江戸開府の遥か昔から鎮座まします小さな御社(三田春日神社)に、山手線から見える赤丸が目印の日の丸自動車(教習所)のビルの前には、江戸時代に「三田上水」なる水路があったことを示す史跡板もありました。
東京の街の拡大と高度経済成長の中、私が生まれる頃には役目を終えてしまったそうです...。
こういうのを見るたびに、いまの東京は史跡的にはホントにつまらない街だな・・・と思います。

さて、そんなこんなと寄り道をしていたら、この時の私的なリミットが迫っていて、日の丸自動車の前辺りから幾分早足で、経由地2の目黒駅まで向かいました。。。
時間があったら、江戸三大大火の一つ、目黒行人坂の大火(明和9年)の火元であった大円寺や雅叙園に立寄りたかったんですが・・・目黒駅に着いたら進路を東に、目黒通りを進んで庭園美術館へと向かいました。

目黒駅からここまでは、およそ500mほど。
目黒通りと外苑西通りが交差するところに、それは在ります。

ここは、埼玉県朝霞市の名の由来にもなった朝香宮鳩彦王(佐幕派として廟堂で活躍した中川宮朝彦親王の第8王子/香淳皇后の叔父)の邸宅跡で、その御邸の中でこの時絶賛開催中の企画展「香水瓶の世界」展を観るために来ました。

しかし、中に入る前からして、立派な御邸です。

きちんと車寄せもあります。

メイドやバトラーが一列に並んで...
「行ってらっしゃいませ、ご主人様(殿下)」
「お帰りなさいませ、ご主人様(殿下)」
...と言っている光景が、目に浮かびます。

あ~ぁ...

そんな妄想は一応置いておいて、いざ!中へ「ご主人様」(笑)

外観以上に、内観は更に立派。
写真撮影できないのが残念ですが、とても落ち着いた雰囲気で実にいいです。
各室には、覚えている中では500年くらい前の香水瓶から、今上陛下の御即位を祝して献納されたドデカイ香水瓶まで展示されていました。
年代を追う毎に精巧さが増してくるのは当たり前で、近年のはさすが・・・と嘆息してしまうほど立派でしたが、それよりも、私的には19世紀の瓶がとても秀逸に感じました。
技巧は勿論、一番印象的だったのは「青」い色付けがされた瓶です。
それは、一瞬でも印象に残り、思わず引き返してマジマジと見てしまうほど、綺麗で魅力的な瓶でした。。。

展示されている香水瓶の中には、まだ残っているものが多数あり、「瓶」の展示ですが、できれば香りも楽しみたかったです。

一通り展示と御邸を巡ったあと、お庭へ出てみました。
この日は生憎の曇天で、時折冷たい風が吹いて寒かったですが...
この沈鬱な雰囲気、私は結構好きです。

ただ、ここの場合は・・・幹線道路に面しているため騒音が気になったのは、残念でした。。。

庭園内をぐるっと散策したあと、幾分冷えた体と癒し暖めるべく、園の入口に在るカフェでちょっと一休み。
お庭も眺められる淡い乳白色の明かりがいいここで、私が頼んだ「焼きくだもの」です(笑)
文字通り、固形燃料でキウイやバナナにリンゴを焼いていただきます。

聞けば一瞬「えっ?!」と思うかもしれませんが、これ、結構美味しかったです。
上に乗っていたカスタードクリームが溶けて混ざり合い、まろやかさが増して美味しかったです。
セットにして頼むと、飲み物が選べるので、私はお茶(落雁付き)にしました。

ただ、ちょっと量が少ないので、ここは紅茶がベターかな?!と、注文した後に気が着きました。

渋谷から代官山、恵比寿までは何度か歩いたことがありますが、目黒までは初めてでした。
けど、結構面白かったです。
天気も曇天で、程よい気温が余計に歩きやすかったです。

また今度、歩くの結構好きなんで、どこかを歩いてみようと思います(笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 摩訶不思議な反応 | トップ | 文化に奔る一週間 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

くない卿見聞記」カテゴリの最新記事