くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

赤信号は赤信号

2010年11月07日 | くない観
例え車が走っていなくても。
例えそこに誰も居なくても。
自分の進む方向の信号が「赤」ならば、進んではいけない。

これは、物心付いた子供から大人まで誰もが等しく心得、認識している「常識」であり、この国が定めた明記されています。

もしこれを破れば、警察官からお叱りを受けます。
当然です、違法行為ですから。

もしこれで人を撥ね、怪我もしくは命を奪ったら・・・検挙されて刑罰を受けます。
更に、逃げた挙句に検挙された、より重い刑罰を受けます。
その上、職場を解雇されたり、学校を退学されられたり・・・と社会的制裁を受けます。
これも当然でしょう、違法行為をしたんですから。

もしこれで車に撥ねられ、怪我もしくは命を失ったら...
お気の毒ですか、自業自得です。
自分よりも強い、自転車なりバイクなり自動車だったら、相手もそれなりの制裁を受けますが、被害者も、法を破った咎として、それなりのリスクを負うでしょう。

当然です、法を破ったんですから。

尖閣沖事件の現場映像が流出した一件。
世の中は随分と盛り上がり、中には賞賛の声すらあるようですが...
これが正規の手続を経た合法的なモノならば、ナットクします。
けどこれ、流出ってことは・・・非合法でしょう?!
それを賞賛って・・・むしろ逆。
大いに憂慮すべき事態であり、(投稿者が公務員なら)倫理観と遵法意識の欠如を嘆き、不正アクセスの結果なら、情報管理の甘さを大いに恐れるばかりです。

何故って?!
これが「流出」であり、非合法だからです。
(不正アクセスなら、我々の個人情報が流出する事態だって想定されますよ。)
もし現場にいた一般人が撮った映像が世に広まっていたら、あ~ぁ...(苦笑)で何とか済まされるでしょう。
けど、事件の現場(日本側)に一般人など居るはずもなく、居たのは行政官であり司法警察職の海上保安官のみ。
どうやら、流出源は海上保安庁の様ですが...
すると、最も法を遵守すべき行政官であり司法警察職たる海上保安官が、モノがどうあれ、いまは非公開としている行政資料を世に、「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。」という国家公務員法第100条を犯してまで流したってことですよね。
信じられない...。
大阪地検の検事群といい、警視庁公安部の機密文書の漏洩といい、この国の行政官は、いつから倫理意識と情報管理に疎く杜撰になったんでしょう。

秘密」なり「ナイショ」と約束したこと、小さな子供ですら健気に守りますよ。
それを、思慮分別が備わっているであろう成人がバラしたら、信用を失うばかりか相手にもされなくなりますよ。
それが、この国に奉仕する行政官ならばなおのこと。
モノがどうあれ、「守秘義務」の一つも遵守できない行政官なんざ、歌を忘れたカナリアと同じ。
司法警察に携わる者が法を犯すだなんてのは、言語道断!
それを...
今回の一件を巡って、「犯人探しをしないで」とか「捕まえないで」とかいう声が上がっているとか。
モノがどうあれ、法を犯した者を検挙しないだなんて、狂気の沙汰。
法治国家のすることではありません。
それこそ、モノを盗まれたのに、人が傷つけられているのに、騙されているのに「捕まえないで」と言っているの同じこと。
事案が違う?!
そうでしょうか。
「違法」である点では全く同じです。
「違法行為」に目を瞑れだなんて、信じられません。
世の中じゃ、今回の流出を「義憤」だとか言っているようですが、「主君の仇を討った」と世の賞賛を浴びた赤穂浪士でさえ、離脱した寺坂吉右衛門以外は全員処断されました。
事情がどうあれ、法を犯せば厳正に処分される。
18世紀の江戸時代でさえ守られたことが、21世紀の現代で破られる。。。
まさか、そんなことは万に一つもないとは思いますが、考えたくも無いです。

いまの東京都知事は「よくやった」なんて言ってますが、都職員が機密情報を流出させたら、この人は何て言うんでしょう。
記者さんたちは、その辺追及しなかったのかな?!

それにしても...
尖閣一件の映像一つ流出しただけでこんな大騒ぎしているのに比べて、露主メドベージェフが国後島を行った時は...。
国後を始めとした北方領土(千島列島)は、終戦前後の混乱の最中、突如盟約を破棄して火事場泥棒的に侵攻して奪われた地。
多くの人が犠牲となり、屈辱と苦杯を舐めているんですから、尖閣よりも重大な事案だと思うんですけどね...。

p.s.
尖閣一件の映像の投稿者「sengoku38」と聞いて、“戦国”の字が浮かび、38=1538年(=国府台合戦か)?!と連想したのは、決して私だけではないはず。。。

※みなさまいろいろとご意見はあるかと思いますが、これはあくまで私論。
例え、比喩の表現などに不適切な場合があるかもしれませんが、そこは、あしからず、ご容赦の程を。

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