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店長今日の一撮

ある日は熱帯魚屋パラダイス店長
そしてある日はネイチャーフィールドのおっさん
その正体はケンぢファ~ムの設立者(笑)

定番コケ取りエビの選び方

2015-06-28 17:01:10 | 熱帯魚日記
水槽内飼育でお掃除屋さんと呼ばれる品種は数多く、その中でも在来種のエビは人気が高いですね。

人気が高いと言うよりは、もう入れて当たり前のような空気感で扱われてすらいる感じ?


店舗に1種類しか扱っていなければ、必然的にその種類が販売の主流を担うのだけど複数種扱っていると、どの種類がどんな状況に適しているのかが気になりますよね。


そんな事は売り手なら知ってて当然ですから、気になってるお客さんが居たら個々に教えてあげれば良いのだけど、実際には当然の如く知っているスタッフも少なかったりしますのでちょいと説明をば。。。。






ヤマトヌマエビ


掃除屋さんとしておそらく国内で最も多く取り扱われている品種。

年間を通して安定した供給体制(採集体制)も整っており、入手に困る事は無い。


特徴としては淡水性のエビとしては寿命が長く3~4年ほど飼育下では生きる。

飼育下でも脱皮を繰り返し成長するため、雌だと最大で4センチを超える。

食欲は旺盛で人工飼料から冷凍赤虫などの生餌、藻類や柔らかい水草の新芽なども捕食の対象となる。

食欲が旺盛な点と、比較的大型化する事から、衰弱した小魚や中型魚、動きの緩やかな中型魚にまで捕り付く習性が見られ魚にダメージを与える事もシバシバ。

1匹あたりの餌喰い量が他の在来エビと比較して圧倒的に多いため、必然的に掃除能力も高い。

水槽では抱卵はするけど、稚エビの成長は見込めず勝手に繁殖する事はない。


このような特徴から一般的な小型熱帯魚~中型魚(エビを捕食しないタイプに限る)の水槽で活躍するが、アクセルロディーのような超小型熱帯魚や、一点にとどまる習性があるメダカとの組み合わせは微妙。










ミゾレヌマエビ

商業的な大規模採集が行われておらず、流通量は少なめ。

ヤマトヌマエビ同様に雑食性で匂いの強いモノにも飛びつくタイプ。
繁殖形態もヤマトヌマエビと同様で、淡水下では殖えない。

最大サイズもメスで3センチ(♂で2センチ弱)足らずであり、小型魚への攻撃性はヤマトヌマエビよりもかなり低い。

このような特徴から、ヤマトヌマエビでは捕食の危険性がありそうな超小型魚などにも対応する便利屋さん。







ミナミヌマエビ

本種も流通が安定している品種と言える。
淡水下でも普通に繁殖する事が他種との大きな違いである。

最大2センチ弱とサイズも小さく、より小型な熱帯魚との混泳に向いている半面、エンゼルフィッシュや大きくなったグッピーの♀にも捕食される危険性があるなど組み合わせを考える必要はある。

また1匹あたりの餌喰量はヤマトやミゾレと比較した場合、かなり少ないため掃除屋さんとしての効果を得たいなら、相応の数は必要。

最大の特徴としては、あまり知られていないが人工餌への喰いつきが悪く、残り餌の処理係りとしては思ったほど使えない側面がある。

ミナミヌマエビの過密飼育下で単一資料を与え続ければ、そりゃ~集まりも喰いも良くなるが、一般的に考えられる状況では間違いなくヤマトやミゾレほど人工餌を食べない。

採集現場でもミナミヌマエビは主に枯死した水辺周辺の草や堆積物を食べており、スジエビや他の2種類ほど死んだ魚に群がる事も無い。


これらの特徴から、魚への攻撃性が極めて低く超小型魚とも安心して混泳出来るとと判断出来ます。
しかしながら残り餌そのものの処理は過度に期待できないので、餌の量は慎重に考えましょーーー的な感じ。


大雑把に言えばメダカや小型魚全般の水槽に向いている感じ。



金魚水槽に向いているエビは??と聞かれる事もあるけど、向いてるエビは居ません。

金魚を含む魚ってのは基本的に肉食性ですから口に入るエビは捕食の対象になります。

な~の~で~金魚飼育者さんはエビではなく、石巻貝とかタニシの仲間を使いましょーーーー


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