読書の秋に考えさせられる本を一冊。「永遠の0」百田尚樹。
姉弟で特攻隊として戦争で死んだ祖父の軌跡を訪ねる物語。
戦争物はどちらかといえば今まで敬遠しておりあまり読んだことはなかったが、この本は読んでいくうちにどんどんと物語に引き込まれて行き、考えさせられる一冊だった。戦争物を読むと、今まで戦闘シーンの描写などは退屈していたが、この本に関してはそのようなことは無く、最後にどんでん返しまで用意されている。
今が決していい時代とはいえないかも知れないが、少なくとも今の我々日本人が不自由なく暮らして行けるのは、過去に犠牲となって死んでいった人達がいてくれるお陰であり、そのことを決して忘れてはいけないと思う。
それにしても第二次世界大戦時の日本軍の上層部は、信じられないようなひどい人達ばかり。時代がそうさせたのか、怖くなりました。
永遠の0 (講談社文庫) 価格:¥ 920(税込) 発売日:2009-07-15 |
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