1960

1960年生まれの中小企業に勤めるサラリーマン。多感な頃にアメリカ文化に憧れて育ちました。光陰矢の如し、もうすぐ・・・

80.痔の手術-3(裂肛/肛門狭窄/肛門ポリープ)

2018-12-04 18:55:21 | ブログ
いきなりショッキングなタイトルですが、9月に痔の手術をしました。
(Part-3)


[松島病院での入院生活]
松島病院での入院生活は、覚悟していた程辛くはなかった。

以前も二度同じ時期に東京の慈恵医大病院で、大腸と胃のポリープ切除手術を受けそれぞれ一週間程度入院したことがあり、その時は初めての入院でなんと1日¥27,000-の個室だった。部屋から東京タワーが一望でき、バス/トイレ付きのホテルのような病室で病状も深刻な状態ではなかったことから快適な入院だったのを覚えている。

今回は1日¥5,400-の4人部屋で痛みを伴う手術入院の為憂鬱だったが、慣れれば何とかなるものだ。窓際のベッドだったのがラッキーだった。

また、患者のほとんどが痔の手術で入院しているので、みんな同じだと思うと変に安心感があり、特に恥ずかしさを感じ無いのがいい。驚いたのは女性の患者が案外多いことで、痔のイメージとは程遠い若くて綺麗な女性もいた。

① 病院での一日
毎朝6時に体調等のチェックがあり、8時に朝食、それから医師の診察があり、終わってからお風呂に入れる。昼食は12時、夕食は18時。15時に少しだがクッキーや煎餅のおやつが配られる。お見舞いは14時〜19時の間。一日に数回看護師の見回りがあり、便の回数や硬さ、飲んだ水の量、薬のチェック等がある。

② 食事
食事は病院の食事にしては美味しくて充実している。また入院初日にメニューが配られ、三食共に2種類のメニューから選ぶことができる。
(メニューを写真付きで紹介しているブログが沢山有りますので、詳しくはそちらを検索して下さい)。

③ お風呂
お風呂は個室で下から泡が出る装置が付いた浴槽に入り、お尻を泡に当てることで術後の痛みを和らげ治癒を促する。勿論シャワーも付いており、中にトイレまである。お風呂係の人に聞いたところ、泡の刺激で便意をもよおす人がいるそうだ(お風呂については写真付きで詳しく紹介しているブログもありますので、詳しくはそちらを検索して下さい)。

④ フロートレイ
入院の際に松島病院独特のフロートレイを購入すると前述したが、トイレで排便の後はこれでお尻を洗う。術後はウォシュレットは使用禁止でこのトレイにお湯をためて使用する。トイレにはこの為の水栓も付いている。また、治療の一環として排便後以外にも一日に何度かトレイを使用しての座浴がノルマとされている(フロートレイについても使用法を含め写真付きで紹介しているブログが有りますので、詳しくはそちらを検索して下さい)。

⑤ 病院スタッフ
病院のスタッフは全員プロフェッショナルで安心できる。前述したが看護師は綺麗な女性が多く、どんな質問にも丁寧に答えてくれる。また、手術室スタッフは術後に手術の際の様子など聞き取りを行なっており、少しでも患者の意見を聞いて改善しようという意気込みが感じられる。退院前日には薬剤師が病室まで来てくれ、退院後の薬について丁寧に説明してくれた。


[術後の最初の排便について]
3つの恐怖のうちの最後、術後の最初の排便については信じられないことにほとんど痛みはなかった。

手術翌日は便意を感じたらどうしようと怖かったが、前日の手術当日に何も食べていなかったせいか排便はなかった。ただお腹がはりゴロゴロしておならが出るので薬を貰おうとしたところ、腸が正常に動いているのを止める必要はないと貰えなかった。

術後2日目の朝早くに少し便意を感じた。どうせオナラしか出ないだろうと思ったが、1日4回以上をノルマとされている座浴を済ませてしまおうとトイレに行ったところ、急に強い便意がきて少しだけ黒い便が出た。少し血が滲んでいたようだったが、痛みはなかった。

それから2時間程度経過後、また便意がありトイレに行ったところ驚く程大量の便が出た、ただ不思議な程排便の際の痛みはなかった。

但し、排便後の痛みがある。他の患者も看護師と話していたが、やはりそうらしい。くしゃみをした時など、肛門に力が入る為激痛が走る。

とはいえ私の場合は我慢できる程度であった為、手術の日の夜以外は痛み止めの薬を飲まなかった。


[退院]
予定通り10日間で退院となった。遠地からの入院の場合は2週間の入院となるらしく、それは何かあった場合にすぐに来院できるかどうかによるものらしい。

いざ退院となると、毎日の自宅でのケアや緊急時の煩わしさを考え、もう少し入院していたくなるから不思議である。入院前は手術もあり、あんなに憂鬱だったのに‥。

退院時に院長の問診を受けた。とても話しやすく、安心感があった。私が対応して貰った医師の中で話しやすく説明がよくわかったのは、院長とベテラン女医の2人である。


[その後]
退院後に何度か通院が必要となった。10月から11月にかけて計4回の経過診察を受け、12月初旬に術前検査と同様の圧力検査を受けた。圧力検査の担当は今回も若い綺麗そうな女医であったが、もう何度も医師や看護師にお尻を診せていろんなものを入れられたりしたので恥ずかしさはなかった。

その後に検査結果を含めて診察を受けた。傷は完治しており状態もいいので、今回で診察も終わりとのこと。ただ内圧検査の結果、肛門の内側の筋肉の締まりが術前検査の時より落ちているとのこと。最近オナラが我慢できにくくなったのはこのせいらしい。内側の筋肉は自分で鍛えるのは難しいらしいのでどうしようもないが、外側の筋肉の締まりが逆に強くなっているので充分補えるらしい。最後に肛門の筋肉を鍛える方法が書かれた紙を貰った。

最後の診察で状態も良く診察は終わりですと告げたのは、2回目の診察でもう手術しないと治りませんと冷たく言った若い医師だった。最後の検査でお尻の筋肉が緩くなったとは少し心配だが、これで全て終わりである。

痛みを伴い憂鬱だった夏、手術に怯えた秋、そしてもう今年もクリスマスシーズンである。病気になるといつも思うが、健康であることはなんと幸せなことか。最初にも書いたが、痔で悩んでいる人がいたら早めに専門医を受診して積極的に治すことを勧めます。

普段生活習慣病の為通っている病院の主治医が言った「今苦労してるなら、後腐れのないよう治して貰った方がいいですよ」との言葉を思い出す。

最後に松島病院の皆様、ありがとうございました。

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