先日、「ローリング30」のCDを購入した。
20年程前、LPレコードからカセットテープに録音したものを、おそらく何百回も聞いたであろう。
1979年当時、都会での一人暮らしを始めた頃で、風呂もないトイレ共同のアパートに住んでいた。エアコンもストーブも無い部屋で、夏の暑さ冬の寒さに耐えながら、仕事から帰るとラジカセを枕元に置き拓郎の曲ばかりを聞いていた。
このCDの中に収録されている曲にどれだけ励まされたことだろう。時には辛い気持ちで、時には楽しい気持ちで、人生の教訓を教えてもらっているような気持ちだった。
あれから20年が経つが、このCDを聞くと当時が鮮明に蘇る。当時の生活は不満だらけであったが、いつも何かが自分にできそうな気がして、何かいいことが起こりそうな予感がいつもあり毎日が楽しかった。
その後、いいことも悪いことも起こったような気がするが、それほど努力をした記憶も無いのに幸せな気分でいれるのは、押並べてついている人生なのだと思う。
「青春とは時の流れ 激しい流れ
苦しくても 息切れても 泳ぐしかない」 (虹の魚)
「淋しい風に 吹かれていたら
急に自分が嫌いになった
この都会では やりたいことの
半分さえも ままにならない」 (君の街に行くよ)
「だから君が欲しい 君が欲しいよ
心でもなく 体でもなく
君の一生を 僕のものにしたい」 (君が欲しいよ)
「席を立つのはあなたから
後姿を見たいから
いつもあなたの影を踏み
歩いた癖が 直らない」 (外は白い雪の夜)
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ローリング30 価格:¥ 4,788(税込) 発売日:1988-04-21 |