「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
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感情移入と緊張の関係を知る。

2009-07-17 02:28:05 | Weblog
 人前で話をする時に、緊張することがあると思う。初対面なら尚更だし、上司へのプレゼンもこれまた緊張するだろう。緊張状態ってなんなんだろ?不安、恐怖、照れ。そういうことなんだろうか?

 例えば、動物が狩りをして食を満たす時に緊張状態にはならないだろう。動物が緊張状態になる時は自分に生命の危機がおよんだ場合ではないだろうか。感情がなければ、緊張はないということか。

 人間は感情移入することで緊張状態になる。「失敗したら、突っ込まれたら、言葉を間違えたら、変だと思われたら…」。例えば、ある人が100人の前で10分間のスピーチをしたとして、言葉を間違えて、噛んで、言葉がスムーズに出てこなかったとしても、1週間後にそのことを覚えている人は何人いるだろうか。おそらく1人。スピーチした本人だろう。

 自分が聞いた多くの人の話を今思い出してみたが、「スピーチを失敗した人」を思い出せない。それくらい、失敗とか、ミスなんて大したことではない。人前で話すことに勇気が必要な人、緊張して上手く喋れない人は感情を捨てればいい。それでも緊張してしまってたら、しょっぱなに「いや~、緊張しますね。皆さんの顔をカボチャにしようと思いましたが、皆さんの視線が熱いのでカボチャに見えませんね」と掴みを取ればイイ。

 逆に信頼関係を築く時には、感情移入が大事だ。感情のないコミュニケーションには信頼が生まれない。自分のありのままの姿、自分の感情をさらけ出し、それで相手と向かい合えばイイ。カッコつけて、自分を取り繕うおうとしてる人は残念ながら見透かされる。自分の器を広げたいと思ったら、自分の器を人に見せればいい。自然体でいよう。緊張しないようにしながらも、緊張したら緊張を隠さなくていい。それが人となり。

 さて、感情を乗せるのが上手な政治家を見てどう思う?選挙前になると、「国民の皆様のために~!」と感情をもろに出している政治家は今何をしている?

 なぜこんな時に、「麻生降ろしだ、次の選挙だ、政権交代だ」と宣っているのが不思議でならない。一貫性がない。今、本当に厳しい状況にあるのは国民なんだ。国民のために今こそ何かをしようと奮闘する政治家がもっとクローズアップされていいと思うが。それが選挙に勝つ方法でなければ、選挙って何なんだろね。米国オバマ大統領は選挙で、就任演説で何を言ったのか、なぜ涙を流す聴衆がいたのか、そんなことから日本の政治家も何かを学ぶものがあるのではないか?

 東国原知事が、衆院選不出馬を決めた。様々な形でメディア報道されたが、訴えたことは一つ「地方分権」。それが宮崎を想うゆえであれば素晴しい。そして一貫性があるという点において非常に素晴しい。今回の一件で、地方自治体も国政への発言権を得たのではなかろうか。Good job.