「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
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条件付きで、80%で次にいく理由。

2009-07-06 21:54:18 | Weblog
 ウィンブルドン盛り上がりましたね~。たった1日寝不足になりましたが、充分に感動しました。
 それはそうと最近見たCMで塾のCMがある。「間違えることはいいことだ!間違えることはイイことだ。」という言葉だけが頭に残っている。その言葉だけがなぜか頭の中をグルグル回る。

 成長とはおもしろいものである。常に課題を抱えるからこそ、成長する。

 例えば、1桁の足し算を5分間に20問毎日するとする。「1+1=、1+8=、5+9=…」。ある時から常に満点になる。よほどのことがない限り、満点である。それを365日、60年間続ける仕事があったとする。それがオモシロイ仕事になるだろうか?それで成長するだろうか?多くの人がある瞬間から苦痛になり、逃げ出したくなるかもしれない。それが、例えば2桁になり、3桁になり、引き算、かけ算、割り算になる。

 これが課題が増え、それを達成することを目標にし、そして新たなチャレンジをすることが新鮮かつ、人生を充実させてくれるように。

 単調な仕事だけでは苦痛だ。新たなことにチャレンジし、新たな課題を乗り越えようとする。動物と人間の大きな違いはそこにある。動物は単調な世界の中で生きていける。必要なのは「欲求を満たす」という条件。食欲、性欲、睡眠欲。しかし、人間には、自己実現の欲求を満たすことが必要となる。物欲、金銭欲、名誉欲。様々な自己実現への過程を乗り越えていくことが幸せに繋がることが多い。

 こんな話がある。童話「アリとキリギリス」の話。キリギリスは遊んでいた。アリはエサを貯蓄していた。そして冬が訪れた時に、キリギリスは死に絶え、アリが生き残る。アリのようにコツコツと日々働きなさいという教訓。しかし、アリの心境はどうだろうか?実はアリは貯蓄が楽しくなっていたのではないだろうか?世に言う「勝ちのスパイラル」に入っていたのではないか?貯蓄が目的であったが、途中から貯蓄することが楽しみになったのではないだろうか?

 習慣を創り出すことは困難かもしれない。課題があったりするのかもしれない。しかし、習慣を創り出した後には、それが勝ちパターンに入り、そしてそれが麻薬のように、様々な勝ちパターンへと人を掻き立て、快感を得ることが出来る。

 成長をする時に、現状の課題に対して「100%を目指すこと」。しかし、80%に達した時に、次のステージを用意し、次のステージに進むこと。次のステージの絶対条件「1. 前の80%達成を継続し続けること(快感を得る)。2. 最初の課題をベースにしたもの(他の階段に登らない)」であればいい。そうすれば、人は伸び続ける。100点満点を取らなければ、絶対に次のステージに進まないという気迫はいいが、それだけではホントは進まない。絶対条件付きで、次に進もう。そうすれば倍速で伸びる。

 あの塾のCMで言う「間違えることはイイことだ」は、今の自分には「間違えたことを知れ」というメッセージとともに、「80%出来るようになったら、次のステージにチャレンジしろ」という二つのメッセージに受け止められた。

 今日は非常に素敵な話を聞くことができた。「あるべき姿を追求する時には、常識にとらわれるな」。そんなことを。様々な方法で発想するようにしよう。そのためにも知識と教養が必要になる。