《城砦都市カーレ》 第79話 命懸けの選択

体を起こそうとしたとき、私は思わず縮み上がった！
首の真上でギロチンの鋭い刃が光っている！

マーテル｢げげっ！｣

気が付くと、体が革紐で縛りつけられている。
これじゃ身動きできないじゃないの。
昨夜、そんなマニアックなプレイをした覚えは…(←何の話だ？)

？｢くっくっくっく…(私の青い鳥)｣

マーテル｢…！｣

ベッドの陰から笑い声が聞こえてくる。

マーテル｢マ、マスター…｣

宿屋のマスターの藪睨みの目と、私の目がぶつかった。

マスター｢くっくっくっく…　ぎゃははは！｣

宿屋のマスターが大声で笑う。

マーテル(私の肉を今夜のシチューに使うとでも…？)

…！　マスターの手が私の体に迫る。裸にする気ね。

マーテル｢触らないで！　あんたみたいなのはタイプじゃないの｣

マスター｢くっくっくっく…　勘違いするな｣

マスターはギロチンの刃の付いたロープの端を私の左手首に緩く結わえた。




左手に重さが伝わってくる。

マーテル｢何のつもりよ！？｣

マスター｢助かりたいなら二つに一つ…｣

マーテル｢…？｣

マスター｢このロープを引くか、それともロープから手首を抜くか…｣

マーテル｢私にチャンスをくれるってことかしら？｣

マスター｢自分の手で他人を殺すのは好きじゃない。
　　　　しかし、他人が選択を誤って死ぬのは関係ない｣

マーテル｢……｣

この殺人鬼は犠牲者の苦痛を長引かせて喜んでいるんだわ。

マーテル(こういうときこそ落ち着いて…)

私はロープを強く引いてもいいし、ロープから手首を抜いてもいい。
だけど、二つの選択肢の一つは確実な『死』が待っている。
正しい選択をすれば、ギロチンの刃は引き上げられてしまうので、
私は起き上がって体を縛っている革紐を解くことができる。

マスター｢ぎゃはははーっ！！｣

大声で笑っているマスターは気が狂っているとしか思えず、
私を助けてくれそうにはない。

・ロープを引く

・ロープから手首を抜く

私の選択は…


★ステータス
技量ポイント　10/10　　体力ポイント　15/20　　運勢ポイント　12/12

★リーブラ召還＝可能

★持ち物
剣(ダメージ3)
剣
背負い袋
金貨35枚
食料3食分
薬草(飲むと体力ポイントが3回復する)
竹笛
蜜蝋
銀の鍵(111という数字が刻まれている)
毛皮のブーツ
ボンバの実(他の食べ物と一緒に食べると体力ポイントを二倍回復)
銅製の鍵(206という数字が刻まれている)
剣術熟達の腕輪(剣で戦うときは攻撃力+2)
幸運のお守り(運試しの際、サイコロの目から1引くことができる)
通行証
黒い仮面
骨の腕輪
太陽石の入ったロケット(金貨8枚の価値がある)
緑色の鬘
裏が金張りの鏡
投げ矢×2(サイコロを二つ振って出目の合計が技量ポイント未満なら命中する)

★メモ
カーレで困ったときはヴィックの名を出す
カーレではフランカーが力を貸してくれる
『奥に隠れた掛け金二つ』
『お前に命ずる。北門よ、大きく開け』