本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆8℃
卯月八日は「潅仏会(かんぶつえ)」
花祭りといって、お釈迦様の誕生を祝う仏教行事ですが、この日にはおもしろい俗信がありまして。
江戸時代、当時の江戸の人々は、台所や便所などに
「千早振る(ちはやふ)る 卯月八日は吉日(きちにち)よ かみ下虫(さげむし)を成敗ぞする」
と書いた紙を逆さにして貼り、ゴキブリなどの虫除けのまじないとしたそうです。
お釈迦様の誕生日が吉日で、特別な功徳をいただける日というのは分かるとして、なぜ虫除けに御利益があるのでしょう?
ひとつの理由として、花が咲く陽気あふれる頃になると衛生害虫も活発になるので気をつけよう、という意味かなと。
花祭りの甘茶は飲むだけではなく、これで墨を摺り虫除けのまじないを書くと効果があるとか、その対象もゴキブリのみならず、ウジやムカデ、あるいは疳の虫と効能もさまざま。
お釈迦様も自分の誕生日が虫除けにつなげられるとは驚きでしょうね。
こちらは高住神社に伝わる虫札。
虫は虫でも、ウンカやイナゴなどの農業害虫除けのまじない札です。
でも、もしかしたらゴキブリやムカデにも効くかも?