本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆1℃
コロナウイルス禍により世界各国で非常事態となっています。
天災でもなくこうした事態に陥るとは、誰しもが予想し得なかったことでしょう。
歴史をみれば、東大寺の大仏造立もその背景には地震、旱魃といった不穏な社会情勢があり、その中には当時猛威を奮っていた天然痘の大流行も含まれていたようで、その後も疫病除けに発する祇園祭や角大師といった護符の登場など、疫病と人類の戦いは長い長いものであったようです。
医学と衛生学の進歩によって疫病をそう恐れなくなった現代でこれだけ蔓延してしまったのは、近代化の虚をついてきたというか、都市集中型生活が感染拡大の一因と考えると、文明の発展を利用する災禍というのは、ある意味、人類の天敵なのかも知れません。
そんな人間界の慌しさをよそに、木々は変わらず毎年のように花を咲かせています。
守静坊の枝垂れ桜。
張り出す大枝と支える支柱を入れてダイナミックに撮影。
樹齢200年を越える大きな枝垂れ桜。
天然痘、赤痢、結核、、、こうした疫病と人類の戦いの幾多を見てきたのかも知れません。
静かに守る、と書く守静坊。
今は人との距離を保って静かに家に籠もること、それが自分を守り誰かを守る、唯一の手段です。
来年もまた同じように咲かせてくれるはず。また会える日を期待して、今は静かに待ちましょう。