五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

岩手山麓のザッハートルテ

2011-11-01 18:12:24 | 

 帰国してからというもの、ずっとウィーンやザルツブルクのことが忘れられずにいる。ホームシックの逆のような状態だ。オーストリア病ないしウィーン病にかかってしまったようだ。


 ビデオの「おまかせ録画」にも、ウィーンだのオーストリアだのをキーワード登録して、うまいこと番組が録画できると喜んで見ている。ブログの記事を検索して見つけては眺めている。どこかでオーストリア料理が食べられないものか、あちこち探す。東京にはいくつかお店もあるようだ。

 さすがに料理となると難しいが、お菓子なら食べられるようである。岩手の滝沢村に「マイヤーリング」というお菓子屋さんがある。もちろんウィーンの森の「マイヤーリンク」から取ったのだろう。お天気もいいことだし、出かけてみることにした。

 東北自動車道を南下する。滝沢インターチェンジの周辺は、聞き取り調査の際に利用する勝手知ったるところ。さほど迷うことなく目的の「マイヤーリング」に到着することができた。黄色い壁が目に鮮やかな、かわいらしいお店である。駐車場も車で埋まっていたが、タイミングよく1台分空いた。



 お店に入ってみる。ショーケースにはザッハートルテがある。アプフェルシュトゥルーデルもある。店内で食べる旨伝えて席に着く。内装も暖かみがあって、窓から差し込む日光が気持ちいい。



 いろいろおいしそうなケーキに目移りしそうになったが、初志貫徹でザッハートルテとメランジェを注文する。ほどなくして運ばれてきた。ああ、懐かしい組み合わせ(といってもまだ帰国してから1週間ほどしか経っていない)。





 食べてみると、それほど甘さは強くない。割とさっぱりと食べられる。付け合わせの生クリームも甘さはほとんどなくて、いい感じだ。日本人向けにアレンジされているのだろう。でも本格的。旅の記憶が蘇ってきた。メランジェの香りもウィーンのカフェを彷彿とさせる。

 その後もひっきりなしにお客さんが訪れていた。人気店なのだろう。わざわざ足を運んだ甲斐があった。

 盛岡市内に出る。内丸に車を停めて、「食道園」で冷麺を食べた。お昼どきを過ぎていたせいか、それほど待たずに座ることができた。



 小岩井のほうに向かって車を走らせる。夕方になっていたので、「まきば園」には入らず、牛舎を見に行く。口蹄疫の影響からか、敷地の入口には消毒用のゲートが設けられ、見学できる敷地も以前と比べると大きく制限されていた。









 夕闇のなかを北上して走る。気分はザルツブルク郊外のアウトバーン、にはほど遠いけれど。ますますオーストリア病が昂じたような気がしている。

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