
ミシシッピアカミミガメの子供が甲羅干しをしていました。
ミシシッピアカミミガメを含み、川に棲むカメは、定期的に甲羅干しをします。
なぜ甲羅干しをするのでしょうか。
甲羅干しをする理由は、次の3点だと考えられています。
1. 「体温をあげる」
変温動物であるカメは、体温を一定に保つ機能を持ちません。
9月にもなると、朝夕は気温が下がるため、体温を上げます。
日光浴によって体温を上げているのです。
2. 「代謝を高める」
日光浴によって体温が上がると体内の代謝が高まり、活動したり、
食べ物を消化することができます。
冬になると、気温が下がり、代謝も下がってしまうため、食欲も減ります。
温帯のカメの場合は、極力体力を低下させないために冬眠をします。
3. 「日光で体を殺菌する」
甲羅干しは日光の殺菌作用を利用した病気予防の一つです。
太陽光に含まれる紫外線の効果で皮膚を殺菌したり、日光にあたって体を乾かすことで、
カメたちは皮膚病や寄生虫を防ぎます。
スッポンの甲羅は柔らかく、特に甲羅のふちはコラーゲンの固まりなので
カビなどが生えやすいために、甲羅干しは健康維持のために大切だといわれています。