

ハス(Opsariichthys uncirostris )のオスです。
ハスは、コイ目・コイ科・ダニオ亜科・ハス属の淡水魚の一種です。
日本では琵琶湖水系などに自然分布していましたが、移殖により現在は各地でみられる
ようになりました。
コイ科魚類としては珍しく、完全な魚食性の魚です。
全長30cm。幼魚の時はオイカワとよく似ているが、成長とともに口が「へ」の字になります。
この「へ」の字に曲がった口も、くわえた小魚を捕らえるのに適していると考えられています。
針江川では、普段は琵琶湖に棲んでいて、9月頃琵琶湖から針江川に遡上します。
アユ、コイ科魚類、ハゼ類などの小魚を食べています。
泳ぎはとても速く、捕まえるのがとても大変で、1匹しか捕まえられませんでした。
繁殖期は6月から7月頃で、湖や川の浅瀬にオスとメスが多数集まり、砂礫の中に産卵します。
ハスはコイ科魚類の中では、唯一の完全な魚食性の淡水魚で、針江川では、ナマズと同等な
ほど食物連鎖の上位に立つ存在です。
この個体は、輸送中に残念ながら死んでしまいました。
長時間の輸送の間、何度もクーラーボックスのフタに激突していたので、次回輸送する場合は
ぶつかっても傷つかない方法を考える予定です。