東白川タカブ研究会 雑記帳

山里の伝統食「ヘボ」の文化と、山里の暮らしを伝えます

砂糖水を与える時の注意点

2011年08月28日 | 雑記帳
8月28日(日)曇り時々晴れ   今朝の気温20℃

このところヘボハウスでは砂糖水の消費が多くなって来た。今までの経験で感じている事だが、砂糖水の消費が多い時は、巣の規模が大きくなっている事が多い。このまま消費量が多くなっていくと、巣の重量は近年に無く好調に推移する事は間違いない。しかし、砂糖水の与え方を間違うと大変な事態を招くことがあるので注意が必要だ。砂糖水の容器を洗わずに汚れたまま使用すると、ウイルスなどの有害な雑菌の繁殖場所になる。ミツバチに多くの病気がある事が知られているが、ヘボの場合はそれがあまり知られてない。とは言ってもミツバチがかかる病気にヘボも感染することは予想できる。多くのヘボが集まって砂糖水を吸飲していく器は、感染を招く可能性は極めて大きい。器が不潔な状態であれば、ヘボハウス全体に病気が蔓延してしまうことにもなる。私の場合、夜間、暗くなってから器に残った砂糖水を廃棄、器を綺麗に洗って翌朝に備えるようにしている。

今年のヘボちゃんの気質

2011年08月24日 | 雑記帳
8月24日   水曜日   曇り後雷雨  今朝の気温20℃

このところ雷雨が頻繁に来ている。昨日は下呂市で物凄い豪雨になった。幸い被害は少なかったが、飛騨川の水量は物凄い事になっている。この水量では急流を住処にしている鮎でさえ流されているのかもしれないし、ヘボの巣の幾つかは潰れているのかもしれない。
今日は五時に帰宅した。ヘボハウスに入ると、砂糖水は空っぽ。今朝なみなみ3リットルを満たしておいた器なのだが、すごい飲みっぷりだ。キイロスズメバチが干上がった器をなめ回っていた。ピンセットで摘んでは捕殺したその数は12頭。キイロスズメバチ巣も確実に大きくなっているから、働き蜂も多くなり、幼虫を養う為にやってくるのだ。
それにしても今年のヘボちゃんは気が荒い。一頭のキイロスズメバチに小さな体のヘボが飛びかかると、一気に他の三羽が加勢、一分程でキイロスズメバチは動かなくなってしまった。ふと目をやった床にはキイロスズメバチの死体が5~6........。まだかすかに足が動いている奴も居る。こんなときのヘボは興奮しているから、誰であろうと構わず刺して来る。餌のブラックタイガーを吊るして、慌ててハウスを飛び出して来た。

巣の全部が健康に営巣

2011年08月21日 | 雑記帳
8月21日(日)雨時々曇り 今朝の気温20℃

秋雨前線がかかっているとかで天候不順だ。適当なお湿りと温度があるから裏の畑は草が繁茂して荒畑になってしまった。近所の迷惑にもなるから、なんとかしなくてはならないが困ったものだ。なんだか今年は用事が多く、自分の時間が思うように持てないから不満が募る。朝夕にヘボハウスを覗くのが楽しみの一つであり、癒しの時間にもなっている。今年は飼育している巣の全部が、健康に営巣している。例年なら一巣や二巣の通いが怪しくなって、廃巣の経過を辿るのだが、気温が異常に高い日が続かなかったのが幸いしたのか、他の原因があるのか順調に推移している。通いも順調で日増しに餌の消費量も増えて来ている。特に砂糖水の消費が例年に比べて多い。現在ハウス内で飼育しているのは8巣、外で飼育しているのは5巣だが、砂糖水は最近4リットルを飲み干してしまう。雨の時は何故か砂糖水の消費が多くなるが、一説には雨降りは花蜜が得られないからという意見もある。



コロニー判別の第一段階

2011年08月11日 | 雑記帳
8月11日(木)晴れ時々曇り 今朝の気温24℃

盆休みも、以前からのこまごまとした用事や約束事から、蜂追いは出来そうもない。ちょっと辛いがこれも今年は仕方がないことと諦めの境地だ。いつもと同じく早朝4時半には起き出して、蜂の世話を開始する。つい先日まで、この時間には外は明るくなっていたのだが今は薄暗い状態だ。日が短くなっているのは寂しい思いもするが、働き蜂の数は日を追って増えて来る。今まで同じような通いをしていたコロニーも、次第に差が生じて来る。よく通うコロニーと普通の通いのコロニーの判別が容易になって来たのだ。来年の女王を確保するコロニーの判別の第一段階である。今のところ4巣が女王蜂捕獲候補コロニーだが、昨年と比べると、少し寂しい通のような気がしてならない。

惚れ惚れする美人

2011年08月07日 | 雑記帳
8月7日(日)晴れ時々曇り 雷雨   今朝の気温23℃

このところ、きまって雷雨がある。白川は減水すると直ぐに水嵩が上がってくる。もちろん過激に降りすぎて災害になった地域もあるのだが、白川だけに留まらず、今年の水利は随分助かっているには違いない。今日は日曜日だったが、私用で休日が潰れることになっていた。ところが急な展開で2時間程暇な時間が出来た。もちろん考えられる事はヘボ追いである。直ぐに会員の一人に電話したが、既にヘボ追いに出陣中。仕方なく一人で出かけた。餌をバラまいて数分。直ぐにホレボレするようなグラマー美人がやってきた。そう、あの万葉の一下り「すがる、おとめの.....」なんとかである。一度餌を持たせて飛ばすと、これがまた気持ちのよい運び方である。二度目の飛来に持たせたビニール製の15センチの目印を苦もなく運んで15メートル程先のブッシュの中にストン。この付近に落ちたとばかりに、下木を切り開いて接近中に右手甲に覚えのある痛み。即座に反転してかけ下ったが、もう一発。手の甲に痛みが、すぐに払いのけたが、蜂から抜けた針が突き刺さっていた。興奮時は蜂がブンブンと乱舞しているのだから、この時が発見のチャンス。すぐに見つかった通い穴は楕円形で、短円2,5センチ長円4センチの見事な物。掘り出した巣は18センチの箱に外被を削って、何とか収まったのだが、興奮した働き蜂の数に圧倒されてしまった。

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