東白川タカブ研究会 雑記帳

山里の伝統食「ヘボ」の文化と、山里の暮らしを伝えます

特大のカワムツ

2011年07月31日 | 雑記帳
7月31日(日)曇り 今朝の気温21℃

今日は地区の行事「環境整備」があっためヘボ追いは出来なかった。環境整備といっても道路とかお墓の草刈り作業が中心で、午前中に完了した。それから集会所に集まって懇親会、全日程が終了したのは午後3時だった。ヘボ小屋を覗くと、昨日Mさんからもらった魚の切り身が殆ど無くなっていた。骨だけになった魚に、執拗に齧りつくヘボが可愛い。もちろんすぐ補充してやったが、涼しいせいかよく餌を食べる。特に砂糖水の消費が多く、皿に継ぎ足してやっても直ぐに飲み干してしまうから頼もしい。昨日もらった魚はカワムツ。特大サイズに驚きだったが、なんとこのサイズは頻繁に釣れるのだとか。昔は白川に沢山いたものだが、最近は小さなものしか見かけなくなった。カワウや鷺、カワアイサが白川にやってくるようになってから、極端に雑魚が少なくなってしまった。
このカワムツは、「東白川タカブ研究会滋賀県支部」の牧野内さんと松井さんが捜索方法の勉強に来るとの事で、餌として持参してくれたものなのだが、どうやら松井さんは腕達者な太公望でもあるようである。今日は二人から送られて来るレポートをUPする予定だったのだが、まだレポートは送られてきていない。明日にでも送られて来るといいのだが。

ヘボ追いと谷川の素麺

2011年07月30日 | 雑記帳
7月30日(土) 曇り時々晴れ 今朝の気温21℃
昨日はちょっと遠方に足を伸ばしてみた。もちろんヘボの営巣状況を見にである。生息調査なんて大それたもんじゃないのだが、今年はどんな塩梅か知りたくなるのがヘボキチというやつだ。イケさんツウさんにアイさん。兎に角、狩猟本能は人並み以上に優れているというと聞こえはいいのだが、単なるヘボキチ。世間様から冷ややかな目で見られても気にならない重症患者である。全員が足腰だけは自信がある猛者ばかり。ちなみに幼いころ体育の成績だけは優秀。私は体重さえ落とせば彼等と肩を並べる事が出来るのだが、蜂に目印を持たせる役柄だからさして問題は無い。一羽の蜂が飛来すれば、即座に戦闘態勢。連携プレーは鮮やかなもんだが、とにかく騒々しい。『いったぞ~!そこそこ!ツウさんの頭のうえ~~!』 300mくらいの距離なら二回も目印を持たせればゲームセット。明け方の雨で遊び始めたのは午前9時ころだっただろうか。午前中に3巣を見つけて掘り上げたが標準サイズのソフトボール程度。毎年この時期になるとスイカの小玉程度の物が数個は見つかるのだが、今年はおしなべて小さい。お昼は決まって谷川のセセラギで素麺である。ツウさんのお得意、おはこがこいつだ。谷川の冷水で洗い引き締めた麺は最高である。携帯ガスコンロと調理器具は持ち歩くのが常となってしまっているから恐ろしい。昼食は絶対に一時間はかけて楽しむから、ヘボ追いと同様の楽しみになってしまった。午後から少し場所を移動して餌をバラまいた。これに数分の時を置いてヘボがやってきて、50mほど飛ばしてすぐに発見。こんな調子でヘボは四方八方へと飛んでくれた。今年もここはヘボの濃密な生息が確認出来た。美味しい食事と蜂追いで、夕方まで楽しく遊ばせてもらった。

木イチゴと色づいた葉

2011年07月26日 | 雑記帳
7月26日(火)曇り時々晴れ夕方雷  今朝の気温24℃

日曜日のイベントで新巣に出かけた時の写真ですが、私の手違いで、サワラとアスヒの写真と勘違いし、木イチゴの写真と間違った、写真を送ってしまいました。ごめんなさい。さて、この赤いイチゴの写真ですが、ちょっとした裏話があります。去年、新巣でヘボ追いをしていた Iさんが、この木イチゴが原因で熊と至近距離で遭遇してしまったのです。熊さんは木イチゴが大好物。甘酸っぱくて沢山実る事から、野生鳥獣にしてみれば、ありがたい食料なのです。この他にも木イチゴには黄色の実を付ける物もあって、こいつは更に甘くてジューシーなことから、熊さんが子供連れで食べ漁りにやってくるのです。どうやら裏木曽あたりから、付知、加子母、東白川へと食べ歩き、実を食べ尽くすと元の住処に帰って行くようです。ヘボ追いの時期とこれが重なる事から注意が必要です。熊と言えば、私の持ち山に白川町との境に、大きな岩が重なっているところがあります。地名は「字奥橋」、白川を挟んで反対側に「字熊の穴」。その岩の重なりには隙間があって、実は熊が仮のねぐらにすするには充分な場所です。ねぐらに熊がいると臭いでわかります。なんとも言えない悪臭が鼻をつくからです。こんな時は静かにその場所を離れるので、まず滅多に遭遇する事はありません。熊は生息数が減少している事は考えられません。昔だってドングリや他の木の実の不作な年はあったはず。不作豊作に限らず、里山に進出している事実は歪めません。熊の縄張りを見ても奥山から里山にまで広がっています。もちろん奥山を追われた個体です。鹿、猪、ハクビシン、アライグマ、山間部に暮らす人々の細々とした菜園は彼等の宴会の場所にされていますから、たまったものではありません。良い対策は無いものでしょうか。そして、写真をもう一枚。早くも紅葉を見せる灌木がありました。山に入っていて、こんな景色を目にするとちょっと気が休まる感じがします。






写真を2枚紹介します

2011年07月25日 | 雑記帳
7月25日(月)曇り時々雨 今朝の気温20℃

昨日今日と、天気が愚図ついている。涼しいのは良いが、降ったり止んだりではヘボ追いの邪魔になるだけなのだが、お百姓さん達には恵みの雨なのだから、お叱りを頂戴してしまうかも。このところ飼育しているヘボ達は、働き蜂の数を急激に増やして来た。食べる餌の量も増えて来たが、砂糖水の消費が例年に比べて多いような気がする。今日は写真を2枚載せてみた。一枚はヘボ追いの舞台となっている東白川村の「新巣地区」の山の植生を表すものだ。葉っぱの小さいのがサワラ。昔から、おひつ、寿司桶などに使われて来た。この材料は柔らかくて曲げ物に適している事、物を腐らせないことや、適度に湿気をとり、御飯をベタベタ感から適度な美味しさにすることなどが知られている。そして葉っぱの大きなやつがアスナロ(アスヒ)両者とも檜に似ているが材質は全く違う。明日はなろう檜にと頑張っているのがアスヒなのだそうだが、コイツは捩る事が欠点だが、なかなか腐らないのが嬉しい特徴だ。だから荷重がかかる土台などに使うと良いとされている。標高600~700mの植生は素晴らしいものがある。そしてもう一枚はチャイロスズメバチである。ピンボケしているが、貴重な一枚です。





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2011年07月24日 | お問い合わせ
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