東白川タカブ研究会 雑記帳

山里の伝統食「ヘボ」の文化と、山里の暮らしを伝えます

自然繁殖巣とヘボ抜き

2011年11月20日 | 雑記帳
11月20日(日)晴れ時々曇り

山で飼育していたヘボの巣を見に行った。発見した巣をそのまま放置したのではなく、一旦堀上げて移築したものだ。なぜ移したのかと言うと、元々巣食った場所が大勢のヘボキチが訪れるハンター銀座だったからである。この巣、なかなかのもので、なんとか人の手にかかる前に自分の山に移し自然に通わせ、自然に繁殖活動をさせようと試みたかったからである。ところが、この巣、時が過ぎてもなかなか活発な通いをしてくれなかったことから、半ば諦めていた。とは言え気になっていたので、山の境界回りの途中に立ち寄ってみたのだ。日中の暖かい時間帯だったこともあって、まあまあ飽きない程度に出入りしていた。飼育した蜂とは違って、体格も小さく、飛び出す羽音も優しい。時折雄蜂が飛び出し、女王も離巣していた。女王は巣の出口から一直線に檜の梢に消えてゆく。育った家に何の未練もなく飛び立ってゆく。このような巣を3巣移築していたが、一巣は廃巣してしまった。

今日は面白いお便りを頂いた。これは、皆さんご存知のコンプレッサーを使った「ヘボ抜き」のお話しである。一般には空気の圧力を調整して、タマネギの袋などに入れて抜くのが知られているだが、この場合は幼虫があちこちに飛散しないように透明の樹脂で出来た「ヘボ返し」が取り付けられている。二つの口があるところから察すると、奥さんと二人で仕事する事が出来るようになっているのだろうか。


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今井さま

まだまだ思案中であり、改良点が有るかと思いますが現状での状態で、作業中と製品の写真を添付します。エアーの先を巣穴に吹きつける事で子が飛び出します。エアーの調整用バルブ及び飛び出す時のカバー付きに成っています。金額は現状で各部品代及び製作費等で12,000円で考えています。現状で良ければ製作します。製作の再はカプラ等タイプについて打ち合わせします。

鈴木春和











二宮君の今年の成果

2011年11月08日 | 雑記帳
11月8日(火)晴れ

二宮君から報告がありました。以下、掲載します。

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<今年の成績他>

お世話になります。ヘボコンテストお疲れさまでした。今年の結果を報告致します。

自宅飼育分 (3個)
・A 植巣日時 7/2  開巣 11/6   1650g 女棚 1段目Φ30抜け有り。
・B 植巣日時 7/3  開巣 11/7     2530g Φ50
 *通いの状態から3kgを期待したがダメでした。昨年は飼育1個で3.6kgと記録更新したが、
  やはり3個は飼い過ぎか?
・C 植巣日時 7/17  開巣 11/6(大会) 2170g (実質2kg越え)
 *大矢さんの話では女王出ていたとの事。

同じ集落の岩田さんの巣(1個) メ~テレで放送分
・ 植巣日時  7/17  開巣 11/5     1920g  女王出無し(ベスト)

潮見地区 3人仲間自然飼い(5個)
・ 植巣日時 7/9~7/24 開巣 11/3
  2.2kg  1.6kg  1.5kg  1kg  0.6kg  ABE 1.4kg/個
*1.6kgだけがが女王Φ30抜け残りは抜け無しでベスト。

林君(3箱)
*未だ未開。
 *1箱は巣が余りにも小さかったため、2個の巣(小箱2箱)をそのまま箱に収め飼育中。

(総括)
 *今シーズンは廃巣は1個も有りませんでした。また自宅巣が全部順調に育ったのも初めてでした。
*潮見地区の自然巣はかなり小さなものばかりだったとの事。

<お知らせ>
メ~テレ 夕方のニュース情報番組「UP!」テレビ放映の件
 *11/9(水) PM6:17頃から大クマとヘボの開巣の状況が放映されます。
        可児市長洞地区のヘボ飯(ネギ入り)の作り方も有ります。一度試して下さい。
                            
                                      文責 二宮

ヘボの巣コンテスト

2011年11月06日 | 雑記帳
11月6日(日)雨時々曇り 今朝の気温15℃

ヘボキチ達の今年の集大成のフェスティバル、「ヘボの巣コンテスト」が白川クオーレの里で開催されました。生憎の雨で出展数も、来場者も少なかったのですが、流石にレベルは高く素晴らしい巣が出展されました。今年の温かい気候のせいか、東白川より南の地域では女王蜂の巣盤が作られていなかったり、まだ時期がはやいのかと思える巣も出品されていました。記録は次の通りです。

優 勝  安江 律平   6,010g

準優勝  早川 貴典   5,780g

三 位  早川 直之   5,130g

四 位  早川 利ひろ  4,230g

五 位  安 江 尚   3,970g




優勝した安江さんの巣




飼育箱から取り出された巣の数々


生憎の雨 テントの中での観戦

ヘボの巣コンテストを前に

2011年11月03日 | 雑記帳
11月3日(木・祝)晴れ 今朝の温度8℃

今年は温かい日が続いて、夏日になる地域もでている。なんだか異常な様子だ。飼育しているヘボのコロニーもやっと女王を排出し始めた。例年より一週間は遅れている。もちろん働き蜂は盛んに餌を巣に運んでいるから、まだまだ巣は拡張されているのであろう。今週末の6日(日)には白川町のクオーレの里で東白川タカブ研究会主催のヘボの巣コンテストが開催される。参加申し込みや、出来映えの報告など、様々な理由をつけ、私の飼育場所にもヘボキチ達がやってきて下馬評が展開さしている。今年を振り返っての感想だが、花アブが少なかったことや、例年に比べヘボの巣が多かった事とか、途中廃巣が多かったことなどが話題に上った。途中廃巣に至る経過には幾つかの共通点が見つかって来た。もちろん付近での農薬消毒の場合は、飼育している巣のほとんどが被害を受けるのだが、これらの場合は、健全に通う巣の傍らで廃棄してしまう巣のことである。これらの巣は7月初旬に飼育箱に入れ、蜂の数も次第に多くなり順調な仕上がりを見せていたにもかかわらず、ある日、突然に子捨てが始まり、羽化した働き蜂も体が麻痺状態に陥り、地面を這いずり回る現象が起こる。やがて、子捨ては頻繁に行われるようになり、通いバチも次第に少なくなってくる。そして終盤と言ったことになるのである。以前、私はミツバチに用いる薬を使ってみたことがある。状況は改善されたかに見えたが、廃巣はしなかったもののコロニーは小規模のままであった。

※今日は串原でヘボの巣コンテストが開催されました。記録は全国地蜂連合会のHPに記載します。