東白川タカブ研究会 雑記帳

山里の伝統食「ヘボ」の文化と、山里の暮らしを伝えます

自然の掟

2012年10月23日 | 雑記帳
10月23日(火)雨   今朝の気温  12℃

今日の雨で白川で育った鮎が殆ど下って行った事と思う。婚姻色に染まって、お腹を卵でいっぱいにした鮎達は、
海に近い河口部に下るために増水を待っていたのだから大挙して落ちて行った事だろう。
とは言っても。途中には張り網が待っていて、順調に産卵場所に辿り着けるのは運の良い一部の魚達だ。

このあと白川は銀毛アマゴが群れを作って海を目指す。白川は再び在来の魚達だけの寂しい川に戻って行くのだ。
このように寒い冬が迫って来ると、ヘボちゃん達も新女王を排出して終盤を迎える事になる。
飼育しているヘボはまだ少し命を長らえるのだが、自然かのヘボ達はそろそろ終盤を迎える事になる。
夏の間に発見してのに残して来た巣も、全部が営巣を続けているわけではない。
何らかの病気?で廃巣したもの、そして写真のようにハチクマや動物の餌となってしまったもの、
山奥まで林道が入ってしまった今では最大の敵は人間であろうか。
最後の最後まで営みを続けることが出来るのはほんの一握りにすぎない。


ハチクマに掘られた巣穴



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伊那市地蜂愛好会のコンテスト

2012年10月21日 | 雑記帳
10月21日(日)晴れ 今朝の気温12℃ 権兵衛峠頂上4℃

伊那市地蜂愛好会の小木曽会長から、全国地蜂連合会長として挨拶せよとの要請があって出かけてきました。
場所は以前ヘボサミットが開催された『みはらしファーム』です。午前5時半に東白川を出発。
途中福島の道の駅で小休止、権兵衛峠では紅葉が始まっていました。
しかし温暖な今年は、少し色付が遅い感じで、期待外れとなってしまいました。

伊那市地蜂愛好会の皆さんは巣の場所の捜索でも、飼育の技術的とか女王蜂の捕獲、
越冬などの技術や新しい発想など、どれをとっても抜きん出た組織として、他のヘボマニアの皆さんの憧れの的なのですが、
そんな卓越したプロ集団の皆さんをもっても今年の記録はふるいませんでした。

昨年の優勝者は小木曽会長で巣重5キロを遥かに超えていて、追従する皆さんも5キロ台と言う成績でしたが、
今年の優勝は3、535キロでした。巣盤を調べて観ると、女王の巣盤が形成されていないもの、
三日月状に幼虫が産卵されて育つのにランダムに抜けてしまっているもの。繭となっているものはあるのだが、
三齢以下の幼虫がいない巣盤が目立った事などが気がかりなことでした。
特にその状態が顕著な巣を出展された方に聞いたのですが、子捨ての症状は見られなかったと言っておられました。

私のヘボハウスでは、最高に通っていたコロニーが突如として子捨てを始め、徐々に衰退して廃巣に至ったものが3例ありました。
私は日本ミツバチを昨年から飼育していますが、そのうちの一群が突如子捨てを始めました。
ウイルス病の一種であるサックブルードウイルスによるサックブルード病に似た症状です。
現在ではその症状が治まり、何とか立ち直っていますが、
飼育する為に与えている砂糖水の容器にはミツバチもヘボも同じ容器で集餌していきます。
伝染はこの場合に簡単に起きると想像出来るのですが、なんせ確かめたわけではありませんから、単に想像の世界での事です。

最後の写真は蜜蝋でこさえた女王蜂のレリーフです。この蜜蝋は溶かしてミツバチの待ち受け箱に使ったり、
化粧品やロウソクなどに加工されています。高価なものです。

優 勝  栗林 秀吉  3,535キロ
準優勝  小木曽大吉  3,405キロ
3 位  杉崎 収一  3,120キロ








ヘボコンテストのお知らせ

2012年10月14日 | タカ研のイベント
*ヘボコンテストのお知らせ*

<期日>  
11月4日(日)雨天決行
   
<場所>
岐阜県加茂郡白川町泉クオーレの里(道の駅)

<日程>
08時30分  受付開始
09時30分  開会式
10時    審査、巣の取り出し

12時    昼食

13時30分  結果発表  
      表彰式
      閉会式
      餅投げくじ持ち景品引き換え

<参加条件>
参加協力金 会員  1,000円
      一般  2,000円

<審査対象の巣>
シダクロスズメバチ又はクロスズメバチで容器で飼育したもの。
自然巣を掘り取ったり、自分で燻して取り出した巣を持参しても受け付けません。
巣の取り出しは係員が行い、巣の計量も係員が行います。
一人一巣の出品とする。複数の巣を出品出来ません。
   
<会場での飲食>
クオーレの里、白川茶屋のバザーがありますので、弁当や飲み物の販売があります。

<巣の販売>     
値段設定は後日協議します。


※他業者又は個人における会場への巣の持ち込み販売はご遠慮下さい。


<以下タカブ研究会会員へのお知らせ>
※前日の準備は天候の良否に関わらず午後1時から行います。
※当日の朝の集合時間は7時半とします。