DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[Songs from the Sparkle Lounge] 重厚感 < ライブ感 な作品

2008年05月25日 | 洋楽HR/HM
DEF LEPPARDの新譜『Songs from the Sparkle Lounge』を聴きました!オリジナルアルバムとしては、2002年の『X』以来6年ぶりということで、長かった!!といわけで早速レビューします。

まず最初に言っておくと、『HYSTERIA』『ADRENALIZE』『EUPHORIA』のような彼らお得意の重厚で緻密なアレンジによるハードポップを期待して聴くとガッカリすると思います。どちらかというと、『PYROMANIA』『SLANG』のようなライブ感あふれるハードロックに、『YEAH!』(レビューはコチラ)のフレーバーを振りかけた感じ。

ソングス・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ~デラックス・エディション(初回生産限定SHM-CD仕様)(DVD付)
デフ・レパード,ティム・マッグロウ
UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)

スタジオでのサウンド職人よりも、
ライブバンドとしての側面が強く出た作品


私の第一印象としては、前作『X』の方が好きかも、って思いました。
ただ、繰り返し聴いてみると、今までの彼らの通ってきた道が凝縮された感じにも思えてきました。

全曲を簡単に触れてみると、、、
1、6曲目はあの問題作『SLANG』に入っていてもおかしくなさそうなダーク&モダン系なロック。
2曲目「Nine Lives」は、LEPPSの代表曲「Photograph」のような雰囲気が漂っています。今作におけるキラーチューンですね。
3曲目「C'mon C'mon」は、かなりグラムロックな仕上がり。
4曲目はHAREM SCAREMの問題作『Voice of Reason』収録の「BLUE」みたいです。
5曲目「Tomorrow」は『X』に入ってそうなポップチューンだけど、ちょっとフックが弱いかなー。
7、8曲目は『EUPHORIA』以降のLEPPSの典型的な小粒ナンバー。
9曲目はL.A.メタルみたいなイキのいいゴキゲン疾走ロック。
唯一10曲目「Come Undone」が、『HYSTERIA』『ADRENALIZE』『EUPHORIA』に入っていてもおかしくないかな、という感じです。
11曲目「Gotta Let It Go」は『High N' Dry』を思わせるような硬質なロック。

恐らくかなり賛否両論分かれる問題作であると思います。特に、ポップスに振り切れた前作の『X』にガッカリしてしまった人にとっては、「おいおい今度はロックに振り切れすぎだよ~」と思ってしまうかも。でも、本作はライブで、とても真価を発揮してくれそうな予感がします。

本作のキラーチューン、「Nine Lives」ぜひ聴いてみて下さい!

●Def Leppard - Nine Lives


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