今回は 新発見・初公開の逸品があるということで
「狩野派 永徳の後継者たち」を見に、京都国立博物館に、
台風が午後から来るといわれる中 出掛けました。
最近発見され初公開の「北野社頭遊楽図屏風」 孝信筆
北野社や経堂の前で酒宴や踊り、慢幕の中で食事を作る姿が
面白可笑しく克明に捉えられています。
又、新発見・初公開の「槇に白鷺図屏風」 山楽筆
桃山時代の金碧大画で現存するのは極めて少なく、
発見は奇跡に近いといわれているそうです。
これも初公開の「源氏物語図屏風」も、
桐壺から野分まで25場面が王朝文化らしい華やかさが
描かれています。
永徳から探幽まで狩野派400年の歴史を、各所の寺宝・所蔵品も
展示され興味が尽きませんでした。
同時に平成知新館も、中国陶磁・天皇の書 宸翰・曾我蕭白・婚礼衣装と
盛りだくさんのいにしえの文化にふれることができました。
4月16日 突然亡くなられた白川道さん。
名前は知っていましたが、本は読んでいなかったので早速図書館へ。
大手家電メーカーや広告代理店などを経て投資顧問経営。
1991年 投資家から現金をだましとったとして実刑判決。
バブル時代の株の世界の経験を描いた「流星たちの宴」で
作家デビュー。
収監された過去がある作家を描いた「神様がおりてくる」を
3月に刊行したばかり。
「最も遠い銀河」は運よく、棚に別に置いてあり借りることが
出来ました。
元刑事と過去がありながら出世していく建築家の心理描写に
夜が更けても本を閉じることが出来ませんでした。
しばらくはこの作家の本ばかりを読むことになりそうです。
ガウディと井上雄彦 コラボレーション
安藤忠雄設計の美術館 すぐ奥には海が見え吸い寄せられる入館しました。
先ず目に付いたのが、セザール(フランス)のオブジェ
阪神淡路震災復興10年 被災者を励まし、文化の復興を支援するとの趣旨で、
パリの象徴エッフェル塔の廃材を板状に再生した彫刻を寄贈 テーマは「再生」
ガウディは、今なお造り続けられているサグラダ・ファミリア聖堂をはじめ、
グエル公園、カサ・ミラなど独創的な作品を遺しました。
外見では分からない丁寧な設計図、模型 家具など見て、益々スペインに
行ってみたいと思いました。(実物を模したイスに掛けてきました。木の暖かさ
包み込まれるようでした)
一方、井上雄彦は人気の漫画作品(残念ながら知りませんでした)ばかりでなく、
東本願寺に親鸞の屏風絵を描くなど、漫画家の枠におさまらない様々な活動を行い、
2013年日西交流400周年親善大使に任命。カサ・ミラの一室を1ヵ月アトリエにし、
ガウディの偉業と人間像にせまろうとしたようです。
自ら長さ10メートルの和紙造りに挑戦、それに墨で描かれた作品は素晴らしい
ものでした。