みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2017年隠岐旅行 - 1日目その3

2017-11-25 17:28:29 | 2017年8月隠岐旅行
前回、予想外に書きすぎてしまったので、まさかの初日だけで3本目です。

さて、前回は鬼舞展望所→赤尾展望所→摩天崖→通天橋と観光しました。
今回は通天橋を見終わったところからスタートです。

本来なら次の場所あたりから始めるのですが……。


通天橋から引き上げる途中、ふと左手の崖の上(摩天崖-通天橋 間の遊歩道の一部)に人が。
……なんか、降りてこようとしているようですが、すごくゆっくりというか、もはや立ち往生というか……。

運転手さんも、下りで膝に来ちゃって動けなくなっちゃったのかな、なんて行ってます。
ちなみに軽装の女性と見受けましたが、なにぶん谷を挟んでしかも向こうの方が数十メートル上にいるので、こちらとしてはなんともしようがなく。。。

ちなみにもう最終バスが出ちゃいますが……。


幸い遭難のニュースは流れませんでしたので、自力でなんとかされたようですね。よかった。




さあ、後ろ髪を引かれつつも移動です。
次は、町に入ったところにある「由良比女神社」(ゆらひめじんじゃ)です。西暦842年には記録(『続日本後紀』)に出てくる古い神社です。


ここはイカにまつわる言い伝えが残っていまして、なんでも、女神(由良比女命)が芋桶に乗って隠岐に渡ってくるとき、
手を海につけたところいたずら好きなイカがその手を引っ張ったんだとか。
以降、その罪をあがなうために毎年大量のイカが神社前の浜に押し寄せてくるという。



イカ的に見ると、ちょっと手を引っ張っただけで、その後未来永劫一族に大量の生け贄を強いられるとか、理不尽にもほどがありますね。
さすが神は理不尽なもの。

実際、この神社の前の浜(イカ寄せの浜)には、近年減ったそうですけどほんとにイカが来るそうです。
郷土資料館的な建物で、映像資料も見ましたが、冗談抜きに浜へイカがきてました。


で、この神社はそうした関係上、イカがモチーフのものがあります。
石灯籠。イカが彫られています。


拝殿の上。同じくイカ。


そして正面から神社に向かって右手の小山の中には……。
これ、小さいお子さんはトラウマものだと思うんですよ……。


あと、敷地内に土俵があります。隠岐は相撲が盛んなんですよ。




全体的に広めな印象で、静かで涼やかで、大変雰囲気の良い空間でした。
なんか運転手さんが早く次へ行きたい感を出して巻きにかかっていたような印象もありますが、まあ確かに次は山ですからね。

というわけで、次の場所へ。
次は本日ラスト、焼火神社です。


ここ、山の中にありまして、そこに行くための公共交通機関も存在しないため、タクシーまたはレンタカー(さすがに自転車は無理だと思う)が前提となります。
とてもインパクトのある神社なのですが、行きたい方は、必ず足下がよいときに行くよう心がけてください。また、山を歩ける服装であること。特に靴。

写真は神社へ続く山道の入り口にある駐車場あたりから、問題の山道を写したものです。
写真のさらに左手には、竹製の杖も用意されています。


運転手さんは「お客さんなら大丈夫でしょう!」と言ってくださいましたが……ここだけの話、結構いっぱいいっぱいでしたよ!?


余談ですが、ここは場所が浮いていることもあり通常の観光ルートからは外れています。
つまり、これまでの流れから言うと、どうせ誰もいません。

……そのはずだったんですが。
まさかの先客あり!駐車場に車があります!
なんか、ここまでず~~~っと誰もいないパターンが多かったので、無意味にうれしいですね。



さて、山登りです。
途中に休憩所(ベンチ)がありますので、写真をパシャリ。左は知夫島。右はここ西ノ島の南端です。この山が中央火口丘、周囲が外輪山であるとわかるショットですね。


さらに進んで鳥居。まだまだ。ちなみに前回の投稿でも写っていますが、前にいる方は運転手さんです。


社務所(ただし今は住んでいない)の石垣。頂点部分の角度が急です。ここまでくれば、もうあとは平坦です。がんばりましょう。


ちなみにここで、別グループ3人組とすれ違いました。駐車場にあった車の持ち主ですかね~。
すれ違いざま、挨拶されました。登山家のしきたりをわきまえてますね。ちなみに私はわきまえていないので、少々反応が遅れてしまい申し訳ないかぎりです。

左は中ノ島、右は知夫島。外!輪!山!!




さあ、いよいよです。
この神社、実は本殿が岩山のくぼみに作られており、あたかも山にめり込んでいるように見えるのが特徴です。ちなみに重要文化財。


ちなみに写真右手の杉はご神木。とても高いです。


上は岩山。ドローンで調査したところ、ここだけ岩がむき出しになっているのだとか。
よくまあ、ここを見つけて、しかも神社を建てたものです。



隠岐はかつて、北前船など交易の中継地点として活用された歴史があり、この神社も航海守護の御利益で信仰を集めたそうです。
登り初めてすぐのところにY字路があるのですが、神社と反対方向に行くと、江戸時代の8隻転覆事故の慰霊碑があります。


正月だかには、信者は麓から列をなして参道を登り、神社にお参りしたんだとか。
真冬の隠岐で山に登るとは……すごすぎる。ちなみに参道とか林道とかで運転手さんから面白い話を聞いたんですが……しまった、忘れた。



隠岐には古い歴史を持つ神社が数多くあります。
これは西ノ島だけの話かどうか確認していないのですが、廃仏毀釈で結構な被害が出たそうです。
で、そのときに「うちは神社ですので!!」とかって看板を付け替えるようなことがあったのだとか。
とはいえ、当然被害はあったのですから、もったいない話ですよまったく。

というようなことを、翌日の予定を運転手さんと話しているときに聞きました。
翌日は、午後は自転車で神社巡りを予定していますので。



さあ、ついにタクシーを使って見に行こうと思っていた場所は回り終えました!
すごいですね、ほんとに周り切れちゃいましたよ!

というわけで、お宿に到着です。
さて、ここで気になることがありますね?
そう、タクシー代です。だいたい4時間くらいぶん回しましたからね。あとでざっくり距離を調べたら、50km超えてますよ。


お値段:25,300円(あれ、25,600だっけ?)

あれれ?お安い?
正直、予想より少しお安かったので驚きました。
とても楽しい観光でしたので、お礼も兼ねてお支払いは26,000円で。

本当にありがとうございました。



さあ、お宿です。
今日明日の2連泊お世話になるみつけ島荘さんです。



実は両親と私は一度隠岐に来たことがあります。私が1歳くらいの頃らしいので、もちろん私は覚えていないのですが。
とはいえ、そういえば昔、フェリーの映像(8mmビデオテープ!!)を見せられた覚えならあります。

そのときも西ノ島に泊まったのですが、その際は「ホテル隠岐」というところでした。
今回は少し離れた「みつけ島荘」です。
このお宿を選んだ理由は色々ですが、なんとなくご飯がおいしそうなイメージが合ったのが主因でしょうか。

ただ、怖さもあったんですよね。
観光パンフレットの自己紹介文には「新鮮魚介類を当館ならではの調理法でお出し致します。」とありまして……その、独自路線が吉と出るのか凶と出るのか。

……というような不安をタクシーの運転手さんに話したところ、
ただ単に、島の昔ながらの調理法や料理を提供しているだけだとわかりまして、むしろそれなら願ったり叶ったりです。



私は3号室「ひらめ」でした。(客室は2階)
山側か海側かドキドキしてましたが、無事海側でした。
忙しいときにお一人様に対してここまでのお計らい、本当にありがたいですね。

これは窓からの眺め。中央に見えているのは見附島と言いまして、かつて後醍醐天皇が隠岐に流されていたときに、監視の兵が置かれたのだとか。
余談ですが、左手奥の建物(イカマーク)がフェリー乗り場系兼観光案内所。右手奥の山は、実は向かいの中ノ島です。近い。


お茶請け。こういうご当地感のあるものって、いいですよね。


2階廊下の談話スペース。


お部屋のご様子


とかなんとかやっていましたが、さすがに体力が尽きてダウン。19時頃の夕食まで畳で大の字です。


と、少ししたら夕食の準備ができた旨のご連絡が。
(1日目と2日目で違ったんですよね。片方が内線だったんですが……もう片方はたしか館内放送かな?。どっちがどっちか忘れましたが。)

いよいよ楽しみにしてた食事です。
なんと言っても岩牡蠣を食べたい!!
宿泊の予約を取る際にも、「別料金でも良いので食べたい」とまでお伝えしてしまいました。



じゃじゃん!!


どじゃ~~ん!!



いいですね~、素晴らしいですね~。
ちなみに私の席は一番前で、正面テレビが見えるようにという配置だったために、後ろの他のグループがどんな様子かがほとんどわかりません!!
まあでも、どうせお一人様はそうそうないでしょうけど……。



え?飲み物?
う~ん、なんかあんまりそそらないな~。
地酒(日本酒)とかが良いのに、載ってないな~。

私「いえ、大丈夫です」
仲居さん「そうですか~」

ふと気になってドリンクメニューを拾い上げる。
め、めくれるだと!!?
に、日本酒だと!!!


ハラショー


満腹です。
というかご飯をおかわりしたこともあり、料理が多くて一部残してしまいました。ほんとすみません……。



さて、あと気になるのはお風呂ですね。
こちらは少々手狭ではあります。洗い場は3人分で、湯船もだいたいそのくらいでしょうか。

3月に行った秩父旅行の時に見た露天風呂の屋外バスタブ感は衝撃でしたが、こちらは内湯ですし、そういうものと割り切れば問題ないレベルでしょうか。
なお、お湯は熱いので注意です。


次にオタク的に気になるのがテレビ(アニメ)です。
いったい今晩、何を放送するのか!?

どどん!!


……おおう。

アニメがないorz



仮に私が隠岐に住むなら、この辺の艦橋をなんとかしないと……。
……なぜ「かんきょう」の第1変換候補が「環境」ではなく「艦橋」ですかね?

さて、飲みきれなかった日本酒を部屋でちびちびやりつつ、明日以降の体力消耗に備えて早く寝ました。
……日頃なら会社を出るような時間に寝るって、すごくない??


3本目にしてようやく1日目が終わりまして、
2日目に続く!


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