隠岐旅行2日目(8月3日)もいよいよ午後の部です。
……2日目を2編も書いておいて、それでようやく午後の部というのもすごいですね。
さて、午前中の観光船を終え、浦郷でお昼もいただきまして、別府に戻ってきました。
前日に巻きで回れたおかげで、今朝は午後予定だった「西ノ島ふるさと館」をすでに攻略済みです。
これなら余裕のある観光ができそうですね。
まずは観光協会へ。
予約していた自転車を借り受けます。
本日回るのは島の東側でして、基本的に海岸沿いの平坦な道です。
なので節約ということで、電動ではなくごく普通のママチャリにしてみました。
さて、2日目その1で書きましたとおり、改訂中ということで観光案内所で地図をゲットできないというまさかのトラブルです。
幸い、西ノ島ふるさと館に掲示されていたのをスマホで撮影しましたので死にはしませんが……いちいちその写真を探さなければいけないのが手間ですね。
海岸沿いを進むだけですが、ターゲットを通り過ぎてしまっては目も当てられないですし。
さあ、まずは1ヶ所目、「黒木御所跡」です。
後醍醐天皇は一時期鎌倉幕府によって隠岐に流されていました。
その際に住んでいたところが、実は2ヶ所候補がありまして、1つは隠岐の島町、もう1つはこの西ノ島にある黒木御所跡です。
周辺には、関連の跡地もちらほら。
碧風館。
黒木御所跡は小高い丘の上にあるのですが、ここはその麓にある資料館です。
「西ノ島ふるさと館」との共通券がありますので、少し割引になります。
管理人の方がざっくり説明してくれるので、最初にお話を聞いてから回るとよろしいかと思います。
展示内容としては、書簡と絵画が中心ですね。絵画は、当時の作品というわけではなく、どなたかが描いたゆかりのシーン(油絵)が寄贈されたものです。
とはいえ、あまり詳しくないという方は入ってみて損はないと思います。
たいした広さではないので、管理人さんのお話次第ですがたいした時間は取らないでしょうし。
さあ、いよいよ黒木御所跡に向かいます。
小高い丘なので、石段はまあ、覚悟の上ということで。
石段の反対側。
鳥居があって、大変良さそうな雰囲気なのですが……軽トラさん、そこをどいていただけないでしょうか?
石段横の木。
10年くらい前に豪雨があって、この辺も少し崩れたそうなので、この切り株もそういうことかもしれませんね。
なお、このときの土砂崩れで、この山に多数の古墳(横穴式)が見つかったそうです。
その辺は、「西ノ島ふるさと館」でお勉強できます。
ちなみに石段を登らずそのまま正面に進むと海に出ます。
こんなところにも祠が。
さあ、石段を登りまして、黒木神社です。
すぐそばの展望所からのながめ。標高差をお察しください。先ほどまでいた場所は、標高1mです。
黒木御所跡。フォントがこわいよ。
5羽~10羽くらい、クロアゲハっぽいのが飛んでた。
丘の上なので当然と言えば当然ですが、案外狭い。
……ここまで狭いと、貴人が住む家を建てるにはちょっとなぁ。
さあ、次に行きましょう。
次は、「隠岐判官館跡」です。
……さっき掲載した地図だとどこで道を曲がれば良いのかまったく分かりませんね。
この辺は、まだ「まちあるきマップ」の方がわかりやすいです。
さあ、到着。
…いえ、まあ、軽く800年以上前の話ですからね。
何も残っていなくとも、なんら不思議はないですからね。
ちなみにその場で180度反転して撮影した写真。
黒木御所跡より広い。
次は「三位の局屋形跡」です。
と、途中の電信柱にこんなものが。
こうしてピックアップまでしているところを見ると、期待も膨らみますね。
道路から少し外れて、奥に進む必要があります。
右の道が気になる?
そんな余分な体力は無かった。
じゃーん
……え?
せ、せめて立ててあげて!!
なんでしょうね、このまったく活用されていない感は。
やはり、こっちを回る観光客っていないんでしょうねぇ。
実際、さっき碧風館で1人会った以外に、結局この後ず~~~っと他の観光客に会わなかったですし。
ところで、道に戻る途中にこんなナイスな情景にも出会えまして。
なんというか、こう、先にあるであろう無限の未来を感じさせてくれて大変良い感じですね。
ええ、実際には畑地が広がっていましたが。
「千福寺御在所跡」。正直、この看板を見て、「ああ、ここなのか」と誤解しました。
どうもこれは「すぐそこ」看板だったようで……。
「しからば、どこか?」と言われると、いまだに分からないんですがね。
そうそう、ちょっと隠岐の島町では気づかなかったんですが、この島のマンホール。
さすがのイカちゃん!
こういうご当地は楽しいですね~。
……。さて、気を取り直して次に行きましょう。
ただ、ここから先は冗談抜きにマニアック編です。
何かというと、神社巡りです。一応歴史の古い神社も混じっていますが、「ただの氏神様じゃね?」というものもあります。
このあと全部で5ヶ所まわりました。
■海神社(わたのじんじゃ)。
いつからあるのか、何を奉っているかもよく分かっていないという神社です。
参道入り口
途中の石段と鳥居
お手水。もう少しがんばってほしい。。。
拝殿。あっさり。
本殿
摂社
境内はかなり広く、また明るいです。
■眞氣命神社(まけのみことじんじゃ)
祭神は眞氣命。いつからあるのか不明。
海に面した鳥居。これだけでもう期待が高まります。
鳥居を背にして進みます。住宅街を。
……不安が増します。
と、ここで農作業中だったご老人(男性)に声をかけられました。
そりゃあ、あなた、観光客ですよ。この先の神社を見に行くのですよ。
この方いわく、しょせんは地元の氏神だから特に見るもの無いんだけどなあということで声をかけたようですね。不審に思われた説もありますが。
ただこうしたところから面白い話を聞けたりするものです。どれどれ。
……ふう、さすがに疲れました。
30分も炎天下に立ち話をするものではないですね。
まあ地元の人でしか分からない話を色々聞けたのでよしとしないと。
と、苦労して聞いた話ですが、うーむ、もはやあんまり覚えていないぞ??
なんか、だいたい以下のようなことを聞いた。
・昔財政難だった海士町から御神輿を買ったけど、今になって買い戻したいと言い出した。返さないけど。
・(この人は海士町に大してほぼ良い感情を持っていない)
・若い人が少ないから血が濃くなる
・自分は成り上がりの部類だから~。山は持っているけどたいした価値はない。
・移住してきた人が島で立派に働いているという話
……無駄だったとは思っていないですよ?ほんとですよ?
さあ、気を取り直して進みましょう。
とはいえ、この神社は道中ずっと登りです。正直、ママチャリでは押していくしかないですね。
しばらく進んでようやく到着しましたが……なんというか、石段がさっぱり補修されていない。
拝殿。草が……。
拝殿の左にある建物。
拝殿の右から見た本殿。草ぼうぼうなので、これ以上は接近せず。
帰り道。
■道中
……はい、お疲れ様でした-。
さあ、次行きましょう、次。
次は観光協会のホームページにも載っている神社なので、期待できます。
海岸線をママチャリでかっ飛ばして、気分爽快です。
曲名が分かりませんが、BGMは『鉄腕DASH』のソーラーカー編で流れていた「走り出したら」なやつでお願いします。
と、ふと途中の道で目にとまったものが。なんだこれ?
キリンビバレッジ!!?
さあ、神社の前に、ここからお楽しみスポットです。
神社へ行くには遠回りなのですが、海沿いの細い道を行った方がよいのです。
なにせ、眺めが良い、最短ルートと違って平坦である、見所もあると、海沿いを行かない理由がないです。
なお「まちあるきマップ」にも注意書きがありますが、一応落石注意です。
たのしいがんせき
馬道岩(めどいわ)
平代官の碑。享保十七年の大飢饉を救ったのだとか。隠岐における芋の普及も彼の功績。
洞窟。写真には写っていないですが、中に家電とかが捨ててあった。結構広い。
「濟神社」とありますが、このあと行く神社の鳥居だそうです。
薄暗く、道も確かではなく、茂っており、間違ってもくぐる勇気は無かった。。。
■比奈麻治比賣命神社(ひなまじひめのみことじんじゃ)
祭神は比奈麻治比賣命(濟大明神)。いつからあるのかは不明。
もとはもっと北の「濟」という場所にあったのを、遠くて不便ということで移転したそうです。
ただその後災厄が相次ぎ、戻しては移すということを繰り返し、今は移転先にある、ということだそうです。
鳥居と拝殿
鳥居と狛犬
拝殿の中
本殿
摂社
摂社が思ったよりも荒れている……。
来たときは全く気がつかなかったのですが、鳥居を出てすぐの場所、排水溝に大量のミツバチが。
君たちどうした!?
■宇賀
さて、こちら方面の主だった神社は以上です。
小さな寺社仏閣はまだありますが、さすがに割愛。
さあ、せっかくここまで来たのですから、いけるところまで海岸沿いを進んでみましょう。
というわけで一番東の集落、宇賀へ。
ここまで来ると、車とすれ違うこともほぼないですね。
いよいよ先の方です。
堤防記念碑と、眺め
厳密にはもう100mくらい進めるのですが、ちょっと進んでみたところあまり面白そうな気配がなかったので、これにて反転です。
■帰り道
島前大橋架橋予定地
前日、行きのフェリーで見えたのでタクシーの運転手さんに聞いてみましたが、もうポシャった計画だそうです。
道中にある恵比須様。
■別府
さあ、別府に戻ってきました。
この時点でまだ17時になっていません。夏なので、まだまだ明るいです。
となれば、最後の観光に行かねば。なにせ明日は早朝の船で移動しますので。
ということで、少し気になっていた高田神社へいきます。
この神社も、行ってしまえば氏神なのですが、なんと石段が200!!
前述のタクシー運転手さんに「行ってみようかと思っている」と言ったら、「マジかよ」みたいな反応された後に、
「でもお客さんなら……朝一で行くとかしてみるとか」という反応をいただきました。
で、その高田神社ですが、別府ではなく、美田という、どちらかというと浦郷寄りの場所にあります。
というか、観光船で通った運河のあるエリアですね。
道中はひと山超える必要があり、それを突破できるだけの体力が必要です。
というわけでママチャリでGO!!
…最初の坂を越える前に心が折れたので、あえなく別府港へ撤収。わあ、下りは早いなあ。
こうなるともはや意地です。
自転車は返却、タクシーを使います。
運賃?知ったことか!!
と、その前に水木しげる先生のネタを回収。
タクシーです。昨日は鏡谷タクシーさんを使いましたので、今日はもう1社の方を使いましょうか。(ちょうどタクシー乗り場にいたのがそちらだったというのもありますが)
■高田神社
……さあ、到着です。
住宅街を進みます。
ずっと上り坂なのですが、これは途中にあったお寺。
途中と言ってもかなり前半ですが。
……さあ、覚悟は良いか私。
パンツァー・フォー!
息が上がったところで休憩。高い。
お、着いた!!
巨石ですね~。
とはいえ、思ったよりは疲れましたね。やはり半日ママチャリを乗り回していたのが効いたでしょうか。
さあ、参拝を…ををを!!??!?!??!
上がよく見えない辛い。
気合い入れて登ったけど、途中で精根尽きた図。
この後、さらに曲がって石段とかだったら泣く。
徐々に、10段くらい上ったら休むようにしないと気力・体力が持たなくなりました。
だってこの傾斜ですぜ?
滑り落ちたら死ぬ。
登り切ったぜ。さすがに次の石段は無かったぜ。
山の中だし、そもそも地域の氏神ですから当然と言えば当然ですが、規模は小さいです。
……報われない。
眺め。うん、夏場だしね。
報われない。
本殿
摂社
タクシーの運転手さんいわく、今は人手不足でやっていないけど、昔はお祭りの時に松明もって神社から御神輿を担ぎ下ろしたんだとか。
馬鹿なの?死ぬよ!?
■その後
下りも、すでに相当足に来ているので、慎重に、慎重に。足を滑らせたら死にます。
さあ、ようやく降りてきました。
海抜1m万歳!!
せっかくなので、近場の観光スポットである「後醍醐天皇御腰掛石」へ。
これは、後醍醐天皇が脱出を行う際に、休憩で腰掛けた石なんだとか。
まあ、そもそも他の人に負ぶわれたりで、自分でへろへろになるまで歩くということは無かった気がしますが。
ついでに近くの祠をパシャリ。
さあ、疲れた。帰ろう。
【問題】
現在時刻は17:35です。このバス時刻表を見たときの私の取るべき行動を答えよ。
なお、宿の夕食は日によって前後するが、18時半~19時開始とする。
【解答例】
おつきさま、きれい
【最適解】
鏡谷タクシーさんにお電話。着信履歴って素晴らしい。
あいにく昨日の方ではなかったですが、15分ほどで来ていただけるとのこと。なんとか夕食には間に合いますね。
待っている間に、近くの旧美田小学校をパシャリ。
本当は、このあと宿近くの店でお土産物を買おうかと思っていたのですが、疲労からすっかり忘れてました。
宿で畳に大の字になって休んでいたときに思い出しましたが、もはやその徒歩数分に費やす体力が無かった……。
眞氣命神社のところで30分近く捕まったのがなければとか、そういうことを言ってはいけない。
夕食は、やはりおいしいですね。
今日は最初から日本酒も頼みました。
岩のりの茶碗蒸しがとてもおいしかった。
貝をうまく取り出せると、地味にうれしいですね。
ちなみに私は2泊目ということで、他の方とはメニューが違いました。
他の方は、私の昨日の夕飯と同じっぽかったですね。
今日は生牡蠣ではなく牡蠣フライでしたが、とても濃厚でした。素晴らしい。
そういえば宿の女将がテレビに出たそうで、その放映もありました。
ベコ(アメフラシ)、せっかくなので食べておけば良かったと少々後悔。
……具体的なやりとりは忘れましたが、そのときの流れで女将に楽しく過ごせているのか心配されるようなご質問をいただきまして。
そりゃそうだ、野郎1人で2泊するようなやつが不審がられないわけがない!!
「はい!午前中は観光船に乗って、洞窟にも入れましたし!」と模範解答をしてご納得いただきました。
1人で宇賀方面まで自転車で神社巡り、とか言ったら不審感が増しますね、うん。
ところでこの宿の大広間にも大凧があります。空港も大きなものがありましたが、盛んなんですかね?
■美田八幡宮
夕食も食べて気力体力が回復しました。
……実は、この宿の近くにも「美田八幡宮」という神社があるんですよね。
あまりにも近いので「いつでも行ける」と後回しにしていましたが、そろそろ行ってみましょうか。
……おお、どこかの居酒屋から飲んでる騒ぎ声が聞こえる。
でも、神社前では静かなものです。
ライトアップ拝殿
解説板
……うん、暗くてよく分からんですね。明日の朝、行きましょう。
ただ、半端に明るいせいで、密かに期待していた星空は、あまり。これなら大垣の方がよく見えますね。
さあ、ついでに夜のお散歩です。
別府港へ。
おお、港はさすがに明るい。
見附島と月。
……さすがに疲れました。
翌日は朝の船が早いので、それだけが心配ですね。
恐ろしく長くなりましたが、2日目終了です。
3日目はまた後日。
……2日目を2編も書いておいて、それでようやく午後の部というのもすごいですね。
さて、午前中の観光船を終え、浦郷でお昼もいただきまして、別府に戻ってきました。
前日に巻きで回れたおかげで、今朝は午後予定だった「西ノ島ふるさと館」をすでに攻略済みです。
これなら余裕のある観光ができそうですね。
まずは観光協会へ。
予約していた自転車を借り受けます。
本日回るのは島の東側でして、基本的に海岸沿いの平坦な道です。
なので節約ということで、電動ではなくごく普通のママチャリにしてみました。
さて、2日目その1で書きましたとおり、改訂中ということで観光案内所で地図をゲットできないというまさかのトラブルです。
幸い、西ノ島ふるさと館に掲示されていたのをスマホで撮影しましたので死にはしませんが……いちいちその写真を探さなければいけないのが手間ですね。
海岸沿いを進むだけですが、ターゲットを通り過ぎてしまっては目も当てられないですし。
さあ、まずは1ヶ所目、「黒木御所跡」です。
後醍醐天皇は一時期鎌倉幕府によって隠岐に流されていました。
その際に住んでいたところが、実は2ヶ所候補がありまして、1つは隠岐の島町、もう1つはこの西ノ島にある黒木御所跡です。
周辺には、関連の跡地もちらほら。
碧風館。
黒木御所跡は小高い丘の上にあるのですが、ここはその麓にある資料館です。
「西ノ島ふるさと館」との共通券がありますので、少し割引になります。
管理人の方がざっくり説明してくれるので、最初にお話を聞いてから回るとよろしいかと思います。
展示内容としては、書簡と絵画が中心ですね。絵画は、当時の作品というわけではなく、どなたかが描いたゆかりのシーン(油絵)が寄贈されたものです。
とはいえ、あまり詳しくないという方は入ってみて損はないと思います。
たいした広さではないので、管理人さんのお話次第ですがたいした時間は取らないでしょうし。
さあ、いよいよ黒木御所跡に向かいます。
小高い丘なので、石段はまあ、覚悟の上ということで。
石段の反対側。
鳥居があって、大変良さそうな雰囲気なのですが……軽トラさん、そこをどいていただけないでしょうか?
石段横の木。
10年くらい前に豪雨があって、この辺も少し崩れたそうなので、この切り株もそういうことかもしれませんね。
なお、このときの土砂崩れで、この山に多数の古墳(横穴式)が見つかったそうです。
その辺は、「西ノ島ふるさと館」でお勉強できます。
ちなみに石段を登らずそのまま正面に進むと海に出ます。
こんなところにも祠が。
さあ、石段を登りまして、黒木神社です。
すぐそばの展望所からのながめ。標高差をお察しください。先ほどまでいた場所は、標高1mです。
黒木御所跡。フォントがこわいよ。
5羽~10羽くらい、クロアゲハっぽいのが飛んでた。
丘の上なので当然と言えば当然ですが、案外狭い。
……ここまで狭いと、貴人が住む家を建てるにはちょっとなぁ。
さあ、次に行きましょう。
次は、「隠岐判官館跡」です。
……さっき掲載した地図だとどこで道を曲がれば良いのかまったく分かりませんね。
この辺は、まだ「まちあるきマップ」の方がわかりやすいです。
さあ、到着。
…いえ、まあ、軽く800年以上前の話ですからね。
何も残っていなくとも、なんら不思議はないですからね。
ちなみにその場で180度反転して撮影した写真。
黒木御所跡より広い。
次は「三位の局屋形跡」です。
と、途中の電信柱にこんなものが。
こうしてピックアップまでしているところを見ると、期待も膨らみますね。
道路から少し外れて、奥に進む必要があります。
右の道が気になる?
そんな余分な体力は無かった。
じゃーん
……え?
せ、せめて立ててあげて!!
なんでしょうね、このまったく活用されていない感は。
やはり、こっちを回る観光客っていないんでしょうねぇ。
実際、さっき碧風館で1人会った以外に、結局この後ず~~~っと他の観光客に会わなかったですし。
ところで、道に戻る途中にこんなナイスな情景にも出会えまして。
なんというか、こう、先にあるであろう無限の未来を感じさせてくれて大変良い感じですね。
ええ、実際には畑地が広がっていましたが。
「千福寺御在所跡」。正直、この看板を見て、「ああ、ここなのか」と誤解しました。
どうもこれは「すぐそこ」看板だったようで……。
「しからば、どこか?」と言われると、いまだに分からないんですがね。
そうそう、ちょっと隠岐の島町では気づかなかったんですが、この島のマンホール。
さすがのイカちゃん!
こういうご当地は楽しいですね~。
……。さて、気を取り直して次に行きましょう。
ただ、ここから先は冗談抜きにマニアック編です。
何かというと、神社巡りです。一応歴史の古い神社も混じっていますが、「ただの氏神様じゃね?」というものもあります。
このあと全部で5ヶ所まわりました。
■海神社(わたのじんじゃ)。
いつからあるのか、何を奉っているかもよく分かっていないという神社です。
参道入り口
途中の石段と鳥居
お手水。もう少しがんばってほしい。。。
拝殿。あっさり。
本殿
摂社
境内はかなり広く、また明るいです。
■眞氣命神社(まけのみことじんじゃ)
祭神は眞氣命。いつからあるのか不明。
海に面した鳥居。これだけでもう期待が高まります。
鳥居を背にして進みます。住宅街を。
……不安が増します。
と、ここで農作業中だったご老人(男性)に声をかけられました。
そりゃあ、あなた、観光客ですよ。この先の神社を見に行くのですよ。
この方いわく、しょせんは地元の氏神だから特に見るもの無いんだけどなあということで声をかけたようですね。不審に思われた説もありますが。
ただこうしたところから面白い話を聞けたりするものです。どれどれ。
……ふう、さすがに疲れました。
30分も炎天下に立ち話をするものではないですね。
まあ地元の人でしか分からない話を色々聞けたのでよしとしないと。
と、苦労して聞いた話ですが、うーむ、もはやあんまり覚えていないぞ??
なんか、だいたい以下のようなことを聞いた。
・昔財政難だった海士町から御神輿を買ったけど、今になって買い戻したいと言い出した。返さないけど。
・(この人は海士町に大してほぼ良い感情を持っていない)
・若い人が少ないから血が濃くなる
・自分は成り上がりの部類だから~。山は持っているけどたいした価値はない。
・移住してきた人が島で立派に働いているという話
……無駄だったとは思っていないですよ?ほんとですよ?
さあ、気を取り直して進みましょう。
とはいえ、この神社は道中ずっと登りです。正直、ママチャリでは押していくしかないですね。
しばらく進んでようやく到着しましたが……なんというか、石段がさっぱり補修されていない。
拝殿。草が……。
拝殿の左にある建物。
拝殿の右から見た本殿。草ぼうぼうなので、これ以上は接近せず。
帰り道。
■道中
……はい、お疲れ様でした-。
さあ、次行きましょう、次。
次は観光協会のホームページにも載っている神社なので、期待できます。
海岸線をママチャリでかっ飛ばして、気分爽快です。
曲名が分かりませんが、BGMは『鉄腕DASH』のソーラーカー編で流れていた「走り出したら」なやつでお願いします。
と、ふと途中の道で目にとまったものが。なんだこれ?
キリンビバレッジ!!?
さあ、神社の前に、ここからお楽しみスポットです。
神社へ行くには遠回りなのですが、海沿いの細い道を行った方がよいのです。
なにせ、眺めが良い、最短ルートと違って平坦である、見所もあると、海沿いを行かない理由がないです。
なお「まちあるきマップ」にも注意書きがありますが、一応落石注意です。
たのしいがんせき
馬道岩(めどいわ)
平代官の碑。享保十七年の大飢饉を救ったのだとか。隠岐における芋の普及も彼の功績。
洞窟。写真には写っていないですが、中に家電とかが捨ててあった。結構広い。
「濟神社」とありますが、このあと行く神社の鳥居だそうです。
薄暗く、道も確かではなく、茂っており、間違ってもくぐる勇気は無かった。。。
■比奈麻治比賣命神社(ひなまじひめのみことじんじゃ)
祭神は比奈麻治比賣命(濟大明神)。いつからあるのかは不明。
もとはもっと北の「濟」という場所にあったのを、遠くて不便ということで移転したそうです。
ただその後災厄が相次ぎ、戻しては移すということを繰り返し、今は移転先にある、ということだそうです。
鳥居と拝殿
鳥居と狛犬
拝殿の中
本殿
摂社
摂社が思ったよりも荒れている……。
来たときは全く気がつかなかったのですが、鳥居を出てすぐの場所、排水溝に大量のミツバチが。
君たちどうした!?
■宇賀
さて、こちら方面の主だった神社は以上です。
小さな寺社仏閣はまだありますが、さすがに割愛。
さあ、せっかくここまで来たのですから、いけるところまで海岸沿いを進んでみましょう。
というわけで一番東の集落、宇賀へ。
ここまで来ると、車とすれ違うこともほぼないですね。
いよいよ先の方です。
堤防記念碑と、眺め
厳密にはもう100mくらい進めるのですが、ちょっと進んでみたところあまり面白そうな気配がなかったので、これにて反転です。
■帰り道
島前大橋架橋予定地
前日、行きのフェリーで見えたのでタクシーの運転手さんに聞いてみましたが、もうポシャった計画だそうです。
道中にある恵比須様。
■別府
さあ、別府に戻ってきました。
この時点でまだ17時になっていません。夏なので、まだまだ明るいです。
となれば、最後の観光に行かねば。なにせ明日は早朝の船で移動しますので。
ということで、少し気になっていた高田神社へいきます。
この神社も、行ってしまえば氏神なのですが、なんと石段が200!!
前述のタクシー運転手さんに「行ってみようかと思っている」と言ったら、「マジかよ」みたいな反応された後に、
「でもお客さんなら……朝一で行くとかしてみるとか」という反応をいただきました。
で、その高田神社ですが、別府ではなく、美田という、どちらかというと浦郷寄りの場所にあります。
というか、観光船で通った運河のあるエリアですね。
道中はひと山超える必要があり、それを突破できるだけの体力が必要です。
というわけでママチャリでGO!!
…最初の坂を越える前に心が折れたので、あえなく別府港へ撤収。わあ、下りは早いなあ。
こうなるともはや意地です。
自転車は返却、タクシーを使います。
運賃?知ったことか!!
と、その前に水木しげる先生のネタを回収。
タクシーです。昨日は鏡谷タクシーさんを使いましたので、今日はもう1社の方を使いましょうか。(ちょうどタクシー乗り場にいたのがそちらだったというのもありますが)
■高田神社
……さあ、到着です。
住宅街を進みます。
ずっと上り坂なのですが、これは途中にあったお寺。
途中と言ってもかなり前半ですが。
……さあ、覚悟は良いか私。
パンツァー・フォー!
息が上がったところで休憩。高い。
お、着いた!!
巨石ですね~。
とはいえ、思ったよりは疲れましたね。やはり半日ママチャリを乗り回していたのが効いたでしょうか。
さあ、参拝を…ををを!!??!?!??!
上がよく見えない辛い。
気合い入れて登ったけど、途中で精根尽きた図。
この後、さらに曲がって石段とかだったら泣く。
徐々に、10段くらい上ったら休むようにしないと気力・体力が持たなくなりました。
だってこの傾斜ですぜ?
滑り落ちたら死ぬ。
登り切ったぜ。さすがに次の石段は無かったぜ。
山の中だし、そもそも地域の氏神ですから当然と言えば当然ですが、規模は小さいです。
……報われない。
眺め。うん、夏場だしね。
報われない。
本殿
摂社
タクシーの運転手さんいわく、今は人手不足でやっていないけど、昔はお祭りの時に松明もって神社から御神輿を担ぎ下ろしたんだとか。
馬鹿なの?死ぬよ!?
■その後
下りも、すでに相当足に来ているので、慎重に、慎重に。足を滑らせたら死にます。
さあ、ようやく降りてきました。
海抜1m万歳!!
せっかくなので、近場の観光スポットである「後醍醐天皇御腰掛石」へ。
これは、後醍醐天皇が脱出を行う際に、休憩で腰掛けた石なんだとか。
まあ、そもそも他の人に負ぶわれたりで、自分でへろへろになるまで歩くということは無かった気がしますが。
ついでに近くの祠をパシャリ。
さあ、疲れた。帰ろう。
【問題】
現在時刻は17:35です。このバス時刻表を見たときの私の取るべき行動を答えよ。
なお、宿の夕食は日によって前後するが、18時半~19時開始とする。
【解答例】
おつきさま、きれい
【最適解】
鏡谷タクシーさんにお電話。着信履歴って素晴らしい。
あいにく昨日の方ではなかったですが、15分ほどで来ていただけるとのこと。なんとか夕食には間に合いますね。
待っている間に、近くの旧美田小学校をパシャリ。
本当は、このあと宿近くの店でお土産物を買おうかと思っていたのですが、疲労からすっかり忘れてました。
宿で畳に大の字になって休んでいたときに思い出しましたが、もはやその徒歩数分に費やす体力が無かった……。
眞氣命神社のところで30分近く捕まったのがなければとか、そういうことを言ってはいけない。
夕食は、やはりおいしいですね。
今日は最初から日本酒も頼みました。
岩のりの茶碗蒸しがとてもおいしかった。
貝をうまく取り出せると、地味にうれしいですね。
ちなみに私は2泊目ということで、他の方とはメニューが違いました。
他の方は、私の昨日の夕飯と同じっぽかったですね。
今日は生牡蠣ではなく牡蠣フライでしたが、とても濃厚でした。素晴らしい。
そういえば宿の女将がテレビに出たそうで、その放映もありました。
ベコ(アメフラシ)、せっかくなので食べておけば良かったと少々後悔。
……具体的なやりとりは忘れましたが、そのときの流れで女将に楽しく過ごせているのか心配されるようなご質問をいただきまして。
そりゃそうだ、野郎1人で2泊するようなやつが不審がられないわけがない!!
「はい!午前中は観光船に乗って、洞窟にも入れましたし!」と模範解答をしてご納得いただきました。
1人で宇賀方面まで自転車で神社巡り、とか言ったら不審感が増しますね、うん。
ところでこの宿の大広間にも大凧があります。空港も大きなものがありましたが、盛んなんですかね?
■美田八幡宮
夕食も食べて気力体力が回復しました。
……実は、この宿の近くにも「美田八幡宮」という神社があるんですよね。
あまりにも近いので「いつでも行ける」と後回しにしていましたが、そろそろ行ってみましょうか。
……おお、どこかの居酒屋から飲んでる騒ぎ声が聞こえる。
でも、神社前では静かなものです。
ライトアップ拝殿
解説板
……うん、暗くてよく分からんですね。明日の朝、行きましょう。
ただ、半端に明るいせいで、密かに期待していた星空は、あまり。これなら大垣の方がよく見えますね。
さあ、ついでに夜のお散歩です。
別府港へ。
おお、港はさすがに明るい。
見附島と月。
……さすがに疲れました。
翌日は朝の船が早いので、それだけが心配ですね。
恐ろしく長くなりましたが、2日目終了です。
3日目はまた後日。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます