みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2017年隠岐旅行 - 3日目その4

2018-01-14 20:57:28 | 2017年8月隠岐旅行
2017年8月4日、島根県海士町の旅もいよいよその4です。
……長いよ!?

前回は、バターンもかくや(個人の感想です)という距離を炎天下の中で自転車突破するという苦行を成し遂げ、
無事に港へ戻ってランチをとることができました。

さあ、午後の部開始です。


とりあえず、電動自転車の充電が半分になってしまったので、今使っているバッテリーを返して、新しい物に換装しましょう。
……このタイミングで戻ってこられるなら、はなから予備バッテリーを搭載していない方が良かったですね。
余計なウェイトを背負ってしまいましたが、まあ電動自転車の勝手が分からないなかで道中バッテリー切れになるよりはマシですね。

ついでに飲み物も補給して、さあ出発です。
さっき通った場所をもう1回通るのは、なにやら頭が悪い感満載でたまりませんね。


ちなみに午後ですが、3ヶ所回る予定です。
・金光寺山(きんこうじさん)
・奈伎良比賣神社(なぎらひめじんじゃ)
・天川の水

1点目は、海士町の最高峰、金光寺山です。その名の通り、金光寺があります。
2点目は、その近くにある神社です。その2で紹介した宇受賀命神社で奉られている神様の御子神(お子)が奉られています。
3点目は、日本百名水の1つ、天川の水です。清水寺(せいすいじ)にあります。


時間的には十分余裕がありますが、あとは体力的な面が問題ですね。
1点目は文字通り山ですし、3点目は他と比べて少し離れた場所にあり、戻りの道も選択次第では山越えです。

まあ、とりあえず進めるところまで進んでみましょうか。


■金光寺山

道のりは、実はほとんど変わりません。
その3で行った明屋海岸と金光寺山への登り口って、実は直線距離だと600mくらいしか離れていないんですよね。
ではなぜ先ほどついでに寄らなかったのかって?

……登りだからです。
それはもう、この島最高峰ですから、とてもじゃないですが、そのまま登り切る自信なんて無かったんですよ。
いや、アタックすれば攻略自体はできたと思いますが、休み休みになるでしょうから高い確率でランチのお店が閉まるでしょうし。

というわけで、無駄に自転車をこいで再びやってきました。

……海士郵便局を過ぎたところから、ひたすらゆるやかな上り坂が続きます。
自転車に対する重大ないじめですねこれ。電動自転車でなければとうの昔にギブアップですよ。



途中で時計も見ませんでしたし写真もないので時刻不明ですが、
ようやく金光寺山に入るための登り口へ到着しました。

Google MAPで見ていたので分かってはいましたが、登りは辛いですね。
……辛すぎません?

おおざっぱに言って折り返しが2回あるんですが、1回目を過ぎた後、2回目に到達することなく機関停止です。
電動アシストはとっくにフルパワーですが、もはや大腿筋の乳酸をさばききれないですね。ミトコンドリアから疲れました。
ちなみにまだ2割も進んでいません。というか、2回目の折り返しあたりでようやく2割です。
……舗装されているので、車ならあっという間なんですけどねー。
(結局1台もすれ違わず、これではヒッチハイクもできません)


特に最後の折り返しが終わってからは、長い1本道になっていまして、ずっと同じ傾斜が続くのです。
自転車いじめですね。

ちなみにあまりのつらさに、途中で撤退も検討しました。
幸か不幸か、思考力・判断力が大幅低下していたのでそのまま進みましたが。
ただ、さすがに途中からは自転車を降りていました。
もはや、止まった後に再びこぎ出すだけの脚力を捻出できず……。


おや、なにやら途中に建物がありますね。
車で上まで送ってくれないかな-(チラッチラッ) ←厚かましい
……人がいない感じorz


ちなみに先ほどから一切写真がないですが、これは疲労が主な原因です。
正直、そんな余分な気力・体力がなかった。



とは言え、進んでいけばいつか到着するものです。
さあ、ついに開けた場所に……あれ?

なんと言うことでしょう。
そこは駐車場でした。実際のお寺と山は、まだ先です。


……帰る?帰っちゃう?
今更引き返せるか突撃いぃぃぃぃ!!

正直さっきより傾斜が増したので、ここで自転車とリュックは置いていきました。
さらばだ!


え?
リュックも置いていっていいのかって?
どうせ人なんていない。

え?
写真を撮る余裕が出てきたじゃないかって?
ごめん、これ、実際には上から下りてきたときに撮ったんだ。



ということでさらに登ること数分。
ついにそれっぽいところに到着です。


少し奥へ進むと眺めの良い場所も。一番奥は、西ノ島です。


……この「滑る」って、どういう意味でしょうね?


特に滑り台てきなものは見当たらなかったですが……まさか崖から?


さて、これだけかと思いきや……山頂はすぐそこです。
せっかくなので行ってみましょう。

というわけでテクテク。
テクテク。テクテク。

…ぜぇぜぇ。

あ、あれ?
体感ではすぐそこなんですが、道が、ひたすら周りをぐるぐるするだけで全く登りませんよ?

……突破!!
(明らかな登山道から、なんか人が通った形跡のある登りルートへ突入)


ふぅ、つきました。
あとで分かったことですが、さっきまで通っていた道は、まさしく山頂の周囲をぐるっと巡る道だったようで。
もう少しわかりやすく山頂までのアナウンスをして欲しい……。

というわけで、山頂のあたりにあった祠たち。




このあと下りの道を間違えて、なにやら電波系統と思われる施設の前に出てしまいましたが、
なんとかさっきの展望所エリアまで下りてこられました。

石仏なんかもあったけど、ハチが飛んでいたので写真がブレブレ。


解説板。



さあ、下山しましょう。
……この写真は展望所エリアとだいたい同じ高さ、ようは登り切った場所から撮影したものです。
どうぞ私の頑張りと筋肉疲労をお察しください。


さっきの駐車場で撮影。


そこにあった解説板。



……わあ、下りだとあっという間だねーあははははー。
(むしろ適度にブレーキかけないと死ぬ)


■奈伎良比賣神社

さあ、もう休みたい気持ちでいっぱいですが、ここは山中です。
しょうがないので次に進みましょう。

とはいえ、次は楽です。何せ下り坂!!(帰り道は考慮しないものとする)

……と思いきや、ここでまたしてもトラブルが。
なんと言うことでしょう。どこで曲がるのか、いまいち分かりません。

観光案内所でゲットした地図はありますが、さすがにすべての道を網羅しているわけではないでしょう。
地図的には2つめの道を曲がるのですが……はたして目の前にある道がそれなのかどうか。
(案内板等もない)

ええ、まあ。結果としては、曲がり損ねましたよね。
下り坂が反転して上り坂となり、またしても乳酸が……。


そしてさらにその後も道を間違えた結果。


ちなみに豊田という集落です。
神社の縁起にも関わる地名ではありますが、なんでしょうね、この間違えた感。
余談ですが、金光寺山の最後の方で載せた駐車場からの写真に写っている漁港です。高低差!!



さあ、気を取り直してご到着です。


隠岐神社や宇受賀命神社と比べると地元感に満ちていて、正直着いたときは「ただの氏神だ……カットしても良かったかな」とすら。
ただ、やはり歴史という点では無視しがたい神社ではありますね。

拝殿前、最後の鳥居


拝殿
光の入り具合で実に神々しい写真になりましたが、撮影者的にはそのとき「まぶしいなぁ。石段いやだなぁ。」くらいにしか感じていないという……。


イヌマキ


……なにこれ?


拝殿(上)


拝殿(正面ピックアップ)


拝殿(扁額)


本殿


お手水台



さあ、帰ろうか。
この地獄のような上り坂を。

※金光寺山付近まで登ってしまえば、あとは緩やかな下り坂。

■休憩

さあ、隠岐神社前まで戻ってきました。


せっかくなのでお土産物屋さんにまた立ち寄り、おばちゃんに結果報告。
疲れたぜぇ。

ちなみに、このときだったか前回寄ったときだったかは忘れましたがおばちゃんとおしゃべりもしまして。
なんでも東京スカイツリーにも来たことがあるのだとか。

おかげさまで少し疲れも癒えました。
表の自販機でまた水分を補給して、さあ、帰りましょう。



というわけで、菱浦港に到着です。
まずは自転車を返却です。
夕方めいっぱいまでレンタルしていましたが、もはやここからさらに乗り回す体力は無いので返却です。
係の人には「え、いいの?」みたいな顔をされましたが、もう無理です!

さあ、ホテルにチェックインです。
ホテル直前の登りが、実に足に来ますね-。


とはいえ、なんとかひと心地。
お部屋からの眺めはこんな感じでした。


■天川の水

……さあ、読み込んでくださっている奇特な読者様はお気づきかもしれません。
冒頭で書いた3ヶ所のうち、1ヶ所だけまだ回っていないことに!

うん、いや、分かってはいるんですよ。
ただこの場所、遠いんですよ。

とはいえ、まだ16:30です。

……しょうがないなぁ。
タクシー使いますか-。

ということで、菱浦港へ。
さて、タクシーを……いない!!

タクシーを呼んで、15分ほどで来てくださいました。
もはや、急ぐ理由はないですし、問題ないです。


ということで到着です。
途中、まさに「仮に自転車で行くとしたらこのルートかな」と思っていた道を通ったのですが、
これ自転車で行くとか馬鹿じゃないですか馬鹿じゃないですか馬鹿じゃないですか!!!

タクシーは英断でした。


さて、到着。早い。素晴らしい。


写真ではあまり感じませんが、思っていたよりも薄暗いです。


水が湧き出ているのは、右手奥の柄杓が置いてあるところです。


帰りがけ、タクシーの車窓から撮影した水田。
気持ちの良い眺めです。



それにしても、タクシーを使うとなんと快適なことか!

帰り道、島の南端にある木路ヶ崎灯台に行く自転車乗りのお話なんかも伺いつつ……ここでこの旅最大の危機が発覚しました。
翌日ですが、14時頃の飛行機で帰るんですね。
で、飛行場は初日に降り立った島後にありまして、その島に行く船が、フライトに間に合うものだと明日の朝1便あるだけなんです。

行きの船はフェリーでして、特に予約不要だったのですが……。
明日の朝乗りたいその船は高速船でして、要予約なんですね。

…ヨヤク?シテナイヨ?



ということで、青い顔で菱浦港のフェリー窓口へ……って、受け付け終了してるうううう!!
ただ係の人はいたのでなんとか出てきていただきました。

あのですね、明朝の高速船予約をしたいのですが……?

係のおっちゃん「もういっぱいだよ~。どこまで?」

真っ青な私「……西郷(注:島後)までです」

係のおっちゃん「あ、それなら大丈夫。明日、この紙を持ってきてね(サラサラと書きつつ)」

救われた顔の私「ありがとうございます!!」



……ええ、冗談抜きで死ぬかと思いました。
ず~~~っと人がいなかったのに、なぜそんなピンポイントで満席とビビらせにきますかね。

■その後

さあ、これでようやくホテルに戻ってゆっくりできます。
ちなみに「マリンポートホテル海士」と言います。
なんと2018年の年賀状までくれました。すごい。

……ところで私の部屋、というかたぶん旧館全体の問題だと思うんですが……あろうことか、SoftBankの4G電波が入らないという。
すげぇ、3Gの回線速度ってこんなに遅かったっけ!?

というわけで、4Gの電波が入るロビーの席でポチポチ。

とやっていたら、おお、ちょうど高速船が通ります。




明日、あれに乗れるんだなぁ。(乗るんだなぁ、ではない)


と、そうこうするうちに、お待ちかねの夕食です。



お味は悪くないですが、さすがに「みつけ島荘」さんと比べると見劣りしてしまうので、順番的に気の毒ですね。


そしてお酒は「承久の宴」。


さっきのタクシー運転手さんに聞いたんですが、天川の水を使った日本酒だそうです。
海士町には酒造屋さんがなく、水を島後に運んで作っているんだとか。

ホテルの人いわく、ほんとは720mlしかないということだったんですが、
お願いしたらこのサイズで出してくれました。さすがにそんなに飲めないっす。



このホテルの何が良いって、まずは温泉!
大浴場があり、とてものんびりできます。
みつけ島荘さんは、数人用の湯船ですからねー。

そして次にアイス!
ロビーにはお土産物がずらっと並べてあり、なんとハーゲンダッツもあるんですよ!
離島でお風呂(温泉)上がりのアイスとは、贅沢な!



お部屋の布団でごろんとなって、テレビで池上彰が自衛隊装備を紹介しているのをぼんやり眺めていましたが……。
疲労とお酒の力でがっくり寝落ちしてしまいました。
途中で目が覚めて、慌ててテレビやら電気やら消しましたが。


最後に、夜の風景。
光は、方角的に別の島なので、家の明かりか、または漁船ですかね。



ようやく3日目も終わりです。
続く。


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