横浜物語

横浜の一角から色々な情報を発信します。

カテドラルに聖なる声は響く

2013-09-29 10:59:32 | LEGEND
  

暫くブログの更新を怠り申し訳ありません。
今年の夏の暑さに体調を崩しパソコンから離れた生活を
送っておりました。
その間に、浩史さんのソロコン、浩史さんのカルメン、
そしてあきさんのソロコンとご報告しなければならない
コンサートがいくつかあったのですが「書かなければ・・・」と
気持ちだけが空回り、そんな時期を逸してしまいました。

本日は久しぶりのコンサートのご報告。
これだけは早く皆様にご報告したいそんな思いで久しぶりに
横浜物語を開けました。


2013・9・27 LEGEND デビュー7周年記念コンサート


7人に用意されたステージ「東京カテドラル聖マリア大聖堂」
カソリックの東京大司教区の総本山にあたる。

円錐形の天井高39メートル、普通のマンションなら13階の高さ。
日本を代表する建築家丹下健三氏の作品
足を一歩入れるとおのずから厳粛な気持ちに陥る。


バージンロードを音も無く表れた7人、
祭壇前で左右に一列に並ぶと深々と頭を下げた後
客席フロアから7段上がった舞台へ。
黒のフロックコートに身を包む。

アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)

マリアと名のつく大聖堂に立って歌わせてもらうと母の胎内に
いるような安心した気持ちになるとあきさんの弁。

アヴェ・マリア(カッチーニ)
何処で歌うよりもこの場所ほどピッタリする場所はありません。

デビューして7年経ち今8年目に入ったが今まで沢山歌ってきた
中でも前回のこのカテドラルのコンサートはLEGENDにとっては
ベスト3の一つに入るとか。

ミルテの花より「献呈」 (シューマン)
曲の最後に「アヴェ・マリア」のメロディーが流れます。

ここでメンバー紹介、今日は天井が高い為にあきさんの
マイクを通した声が前に聞こえず上に反響する。
それを意識してか比較的ゆっくり話されていたかな。
ご自分の紹介で「司会がお上手ですねといわれますが
僕は司会ではなくテノール担当です」に笑いが起こる。

教会のアリア (アレッサンドロ・ストラデッラ)
柿迫、吉田、菅原 歌唱

メンバーは歌わない時には向かって右手の祭壇下で待機を
しているのだが降壇、登壇の折に必ず全員が一礼をしている。
暗くてよく見えないが右手の辺りにキリストかマリアの像が
あるのかそちらに向かって礼をする人もいた。

オンブラマイフ (ヘンデル)
志村、内田
二人の息もピッタリ、糧さんの身振りも豊かに大きく
手を広げるスタイルにきっと自信の一曲なのだろうと
聞きながら推察する。

夢の後に(フォーレ)
LEGENDオリジナル

主の祈り the Lord's Prayer
英語バージョン


場所が場所だけにあきさんはほとんどを曲の紹介に
費やすだけでいつものユーモアなMCは出ず。
それが又荘厳な雰囲気を一段と高めていく。
ブラボーもかけられない雰囲気。

カヴァレリア・ルスティカーナより(マスカーニ)
鍵盤男子オリジナルバージョン ピアノDUO

司祭ザドク(ヘンデル)
イギリスの戴冠式で使われるこの曲、荘厳で感動も
ひとしお。5人のハーモニーが素晴らしい。

ユー・レイズ・ミー・アップ
「今までの7年間に会場に足を運んでくれたファンの
皆様に感謝を込めてこの歌を贈りたい。」
そんな言葉とともに始まったこの曲、聴いていて
何となく懐かしさを覚えるのは子供の頃に聞いた
「ロンドンデリーの歌」がベースになっているから
なんですね。
歌っている5人のお顔を見ながら私の胸の中もほろり。

アメージング・グレース
LEGENDオリジナル。
糧さんの熱唱に思わず鳥肌が立つ思い。
静かだったこのコンサートで「ブラボー」と拍手が一段と
大きかったのはこのときだったかも知れない。
お見送りの時に「糧さんの良さが全て出ていましたね」と
申し上げたら「僕もそう思います、ここはパワースポットです」と・・・

今日のコンサートで一番感じたのはテノールの3人の熱唱
柿さんは言うに及ばずあきさん、糧さんも高音が高い天井に
何処までも届けとばかりに伸びて行く。
聴いていて誰しもがその声の行方にこころときめかせたのでは
無いだろうか?

誰も寝てはならない (プッチーニ)
LEGENDオリジナル

少し前までは浩史さんのソロで始まっていたこの曲。
今回は全員のハーモニーで始まりました。

主の祈り
イタリア語バージョン

うっちー様、糧さん、浩史さん、両手を組んで祈るような
しぐさが印象的です。

アンコール
ラシーヌ讃歌(フォーレ)


ここでピアニストの殿下こと中村匡宏君のLEGENDからの
卒業が発表されました。
来年秋の留学を控えて2014年8月までの活動となります。
寂しくないといえば嘘になるけれど作曲家を目指す彼が
大きくなるためには必ず通らなければならない道。
3割の寂しさと7割の喜びで送り出してあげたいですね。
コンピュータのあるこの時代、LEGENDのための素敵な
編曲は留学地からでもきっと送ってくれることでしょう。

3月24日の紀尾井ホールを皮切りに「鍵盤男子お別れコンサート」ツァーが
開催されるそうです。是非皆様それぞれの地で旅たつ匡ちゃんとこれからも
LEGENDを支え続けていく健さんに拍手を贈ってあげてください。

CON TE PARTIRO/TIME TO SAY GOODBYE

最後まで静かな厳かな雰囲気を保ったそれは素晴らしいコンサート。
LEGENDの原点が見られて感無量。

本日の会場の照明は高い天井からつるされた四基の照光器のみ
(よく工事現場で光々と照らしている照明)
しかも、フロアは段差なしのバリアフリー、カソリック教会特有の
木のベンチ、決してコンサートの環境としてはベストではないが
会場の素晴らしい雰囲気、そして歌唱がその欠点をすべて覆ってしまった。
後日あきさんのお話ではカテドラルで歌うためには数々の制約が
あり曲選びにも日本語は駄目、英語でもポップス系は駄目、
なるべくなら宗教に因んだものという条件が付くようだ

その条件を克服して休憩無しの15曲を歌い終えた彼らの顔には満足感が一杯
溢れていたような気がする。

久しぶりのコンレポ書けば書くほど感激が薄れてしまうよう。
私以外の皆様のご報告とあわせてコンサートの素晴らしさを
少しでも皆様が感じ取って下さったら幸いです。