「空気」に異議あり!

世の中の「空気」のいくつかを相対化していきます。初めての方は、左下の「カテゴリー」の「注意事項」をご覧ください。

オバマ報道から見えるもの

2009-01-21 | 政治の空気
アメリカでオバマ新大統領の就任式が行われましたが、
前日あたりからそれをまるでブームのように大々的に報じた
日本のマスコミへの疑問と、
演説の中身についての話題について、分けてお話したいと思います。


<日本のマスコミの取り上げ方への疑問>

まずは日本のマスコミの取り上げ方についてですが、
そもそも黒人と白人のハーフであるらしいオバマ氏を
どうして「黒人」と「だけ」呼ぶのかも疑問ですが、
(アメリカは白人が圧倒的に多い国だからハーフでも黒人と呼ぶのかも知れませんが、
黄色人種である私にとって、どちらの人種も「異人種」という点で同じです。)
それ以外にも他国のトップの交代を大々的に祝う意味が分かりません。

まず大統領就任式では、戦車による祝砲があげられましたが、
普段から反戦を主張する人達がこんなものを批判しないのはそもそも矛盾です。

一部の日本人は、
「アメリカがうらやましい。それに引き換え日本は・・」
のように日本と比較して羨ましがっているそうですが、
まさに「隣の芝は青い」現象ですね。
差があるとすればそれは国のトップの差というよりも
日本とアメリカの国民の差ですから、
日本が悪いと思うなら、それはあなた自身も悪いということです。
自分達でいい代表を選べばいいだけの話で、いい人材がいないなら、
それは日本人全体がダメだということになるのです。

オバマ氏はバスケットボールが好きで、
ホワイトハウス内にバスケットコート設置を希望しているそうですが、
そんなことを日本の総理大臣がしたら、
「国民がこんな大変な時に何だと?そんな余裕があるならその経費を国民に回せ!」
となるでしょう。
その辺の差もありますね。

またアメリカでは国のトップを国民が直接選挙で選ぶため、
「自分達で選んだ代表」という感覚があって羨ましいという声もあるでしょう。

それなら日本国憲法を改正して、直接民主制にすればいいだけの話です。

それを阻害しているのは日本の知識人など上層部な訳ですから、
批判するなら総理よりも彼等知識人を批判すべきです。
日本の知識人は、
「日本国民はバカで、直接選挙にするとファシズムに走るから任せられない。」
「だからバカな国民に代わって、我々賢人が物事を判断する」
と言っているのです。
国民からの一番の批判の対象は、そうした知識人になるのが自然な流れです。

それから、オバマ氏の演説の上手さを指摘する声もあります。
(今回の就任演説というより、今までの演説全般の話です。)
確かに彼の演説はある面で上手いと思いますが、
それは日本では必ずしも当てはまりません。
彼の演説を和訳したらどうなるでしょうか?使えない表現が大半です。

またオバマ氏が若くて格好いいから羨ましいという声もありますが、
もし見た目や言い方がどうのこうの言うなら、俳優にでも演説させても同じです。
ドラマの通りキムタクや、
それが頼りないなら役所広司にでも言わせてみましょうか?
日本語ではそういう芝居じみた演説は「クサイ」と言って聞いていられません。

日本の政治家の演説としては、小泉氏くらいのトーンがせいぜいなのです。
彼はオバマ氏ほど芝居じみた表現は極力使わず、
短い言葉でブツブツ切って表現していましたが、
あれが「クサさを嫌う」今の日本で政治家ができるベストのやり方でしょう。

そもそも日本では堂々と「プラスの表現」を使うとバカにされる空気があります。
安倍元総理の「美しい国」もそうでしたが、プラスの表現は
「恥かしい」「こそばゆい」という反応になるのが日本の特徴です。
(「謙譲語」という自分を下げる表現がある国も少ないでしょう。)
小泉元総理の「ぶっ潰す」のような、
マイナス方向の表現の方がウケるのが日本の特徴です。

オバマ氏の“Change” は日本では弱いでしょう。
「変化」「変革」などという表現は様々な政治家が既に使い、
聞き飽きているでしょう。
「潰す」「壊す」くらいの方がウケますね。

つまり日本では、「プラスの表現はより弱く、マイナスの表現をより強く」
言った方がいい、ということになります。


それからもちろん、民主党政権になった場合の対日関係への懸念もあります。
民主、共和という党だけでなく、私はオバマ氏に敗れたマケイン候補が
拉致問題について積極的な発言をしていたことを忘れていません。
仮に口だけのリップサービスであっても、しないよりはマシでしょう。
「そもそも拉致問題をアメリカに頼るべきではない」
などという「べき論」以前に、戦略的にもこれは
「どれだけ日本に気を遣っているか」を見る上でのリトマス試験紙であり、
日本人がアメリカ大統領に対して厳しい目で見ていくべき
ポイントの1つでしょう。

小浜市やお笑いのノッチ氏が自分をアピールするために騒ぐのは
自分の商売のためですから、勝手にやっていただいて結構ですが(笑)、
それ以外に日本人が他国のトップであるオバマ就任を騒ぐ暇があったら、
自分の国を変えるための国民運動でも展開すべきでしょうね。


<演説の内容から「日本人」を考える>

一方、実際の就任演説については、また違う視点から見てみたいと思います。
今までの演説に比べて印象的な語句の少ない地味さと、
そしてその内容も含め、多くのマスコミは拍子抜けしたのではないでしょうか。

しかし、むしろ「当たり前の演説」だからこそ、
今回のオバマ氏の就任演説からは、学ぶべき点があります。
もちろん学ぶのは総理よりも、マスコミや国民の側です。

「愛国心」「アメリカの偉大さ」「アメリカの団結」などの表現は、
日本に置き換えるととても総理が言えないような言葉です。
「日本の偉大さ」「愛国心」などと言えばすぐに右翼だとか軍国主義だとか
文句を言う異常な勢力が、日本では幅を利かせています。
批判すべきなのは総理ではなく、そうした勢力に対してであるべきです。

またオバマ氏は、「新たな責任の時代」「アメリカ国民としての対価を払え」
つまり、「国民も努力せよ」というニアンスのことも言っていました。
日本のトップがそんなことを言ったら袋叩きに遭うでしょう。
日本人は民主主義の意味が分からず、政治をいつも「人任せ」にしているからです。

こうした他国では当たり前の言葉を言えない空気を作っている
自国のあり方について、日本のマスコミと国民は大いに反省すべきです。

他に注目に値するのは、
オバマ氏が前大統領のブッシュ氏と抱き合っていた点でしょうか。
「これまでアメリカのために尽くしてくれたブッシュ氏に感謝する」
とも言っていました。
あれだけ「ろくなことをしなかった」「アメリカにとってマイナスばかり」
などの悪評が多かったブッシュ氏に対してです。
これも「党派や主張を超えた国の団結」を示しています。

次の衆院選で民主党が勝った場合、
小沢氏は麻生氏とこれに近いことができるでしょうか?
文化が違うから別に抱き合わなくてもいいが、
何か感謝の表現など言えるでしょうか?
国の団結自体を許さず、足の引っ張りあいを推奨するような異常な空気が
今の日本にはあると思います。


我々が学ぶべき点は、堂々と自分の国を「偉大」だと言い切れる空気や、
国の一致団結を堂々と言える空気など、
どの国でもごくごく「当たり前」のことです。

「日本人はごく当たり前のことをできなかった」から、
「これからはできるようになろう」ということです。

9 コメント

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Unknown (トトロ)
2009-01-22 21:28:04
マッタクおっしゃる通りだと思います。
この様な主張をする記事が大手新聞始めテレビや週刊誌等に殆ど見られないのが問題だと思いますね。
ネットが普及したおかげで、必ずしもマスコミの主張が国民の総意では無いし、俺が思ってる事とホボ同じような考えの人達が多数居る事が喜ばしいですね(笑)。
ダガシカシ、新聞やテレビが宗派変えしない限り道は遠いような気もします。
返信する
Unknown (ハーグ竹島)
2009-01-23 04:37:13
一応、自分なりの回答を。

>そもそも黒人と白人のハーフをどうして黒人とだけ呼ぶか

太一さんもご存知の事でしょうから蛇足を承知で書きますが、
一応、白人の間では黒人の血が1滴でもあれば黒人らしいです。
「黄色人種~」の部分は私も賛同するところですし、
白人がいかに選民意識の強い人種かであるかを示す
一端にはなっているところでしょう。

>他国のトップの交代を大々的に祝う意味

日本の場合はともかく、他の有色人種国(特にアラブ諸国)は
アメリカ大っ嫌いな国が多いですからね。
それは、今までの対外政策の他に白人が大統領であったという
部分も否定できないでしょう。そういった意味でオバマ大統領に
期待しているのでしょうが、今までと変わらないような
事にでもなれば、また反米感情が高まる可能性もあります。

私もオバマ(民主党)政権に危惧を抱く一人ですが、
オバマ大統領以上にヒ"ダ"リー・クリントン国務長官の方が
日本にとって厄介な存在になりそうな気がします。
クリントン長官のみならず、かなりクリントン派が
閣僚に任命されているようですし。

太一さんが提起された「党派や主張を超えた国の団結を示す
感謝の表現」の可能性ですが、私は無理であると断言します。
第一に、日本民主党にとって政権を奪る事は目的であって
日本を良くするための手段ではない事。もっと言うならば、
基本政策に則って主権を売り渡し、いわゆる逆差別を
推進させ、最終的には我が国を腐食させようとしている
(としか思えない)事。
第二に、民主党は基本的に左翼政党と自民党との敗残兵の
寄せ集めであり、党内での意識統一が出来ていないばかりか、
少なからぬ「恨(はん)」が残っているであろう事。
第三に、いざ過半数を取り政権を担う段になったら
あわてふためき、そういう事(国の団結)を考える
余裕さえなくなるであろう事。
他にもいろいろ要素はありますが、そういう事です。

ただ、「国の団結自体を許さず、足の引っ張りあいを
推奨するような空気」は生まれても、「民主党政権を許さず、
足の引っ張りあいを推奨するような空気」は生まれにくいと思います。
基本的に民主党の考えとマスコミ(特にテレビ)の
考えは酷似しており、足を引っ張る理由がないからです。
もちろん、政治(注:自民党政権に限らず)批判=
正義=仕事と勘違いしている部分がないではないでしょうが、
自分たちのイデオロギーを崩してまで民主党政権を
批判あるいは非難するとは考えにくいですね。
返信する
>トトロさん (太一)
2009-01-24 19:09:34
細かい部分では意見の相違はあるでしょうけど、
共通する部分を、お互い参考にしていければいいですね。

>ネットが普及したおかげで、必ずしもマスコミの主張が国民の総意では無いし、
>俺が思ってる事とホボ同じような考えの人達が多数居る事が喜ばしい

私は最近あまりネットを見ていないので、
「空気に異議あり」の「空気」は、主にテレビなどのマスコミの空気ですが、
ネットにはそれとは違う、マスコミが隠蔽する主張も出ているでしょうし、
そういう意味でもネットは必要だと思いますね。
返信する
>ハーグ竹島さん (太一)
2009-01-24 19:12:04
>白人がいかに選民意識の強い人種か

白人の「白人中心主義」の愚かさは仰る通りですし、
また日本の黄色人種が何の疑問もなくそれに右倣えで
「初の黒人大統領」などと言っているのも愚かの極みだと思います。

またオバマ氏が黒人(とは必ずしも思わないが)だからと言って
批判しにくい「空気」があるとすれば、それにも反対です。
世界一の軍事力を持つ超大国のトップに対して厳しい目で見なくて
何が批判精神であり、何が報道なのか、と言いたいですね。

>オバマ大統領以上にヒ"ダ"リー・クリントン国務長官の方が
>日本にとって厄介な存在になりそうな気がします。

本来は逆に、何度も何度も
「前のクリントン大統領は日本を冷遇し、不愉快な思い出がある」
「あなたが彼と違うことを望む」
などと持ち出し、最初からしつこく牽制するくらいの態度が、
日本の外交のみならず、マスコミにも必要だと思います。

怖れてばかりいるのではなく、こちらから攻撃すべきでしょう。
日本以外の国は皆そうするでしょう(マスコミも)。
その点ではむしろ「やりやすい相手」という面もあるかも知れません。
(少なくても日本以外の国ならば)

そして大事なのは、この政権が日本への冷遇を強めるなら、
仮に世界的には評判が良くても、孤立を恐れず、痛烈に米政権を非難する
という態度が必要だと思います。
他国の動向ばかり見て自己主張しないのは、愚の骨頂です。
(実際には、マスコミも国民も政治家も官僚も、
他国の目ばかり気にして何もできないでしょうけど)


それから、ハーグ竹島さんの日本民主党についての分析は
見事に的を得ていると思います。
あとはそれに政権を任せようとしている日本の国民のレベルが
問われているということだと思いますね。
扇動するマスコミが一番悪いのはもちろんですが、
国民もいい加減、少しは気付くべき頃だと思います。

とりあえず今の日本国民は、日本の主権も逆差別の問題も忘れていて、
ひたすら官僚の無駄使いに関心が向いているので、
口だけ「官僚制打破」とさえ言っていれば、票は取れそうです。
返信する
はじめまして (bb)
2009-01-29 19:49:07
はじめまして、bbと申します。「国民に知らせ隊」さんで知り、お邪魔させていただきました。昨日の麻生さんの施政方針演説、私は良いなと思いました(リアルタイムで聞いていました)。時々拍手したりして。その時明日はどういう風にこき下ろされるのか想像してました。案の定本筋からそれた酷いものでしたね。片やオバマ氏のときは、真夜中に各社とも実況中継。何かおかしくありませんか?自国の総理の演説はNHKだけでしたね。後で文句言うなら、視聴率など気にせず、中継なり録画なりで全部視聴者に伝えてからでないと、見ているほうは切り取られた、報道する側に都合のいい情報しか与えられません。特にTVはもう信用できなくなりました。朝から新聞を並べて偉そうに論評してますが、本来なら自力で取材すべきだと思うのですが・・・

民主党の代表質問は、まさかの田中真紀子。人を皮肉り、罵倒する、聞いてられませんでした。情けない。
党首がするのが礼儀ではないでしょうか。間違ってますか?
返信する
>bbさん (太一)
2009-01-30 20:06:52
はじめまして。
よろしくお願いいたします。

>片やオバマ氏のときは、真夜中に各社とも実況中継。
>何かおかしくありませんか?自国の総理の演説はNHKだけでしたね。

本当にそう思います。

麻生総理とオバマ氏を比較し、殊更自国の総理の悪口を言う連中がいますが、
差があるのはむしろマスコミや国民の側でしょう。

演説の内容を聞こうとするアメリカのマスコミや国民と、
演説の内容は無視し、漢字のミスやホテルのバーの話ばかり論(あげつら)う
日本のマスコミと国民。

民主党の石井議員の予算委員会での漢字テストは確かに最低ですが、
その原因を作ったのはマスコミに他なりません。

>民主党の代表質問は、まさかの田中真紀子。
>人を皮肉り、罵倒する、聞いてられませんでした。情けない。

醜態がどうのこうの言っていましたが、
「一番醜態を晒しているのは田中真紀子本人」でしょう(笑)。

一時期は人気のある政治家でしたが、
その化けの皮が剥がれ、外務大臣として何もせずにすぐに辞め、
他人の悪口を口汚く言い続けるだけの無様な存在として、
よく恥かしげもなく政治家を続けているものだと思います。

また桜井よし子氏も言っていましたが、
こういう人物を選出する有権者も恥を知れ、と言いたいです。

あと1つ感じますのは、このおぞましい田中真紀子ですが、
最近の日本のマスコミや国民は、この田中真紀子に近づいているような気もします。
田中真紀子が麻生総理だけでなく、歴代総理の悪口を言っているのを見て、
そう感じました。

それに歴代総理と言えば田中真紀子の父親の田中角栄こそが、
日本の政治腐敗の諸悪の根源だと思います。

>党首がするのが礼儀

そう思いますし、
まして田中真紀子は民主党の代議士ではないですからね。
返信する
首相を叩いて悦に入る国民 (かず)
2009-03-01 00:36:57
>一部の日本人は、「アメリカがうらやましい。それに引き換え日本は・・」のように日本と比較して羨ましがっているそうですが、まさに「隣の芝は青い」現象ですね。

2chでは「アメリカの様に政権交代しよう、政権交代出来ない日本は土人国家か」という内容のコピペが大量に貼られたこともありました。
それにしても、我が国を代表する首相を罵倒して悦に入るマスコミや日本国民って一体何なのか、疑問です。(因みに僕は麻生首相の政策全てを礼賛している訳ではありませんので…)
江戸時代まではお上に任せておけば良かった政治も、明治以後は民主主義が取り入れられ、自分達が政治に参画しなければならなくなり、更に社会が近代化するにつれてストレスを溜め込みやすい社会になり、(2chで言うならクレクレ厨の様な)受動型の政治音痴の国民はストレスの捌け口として首相や政治家を叩く。
そして、小泉元首相の様に劇場型、煽動的政治が好まれポピュリズム政治と化していくという悪循環に陥る。
いい加減この悪循環を断ち切らないと、それこそ「土人国家」に成り果てます。
返信する
>かずさん (太一)
2009-03-01 15:32:17
>首相を叩いて悦に入る国民

この表現は見事に的を射ていると思いますね。

>悪循環

「マスコミがこれほど圧倒的な力を持っている」という点が、
諸悪の根源でしょう。
マスコミがこれほど独裁的な力を持っている社会だから、
マスコミを逆利用しない限り、何もできません。

また、安倍氏が総理になるには、
どうしても小泉氏という「ステップ」が必要でした。
森氏以前の派閥談合政治では、
安倍氏も麻生氏も総理にはなれませんでした。
派閥内の力ではなく、国民人気で総理になれるという流れを作ったのが小泉氏です。
(小泉氏は麻生氏のことは嫌いですが、麻生氏が総理になったのは小泉氏の自業自得です)

左翼の視点からすれば、安倍氏や麻生氏もポピュリズム政治家だと思います。
2人とも就任した「後に」マスコミと国民が袋叩きにしたというだけで、
元々は国民人気先行で総理になりました。

それに、ポピュリズムを完全悪として全否定すると、
逆に左翼知識人の独裁政治になってしまうのが
今の日本の現状でしょう。
左翼知識人の独裁政治よりは、私はポピュリズムの方がマシだと思います。

理想論を言えば、今のマスコミを解体すべきです。
しかし政府にはその権力がないので、
やるなら国民の大規模なデモなどが必要ですが、
政治に関して怠け者の日本国民がやるとは思えません。

ですから私の今の現実的なスタンスとしましては、
(ベストではなく、ベターの問題です)
国民が麻生総理を支持しないのであれば、
結論としては麻生総理は退任すべきだと思います。
国民に決定権がないと、左翼知識人が全て決めてしまうからです。

ただし実際の麻生総理のケースでは、
その「国民が支持しない」課程に多いに問題があり、
また頻繁に総理を変えることで国際的信用を失うなど、
その責任は国民自身に帰すということを言いたいですね。
だからバカマスコミ、バカ国民だと批判している訳です。
返信する
僕も究極の理想主義者 (かず)
2009-03-01 20:53:36
>それに、ポピュリズムを完全悪として全否定すると、逆に左翼知識人の独裁政治になってしまうのが
今の日本の現状でしょう。

僕は自分の理想を現実のものにする為に、結果ばかりを首相や政治家に要求して、自分達は何もせず、理想が実現出来なければ首相を叩く連中が大嫌いです。
これは左翼であろうが、リベラルであろうが、保守主義者であろうが変わりません。
しかし、そんな僕も究極の理想主義である為か、その辺の考察が欠けがちの様です。

>左翼知識人の独裁政治よりは、私はポピュリズムの方がマシだと思います。

サヨク的独裁政治と衆愚政治を比較した場合、僕も衆愚政治の方がまだマシだと思います。
しかし、これは究極の理想論なのですが、政治とは本来、十年先百年先がより良くなる様に行うもので、今さえ良ければ良いというものではありません。
極端な例ですが、もし殆どの民衆が保守主義者から見れば売国ととれる様な政策を支持すれば、それは是となり、殆どの民衆が戦争を支持すれば、戦争が是となる。
具体例で言えば、疲弊した民衆から支持されたヒットラーです。
その時の政策が多数の民衆から支持されれば、その政策は「良い政策」と考えることも出来ますが、本来の政治とはそういうものではない気がします。

まあ、こんなことをグダグダ言えるレベルにも達していないのが日本の現状なのですが…。

>ベストではなく、ベターの問題です

これは全く仰るとおりです。この点に多くの国民は気づけていない。自分の身の回りのことはやたらと詳しいのですがね…。
返信する

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