「空気」に異議あり!

世の中の「空気」のいくつかを相対化していきます。初めての方は、左下の「カテゴリー」の「注意事項」をご覧ください。

「懲りない日本人」

2009-01-07 | 政治の空気
前回予告しました「懲りない日本人」、様々な意味で懲りていないと思いますが、
その代表として政治、特に「総理いじめ」について
お話させていただこうと思います。


安倍総理をわずか1年で総理から引き摺りおろしてから
懲りもせずまたわずか1年で、次の総理(福田)を引きずりおろしました。
そしてさらに次の総理(麻生)が誕生しましたが、
今度はわずか3ヶ月でもう飽きたらしく、
懲りもせずまた引き摺りおろそうとしています。

国のトップを批判するのはどの国も同じだと言うでしょう。
しかし他の国ではこんなに早く国のトップを引き摺りおろしません。
日本の場合は総理が勝手に「投げ出した」?
マスコミと国民が作る「いじめの空気」によって、
「いじめ自殺」したのではないですか?
(福田氏の場合は国民以上に永田町を重視していたかも知れませんが)

総理にいい人材がいない?
それなら「いい人材」をあなた達自身で選んでください。

直接選べない?
我々は総理を選ぶ国会議員を選挙する権利を持っています。
きちんとした総理を選ぶ国会議員を選べばいいだけの話です。
それで足りないなら、憲法を改正して大統領制にすればいいだけの話です。

それもいない?
それなら、日本人にはまともな人材がいないということになりますよ。
それなら総理だけをいじめるのはやめなさい。
いじめているあたなも、ろくな人材ではないということになる訳ですから。

これはいじめではなく、正当な批判?
いじめている側が正当だと言えば済むなら、
世の中にいじめなどというものは存在しません。
現にかつて学校主導でのいじめ調査では、
「0件」という報告が多かったそうです。
そんなことがあるはずがないのに。

総理を厳しく批判すること自体はいくらでも構わない訳ですが、
それは全ての方向の批判が自由に行われている状況下でこそ
意味のあることであって、
そうではなく、その他の批判をなあなあで消したりするのが、
日本の陰湿ないじめの特徴です(「第二の椿事件」もそうですが)。

また多くの保守系の人達は、こうした総理いじめを
100%マスコミ批判だけに結び付けますが、
私の場合はマスコミだけでなく、国民をも批判します。
マスコミが悪いのは言うまでもありませんが、
マスコミが一方的に総理を叩くのは毎度のことです。
いい加減国民もそれに気が付いてもいい頃ではないですか?
毎度毎度マスコミに踊らされる国民に、「何の責任もない」とはとても思えません。


こうした「懲りない日本人」に対し、私から1つ言葉を贈ります。


一生やってろ!

16 コメント

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自分達で選んでいるのに? (かず)
2009-01-07 22:01:42
>我々は総理を選ぶ国会議員を選挙する権利を持っています。きちんとした総理を選ぶ国会議員を選べばいいだけの話です。

これも最近つくづく思うのですが、国民自身が選んでいるにも関わらず、それは完全に忘却して、首相や議員の批判に終始するという光景をマスコミやネット上で頻繁に目撃します。
「自分達が選んだんじゃないの?」と言えば、「こんな奴選んでない。投票した奴が悪い」「首相を批判して何が悪い」と返ってくる。
何をするわけでもない、ただ愚痴を溢し、批判するだけ。まるでそれしか手段がないかの様に。
僕は「批判するな」とは思いません。
しかし、自分が選んでいない人間が首相だとしても、口汚く罵ったり、足を引っ張ることに終始するのは、国民として余りにもおかしくないか?と思います。
支那人や朝鮮人、アメリカ人にも劣らない醜悪さで、他所の国の大統領ではなく、日本の顔と言ってもいい首相を国民自身が罵倒し、汚していく?光景は非常に馬鹿馬鹿しいです。
マスコミが垂れ流す情報をきちんと咀嚼せず、鵜呑みにし、それをネタに自分の都合が良い様に他人を叩く。
「子や孫の為」と言いながら、本当は自分のことしか考えていない。
日本人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」民族ですから、同じ事を何度も何度も繰り返すのかも知れません。
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>かずさん (太一)
2009-01-09 21:56:56
>太一さんらは、僕が感じたり考えたりすることと殆ど同じで、

厳密には分かりませんが、
少なくても、左翼はもちろん、既存の保守にも疑問を感じている。
世の中にある既存の有力思想集団はどれも合わないと感じている点では
共通しているように感じますね。

>僕は他人の意見を受け流すのが下手糞

私も下手糞ですよ。
かずさんの場合は大まかな点で意見が近いから大丈夫ですが。

>自分の見解と合わないと思われる大量のブログやサイトを見なければならず、
>嫌な意見を見るたびに気持ちが萎えてしまい、探すことを諦めてしまう

人生時間に限りはありますし、精神力にも限りはありますから、
無理に探す必要はないと思います。
また、たまたまある場所で嫌な意見を見つけたとしても、
それと同じ意見の持ち主は他にもいるでしょうから、
わざわざその人物だけと議論してもあまり意味はないような気がしますね。
つまらない揚げ足取り合戦で、どうでもいい部分で
貴重な時間を浪費する可能性も高いですし。
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Unknown (shirasetai)
2009-01-10 00:34:52
太一さんへ

こんにちは。
shirasetaiです。

本当に、この堂々巡りは一体何なのか?
情けなくて泣けてきますよね。
私のブログでもちょうどこの件について書こうとしていたんですが、ここのこの記事を紹介しても良いですか?
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>shirasetaiさん (太一)
2009-01-10 15:19:12
>ここのこの記事を紹介しても良いですか?

はい。いいですよ。

>この堂々巡りは一体何なのか?

とにかく「人任せ」なんでしょうね。
これでは「民主主義」とは言えません。
民が「主」になって政治を動かすのが民主主義ですから。

色々な面での「人任せ」ぶりはまた考えていきたい問題です。


みなさんへ

shirasetaiさんのブログ「国民に知らせ隊」は
当ブログのブックマークに入っていますので、
一度ご覧いただければと思います。
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Unknown (アンチ巨人)
2009-01-11 09:17:17
マジョリーの太一さんですよね。こんなすばらしいブログを開かれてたんですね。知らせ隊のブログから入りました。マスコミが100%悪いのではないということですが今までは普通の国民はテレビ以外の選択肢がなかったですからその情報に左右されざるをえなかったのでは。民放が5局以外、新規参入できず利権をむさぼりしかも一方方向にしか向かない、それが教育、治安、経済でも諸悪の根源なのでは。保守派の人も私の印象ではテレビには逆らえないと思っている人が多い気がします。言論の自由の美名を装い実は超高給の民放テレビ局を放置しては絶対社会の構図は変わらないと思ってしまいます。わたしはやはりマスコミが99.9%悪いと思いますが。すみません、生意気言って。これからも頑張ってください。
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学習しない日本人 (かず)
2009-01-11 16:41:30
>アンチ巨人さん
>今までは普通の国民はテレビ以外の選択肢がなかったですからその情報に左右されざるをえなかったのでは。

確かに仰るとおりです。
しかし、インターネットという情報網が発達した今、既存の守旧マスコミが垂れ流す情報を鵜呑みにしている側にも非常に問題があると思います。
ネットを使う人でも、マスコミの垂れ流し情報を何の疑いも無しにそのまま受け取る人や、マスコミのカラクリを理解していない人が山ほど居ますが…。
結局、マスコミが国民を煽りまくった大東亜戦争の時の構図と全く変わっておらず、国民は何も学習していない。
保守派の人達も、国民は全て善と思っているのか、それとも国民を敵に回したくないと思っているからか、そういうことは余り指摘しないようですが。
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>アンチ巨人さん (太一)
2009-01-11 20:42:08
はじめまして。

>保守派の人も私の印象では
>テレビには逆らえないと思っている人が多い気がします。

そう思います。

実際に多くの保守系の人に会ったことがありますが、
保守はテレビから完全に排除され、偏向報道によりなす術がないという意識は、
多くの保守の方が持っていると思います。

>言論の自由の美名を装い実は超高給の民放テレビ局を放置しては
>絶対社会の構図は変わらない

私もそう思います。

元々テレビ局は国から特別な許可を得て、国から守られて運営しているので、
事実上官僚のような存在ではありますが、
今やテレビ局こそが第一権力だと思いますね。

>今までは普通の国民はテレビ以外の選択肢がなかったですから
>その情報に左右されざるをえなかった

基本的にそう思います。

若い世代はネットを使う人も増えていますが、
ある程度年配の世代になると、テレビしか見ない人は多いですよね。
雑誌「まじょりー」もそうした状況を見て作られたものだと思います。

ですから、マスコミが99.9%悪いというご意見も
十分に理解できますし、反対はしません。
このブログでいかに「マスコミ批判」の記事が多いかは、
過去ログを見ていただければお分かりになると思います。

しかし私の場合、「日本国民」についても、
アンチ巨人さん程は「信頼」はしていないんですね。
私は実際に「いじめ」を受けた経験がありますが、
現在のマスコミと国民の織り成す空気はまさに「いじめ」だと感じます。
(これはそれぞれの人生経験に負う面も大きいと思いますが)

確かに「対テレビ」の関係では、国民は100%被害者ですが、
いじめられている側からすれば、テレビとは別の次元で
国民にも加害者としての側面があるように私には感じられます。
いじめっ子がテレビだとすれば、国民はそれに同調する傍観者のようなもので。

また最近特に感じます、日本国民の「人任せ」な部分は、
テレビがなくてもやはり「人任せ」だと思います。
民「主」主義はそもそも合わない国民のように感じますね。

政治家や官僚が悪いと思うなら、皆で革命でも起こして行動すべきですし、
その前に最低限、憲法改正くらいは国民の意思でしなければなりません。

しかし日本では仕事を休んで政治運動できるような空気はないですし、
その辺から改革せずに政治家ばかりを批判していても、
日本の政治は絶対に変わらないと思いますね。
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>かずさん (太一)
2009-01-11 20:42:31
>インターネットという情報網が発達した今

残念ながら、世代によっては意外と普及していないみたいですよ。

使える情報網を使わない方にも問題はあると思いますが、
既存のマスコミがネットを一方的に胡散臭いものだと教え、
なかなかそれに踏み込もうとしない年配の方もいるかも知れません。
既存のマスコミにとって、ネットは自分達を批判する、危険な存在ですからね。

>保守派の人達も、国民は全て善と思っているのか、
>それとも国民を敵に回したくないと思っているからか、
>そういうことは余り指摘しない

あとは保守の人達は、近隣諸国やアメリカの国民などを批判するための比較として、
日本人はまともだと言いたい面もあるのだと思います。

しかしその保守の人達を一番阻害しているのが、現在の日本人です。
保守は時代遅れで危険な思想だという空気に逆らえないんですね。
ですから、現在の日本人を肯定するだけでは、
保守活動は一向に発展しないと思いますね。
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雁字搦め (かず)
2009-01-11 23:40:00
>太一さん
>政治家や官僚が悪いと思うなら、皆で革命でも起こして行動すべきですし

革命というのはどうかなぁ…と思いますが、少なくとも何らかの行動は起こすべきだと思いますね。
官僚主導型の政治や、様々な制度の弊害は多分にあると思います。しかし、こんなこと言っては何ですが、日本ほど豊な国は他に無いと思うし、目先のことばかりに怒るというのもどうなのでしょう…。

>日本では仕事を休んで政治運動できるような空気はないですし

その代わり、役所や会社から給料を貰い続けながら、何の仕事もせず、組合に専従している人達は居ますが…。

>残念ながら、世代によっては意外と普及していないみたいですよ。

それも十分に承知しています。
特に団塊の世代より上の世代はそうでしょう。コンピューターという煩わしいものを操作したり、得体の知れない世界に触れるのは面倒だと思いますから…。
因みに、僕はネットというのは自分が知りたいと思う情報を探す場だと思います。ということは、テレビやラジオの様に情報を垂れ流さないネットの影響力というのは、たかが知れたものだと言うことでしょう。視聴率のいい加減さは置いといて、視聴率でいうと1%(百数十万人が視聴)を取るサイトも余り無いでしょうし。
話は少し脱線しますが、毎日新聞変態記事問題が発覚した時、毎日新聞社の方々は「ネットの気味の悪い連中が騒いでいるだけだから放って置けば十分」だとして、変態記事を垂れ流した連中の処分を軽く済ませるばかりか、メディア担当の朝比奈豊氏は前代未聞の昇格処分で毎日新聞社代表取締役に就任してしまいました。
朝比奈氏(朝比奈氏は全共闘世代)ら毎日新聞社の社員はネットのことを十分に知りもしないくせに蔑視し、挙句の果てにネットと「毎日新聞社」という肩書きを使って下劣な週刊誌情報や捏造情報を海外に向けて配信し、日本人女性を性的犯罪の危険に晒したり、日本人の名誉を貶め、いざ問題が発覚したら、担当者を軽い処分で済ませ、「この騒動は読売新聞の陰謀だ」と騒ぎ立てる。
これがネットを蔑視している日本のマスコミの体たらくです。
しかし、考えてみれば、ネットニュースの9割以上は守旧の新聞社・通信社・テレビ局が配信するものなんですよね…。

>保守は時代遅れで危険な思想だという空気に逆らえないんですね。
ですから、現在の日本人を肯定するだけでは、保守活動は一向に発展しないと思いますね。

そのことを保守や、所謂ネット右翼(蔑称ですが…)の人達はいい加減気づいているのでしょうか?
この問題が余りに重大な為、気づいていながら気づいていないフリをしていたりして…。
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>かずさん (太一)
2009-01-13 21:14:34
>目先のことばかりに怒るというのもどうなのでしょう…。

確かに日本以外の国では、日本以上に不景気で失業率が高くても、
こんなに簡単には国のトップを入れ替えませんよね。
しかし他国ほど不景気でなく、失業率が低くても、
それでも別の面で他国以上に危機的な状況にあると「国民が判断する」ならば、
それ相応の動きを国民自身がすべきだということです。
(かずさんや私ではなく、国民の多数派がそう思うなら、ということです。)

今の日本国民は、とにかく「官僚批判」に一番敏感に呼応します。
そして、いかに国のために必要な増税であっても、日本国民は、
「官僚が税金をきちんと使うという信用がない」という理由から、
一切の増税に反対します。
このままでは国の政治は一歩も前には進まないような気がします。


私の意見としては、国民の官僚不信にも一理はあって、
確かに「公」よりも自分達の利益を優先する官僚が、
この国の改革を阻害している面はありますが、
その問題点は官僚だけでなく、
マスコミや国民自身、つまり日本人全体の問題だと思っています。
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